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「ホムンクルスなのだよ」
案の定分身短刀が飛んでくる。
(妙だな)
避けつつ思う。
さっきより速度が段違いだ。
まるで封印していた力を解いたかのような。
しかし、技量は同じ。
同じことにしかならない。
糸を掴んで、引く。
前回のように離す隙も与えない。
生半可な手合いなら糸が引っこ抜けるか手がちぎれるかだろうが、今回の相手はそういう手合いではないようだ。
相手の一本釣り。
受け止める。
年若い少女だった。
「そなた、血色が悪いな」
人種が違うのかと思うほど色素が薄い。
少女は手の上で暴れ出した。
「離してやってくれ」
霧の奥で声がする。
「ホムンクルスなのだよ、彼女らは」
近づいてくる足音。
「君にはどうやら叶わぬらしい」
「古代技術かな?」
「有り体に言えばそうだ」
ならば、この国の仙人。
そうと結論づけられた。
つづく




