69 俺達の夜はまだまだこれからだ!
PM5:30 5C棟204講義室
「マジで机椅子足りないじゃねえか!」
「どこのバカがうちのデス子ちゃんを誘拐しやがった!?」
報告通りの机椅子不足に俺達は憤りを吠える。
「クソ! どーすりゃいいんだ!?」
問題の発生は確認できたが、この原因確認なんてしようがねーぞ!?
「どこかが間違えて持って行ったとすれば、他に机椅子が余っている講義室があるはずだ。あとはそこから持っていくことになっている団体を虱潰しに当たるしかあるまい」
ダサメンがもっともな指摘。しかし、それが意味することは、
「それを探すってことか? 全部?」
この5C棟だけで6階建、講義室は20以上あるぞ。一つの講義室の割り当て団体だって、多いところは6,7はある。
「それしかあるまい。俺達のデス子ちゃんのために」
「クッ、デス子ちゃんは知らんが仕方あるまい! 俺が4階から上を確認してくるから、お前は3階以下だ。発見次第、携帯に連絡!」
「合点!」
早く、速く、翔ぶが如く!
PM6:30 平砂駐車場 仮設ゴミ置き場
「駐車スペース横5台分は開けて看板設置! ゴミの量があるからな!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
筋肉先輩の指示に従い、ゴミの種別看板を持った総計局員が散る。
「風で飛ばないようにきちんと地面に刺し、木に固定しろ!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
駐車場の後ろ、土の地面に看板の穂先をオラァ!
ハンマーで柄尻をガンガンガン!
木にトラロープ・針金でグールグル!
「手早く済ませて、飯食って電気配線に行くぞ!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
……飯……飯!!!
PM8:00 平砂・追越共用棟前
「電気配線終わらすぞ! これができないと明日から出店の企画は運営できん! 何としても今日中に片をつける!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
「それぞれの担当で片付ける必要のある問題がある場合は、報告! そちらを優先だ!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
「よし! 散れ!」
「「サーイエッサー!」」
「おう!」
「「「「はーい!」」」」
散っ!!!
PM11:00 平砂・追越共用棟前 ネクスト
「これから夜会巡回をします!」
懐かしの説明会で推進局の説明していた腹黒女局長が叫ぶ。
「総計も協力ありがと! 簡単に説明すると前夜祭からの出店企画は、明日以降の営業のため、出店場所に足を外したテントを置いたままです。その中に機材等を保管してるのは仕方ないけど、食材を置いてるのは、衛生管理的にアウト! 没収して、置き紙! オッケー!?」
「「サーイエッサー!」」
「「おう!」」
「「「「はーい!」」」」
「よし! それじゃ、平砂巡回部隊、追越巡回部隊に分かれて出発!」
「「サーイエッサー!」」
「「おう!」」
「「「「はーい!」」」」
散開!
「大物ゲットォ!」
「おっと、日本酒か! こいつぁしめたな!」
ダサメンゲットに俺も喝采。
「まったくけしからん! どこのバカだ! そんなもん置いてる企画は!」
「しかし、ちょうどいい。最近飲めてないと思っていたところだ」
巨漢先輩タッグもご満悦。
「ちょっと総計! 絶対に飲まないでよ!?」
推進局員の悲鳴。
……え? ダメなの?
PM13:00 平砂・追越共用棟前 ラスト
「お疲れ様! 助かったわ、ありがとう!」
腹黒推進局長スマイリン!
「なーに、お互い様よ! 明日の本番も頼んだぞ!」
筋肉先輩もスマイリン!
推進と総計。企業物品レンタルとライフラインを司る裏方同士。どこか奇妙な連帯感を覚えながら、俺達は背を向けあう。
「お前ら、よくやったな! これで推進局の手伝いは終わりだ!」
おお、シンディ! 思ったより早く終わったじゃないか! 普通に寝れるぞ!?
なんですってマイク! それはハッピーなお知らせね!
「それじゃあ、ここから総合計画局の仕事に戻ろうか!」
……ヒョ?
ちょい忙しくて、一日飛んでしまいました。すまぬ……すまぬ……
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