68 はじめてのお仕事 ルナティックモード☠
PM3:30 やどかり祭案内所テント エンドレス
「生物学類です。机椅子お願いしまーす」
「はい、生物学類……机8、椅子5でいいですね!? 5C棟504講義室から借り出してください」
「はい」
「アーチェリー部です」
「はいアーチェリー部、机6、椅子3でいいですね!? 5C棟301講義室でお願いします!」
「応援部チアーズです」
「はいチアーズ、長机2、机5、椅子5! 共用棟倉庫からお願いします!」
「すいません。言われた講義室行ったんですけど、椅子足りないんですけどー!」
「なにぃ!?」「そんなはずないぞ!?」
ダサメンと叫ぶ。どこのバカだ、持ってったのは!
「すいません、どこの企画で、どこの講義室ですか!?」
「ギター・マンドリン部で5C204です」
「わかりました、ありがとうございます! 少々お待ちください!」
クソ! どうすれば!
「予備の講義室はどこだ?」
筋肉先輩!
「201、603、604です!」
「……201が机椅子が多いな。よし、201を開放しろ。今後204貸し出し予定の企画は全て201からの貸し出しに変更だ!」
「「はい!」」
「現場確認、動ける奴いるか!?」
「はい! 現場対応のついでに行ってきます! どこの講義室です!?」
マジでエンジェル!
「5C204だ! 机椅子の残数を確認してきてくれ!」
「わかりました! 穂乃果ゴメン、後任せた!」
「うん、マーサちゃんも企画整理よろしくね!」
会場配置も大変なのにすんません!
と思いながらも、次々襲来する企画対応に俺がやりますとも全く言えない!
「すいませーん! WINSですけど、電気付かないんですけど!」
「失礼しました! WINSさんですね!? 企画実施場所はどこですか!?」
「追越宿舎前ですけど」
「電工ドラムの電源が刺さってたかはわかりますか!?」
「え、うーん、どうだろ?」
「わかりました。七瀬、すまん、動けるか!?」
「はい!」
「WINSさんと現場に行って、この電気配線図の通り配線されてるか確認してきてくれ! 恐らくどこかで電源が抜けてるか、配線予定じゃない企画が使ってブレーカーが飛んでるかだ! とにかく原因確認して対応を頼む!」
「わかりました!」
「すまんな! 対応方法がわからなければ電話くれ!」
「了解です!」
電気担当も絶賛修羅場なう!
「すいませーん、机椅子貸してください」
「「ハイハイハイハイー!」」
悲鳴のような返事をし、俺達は殺到する企画に対応し続ける。
PM5:00 やどかり祭案内所テント エンド
燃え尽きたぜ……真っ白によ。
激戦を終えた俺達は膝に肘つき、俯く。客前の案内所テントでだらしない姿を晒しているが、同じく燃え尽きた総合計画局の誰もがそんなことは注意しない。
「お前達、よくやったな」
心なしかやつれた筋肉先輩が、それでも太い声で語り掛ける。
「お疲れ。相変わらず総計は壮絶ねー」
「「悪いな、ヨーコ」」
「ありがと、ヨーコ」
「ありがとーヨーコちゃん」
「「「「「ありがとうございます」」」」
俺達を労いながら、紙コップのお茶を配ってくれた総務局員さんに各々お礼を言う。ありがたや。しかし、壮絶って……うん、確かに仰る通りでしたね。筆舌に尽くしがたい修羅場だった。茶がアルコールの如く五臓六腑に染み渡るー。
「とりあえずこれで企画受付は一段落だが……メガネ、まだ机椅子の受付に来てない企画はいるか?」
一服して人心地ついていると、筋肉先輩が確認してくる。
「あ、はい。えー」
慌てて受付表を確認し、
「あと二企画来てないです」
「そうか。企画名は?」
「TTKと喫茶・雀です」
「ってことで、ヨーコ、あとは任せた」
筋肉先輩はそのまま先程の総務局員に振り、
「かしこまりー。確認取れたら報告するわ」
当然のようにお茶を配膳してくれた総務局の先輩は請け負って行った。
「お任せしていいんですか?」
「机椅子以外にも問題は起きるからな。あとの企画実施・中止確認は企画担当をしてる総務局の仕事だ」
「なるほど」
納得し頷く俺の前、それにと筋肉先輩が続ける。
「俺達はこれからトラブル対応があるからな。お前達は机椅子不足の原因確認だ」
ですよねー。乾いた瞳で遠くを見る。
「その後はゴミ集積所設置、夜に電気配線の続き、最後が夜の巡回だな」
……ハハ、本当に楽しくて夜も眠れなそうですね。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




