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放浪王子と引きこもり姫の追放社不結婚  作者: 熊出
第十章・成人期???国編

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「ホムンクルスなのだよ」

 案の定分身短刀が飛んでくる。


(妙だな)


 避けつつ思う。

 さっきより速度が段違いだ。


 まるで封印していた力を解いたかのような。


 しかし、技量は同じ。

 同じことにしかならない。


 糸を掴んで、引く。

 前回のように離す隙も与えない。

 生半可な手合いなら糸が引っこ抜けるか手がちぎれるかだろうが、今回の相手はそういう手合いではないようだ。


 相手の一本釣り。

 受け止める。


 年若い少女だった。


「そなた、血色が悪いな」


 人種が違うのかと思うほど色素が薄い。

 少女は手の上で暴れ出した。


「離してやってくれ」


 霧の奥で声がする。


「ホムンクルスなのだよ、彼女らは」


 近づいてくる足音。


「君にはどうやら叶わぬらしい」


「古代技術かな?」


「有り体に言えばそうだ」


 ならば、この国の仙人。

 そうと結論づけられた。



つづく

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