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「私の読心の前では日の当たる町中のように鮮明だ」
夜間、王宮に立ち入るものがあった。
空を飛び、警備を掻い潜り、城壁の中に入る。
そして、歩き始めたところで、後ろから杖を突きつけられた。
突きつけたのはミリィだった。
「なにをやっているのです?」
ミリィは低い声で問う。
相手は答えない。
その代わり、震える声で言った。
「何故、わかった」
「私には生まれ持った読心の術があるのです。私の読心の前では日の当たる町中のように鮮明だ。貴女の殺意は」
沈黙。
「誰の差しが」
言い切る前に相手から魔力の波動。
ミリィはやむなく火柱で相手を消滅させた。
「当面の危機は去った、かな」
ぽつり、呟いたミリィだった。
さて、明日は黄金の林檎探しだ。
備えて寝なくてはならない。
愛しい旦那の寝床に向かってミリィは何事もなかったように歩き始めた。
つづく




