73 当日・午後
AМ12:00 やどかり祭案内所テント
死屍累々。
神輿を終え、帰ってきたそこはまるで負け戦の戦場後のようだった。
「「せ、先輩方!」」
見たこともない、先輩方の脱魂した姿に俺とダサメンは息を飲む。
「……おー、戻ったか」
「……ウェルカムバック」
「……お帰りー」
「……お帰りなさい」
半分虚脱状態。口から魂が抜け出るのが見えんばかり。
クッ。だから、言ったんだ。あの状況で半分が神輿に抜けるなんて無茶だったんだ!
「神輿はどうだった?」
そんな風に臍を噛む俺達に投げかけられた問い。……それを言われてしまうと、
「「「「最高でした!」」」」
申し訳なさもありながら、でもそれ以上の興奮と達成感があった。
「そうか。それは何よりだ」
そんな俺達を見て、笑顔が復活する先輩方。本当にこの人達は……。
「優勝できそうなんだろうな?」
復活の肉だるま先輩の問い。
俺達は担いでいたから、他の団体の神輿はすれ違った分しか確認できていない。それでも、
「「「「勿論です」」」」
根拠のない肯定を返す。
だって、根拠なんかなくたって自信と達成感は満ち満ちているから。
「それは何より」
ニッと笑って、マーサ先輩サムズアップ。あれ? マイエンジェルってそんなキャラだっけ?
「で、さっそく起きてる問題だが」
そんなことを思う間もなく、筋肉先輩。ですよねー。
あーだこーだ。うんだすった。えんやこら。
楽しい楽しいお仕事タイムの復活だ。
PM1:00~ やどかり祭実施会場どこそこ
午前に起きていたビックトラブル解決がてら、祭り会場を巡視なう。
「デス子ちゃん!?」
不意のダサメン悲鳴。
振り向いてみれば、その視線の先、タコ焼き機を直置きされた机。って、直置き!?
「あいつら、俺のデス子ちゃんを……殺す」
「机椅子の敵、死あるのみ」
殺意の般若が悪を滅ぼしに今旅立つ。
「デス子ちゃん5C30113! どうしてこんな姿に!?」
個体識別番号は恐らく机の保管棟名・講義室番号・机シール番号。
ってそんなことより!
俺達の眼前には、見るも無残に表面が焼け焦げた机。
「どこの誰がこんなことを!」
しかもやっておいて、捨てやがったな!?
「「フフフ」」
暗き情念。冷えた殺意。
もはや誰も俺達の凶行を止められない。
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