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大学生は頭が悪い ~アットホームなサークルです。笑顔が絶えないバイト先です。懇切丁寧に指導する大学です~  作者: ノーパクリ・ノーオマージュ
1限目  やどかり祭実行委員会 ~ やりがいのある仕事です! 未経験者大歓迎m9(^Д^) ~
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55 ヤドカリネーム


「よし、お互いの名前もわかったところで、ヤドカリネームを決めようか」

 議題は元に戻り、俺達一年組のヤドカリネーム案件へ。

 とりあえず先輩達は、


①見た目グループ:筋肉先輩・肉だるま先輩

②雰囲気グループ:お姉ちゃん先輩

③名前グループ:マーサ先輩


 ってな具合か。作り方の方式はわかったけど、どーしたもんか。


「とりあえず机椅子の二人はバカA・Bでどうでしょう?」

「おいこら」

 七瀬、なんて失礼な奴だ。さっきの俺の感心を返せ。

「あら、お気に召さない?」

「当たり前だ、バカ」

 バカも失礼だし、A・Bも重ねて失礼ではないか。人をモブA・Bのように扱いおって。コミュニケーションの基本、人の名前はきちんと覚えなさいと習わなかったのか?


「失礼ね。人にバカって言っちゃいけませんって習わなかったの?」

「どの口で言ってるんですかねぇ!?」

 なんて恐ろしい女だ。十秒前の自分の発言をなかったことにするとは。

「仕方ないわね、面倒くさい」

「おい、本音が表に出てんぞ」

「裏表ない性格ですから」

 しれっと無表情で流される。このアマ。


「じゃあ……メガネとイケメン?」

「メガネなんていくらでもいるだろ!」

 適当すぎる名付けに叫ぶも、

「ほう、悪くない」

 ダサメンがここぞとばかりに頷く。

「イケメンってあだ名としてどうよ?」

「うるさいぞ、ダサメガネ。顔面が劣るからとそう僻むな」

「誰がダサメガネだ!」

「あー、メガネが沢山いて不満みたいだったから、特徴押しでダサメガネにしましょう」

 七瀬が余計なところに食いつく。


「ちょっと待てっ!? いや、おかしくないか!? 別にそんなダサくないだろ!?」

「いや、ダサいだろ」

 ダサメン。

「んー、ダサいんじゃない?」

 七瀬。

「「ファッションはわからん」」

 先輩巨漢タッグ。

「ダサいってほどじゃないけど、ファッショナブルではないかな?」

 え? エンジェル?


 ちょっと待って? え? 私のメガネ……ダサすぎ? 嘘だと言ってよ、バーニー!

 ショックに言葉失う俺に、マザーとゆずちゃんだけが、何か励ましの言葉をかけてくれている。ああ……二人は優しいなあ。


「とりあえず男子は置いておいて、女子二人はどうする?」

 俺のショックを察してか、筋肉先輩が矛先を逸らしてくれる。フフ、その気遣いが、今は心に痛い。

「七瀬は武士なんてどうでしょう? 今も俺を一刀両断でしたし」

「ああ?」

 メンチ切り七瀬。

「ヒッ、すんません、姉御!」

「ちょっと! なんかそれ、私が脛に傷持つ職業の方みたいじゃない」

 うん、そういう空気をブリバリ感じたから反射的に出たんだけど。


「ああ、でも確かに七瀬は姉御って感じだな」

 そして悪気はなさそうながら、肉だるま先輩が同意してくれる。

「うぇ?」

「あー、なんか私のヤドカリネームとお揃いな感じで嬉しいかも」

 おまけにマイマザーことお姉ちゃん先輩の悪気0円スマイル。

「そ、そうですね。もし他にいいのなければ」

 おお! あの武士が封殺されてるぞ! これが年功序列と純粋さの成せる業か。フッフッフとほくそ笑む俺を七瀬が恨めし気な目で睨んでくるがもう遅いわ。恨むなら日頃の己のヘイト管理の甘さを恨むんだな。


「あの、私はどうでしょう」

 ぴょこんと頭を出して、ゆずちゃんが自分を指さす。

「ふむ……」

 俺は考える人のポーズで考える人になる。

「癒し系でどうでしょう?」

「「「「「「異議なし」」」」」」

 全会一致で俺の提案が可決された。


「あ、あだ名っぽくないですー!」

 目をバッテンにして、当の本人だけが異議を唱える。

「うーむ、そうなると」

 俺はもう一度考え、

「ゆるキャラ?」

「「「「「「異議なし」」」」」」

 全会一致アゲイン。


「そ、それも違いますー!」

 涙目のゆずちゃんを見れば、さすがに俺も心痛む。

「え、えっと、それじゃ、小動物?」

「そーいうの以外でないですか?」

 アワアワゆずちゃん。

「……ゆずちゃん?」

「名前ですー!?」

 そうは言われても、これ以上出てこないぞ。


「先輩方は他にどんなのがあるんですか?」

 とりあえず参考情報が欲しい。

「えっと、他にっていうと」

 お姉ちゃん先輩が口に人差し指を当て、

「ヤキソバ君とか?」

「「……ヤキソバ?」」

 人名でない食品名を、ダサメンと俺はオウム返しする。

「えっと、なんでヤキソバに?」

 これには七瀬も俺達の疑念に同意か、理由を尋ねる。

「えっと……確か新人歓迎会のバーベキューで、お肉じゃなくてヤキソバばっかり食べてたからだったかな?」

 あー、なるほどぉ……ってなるか! なんだそりゃ!? 

 いや、逆に考えるんだ。つまり理屈じゃないインスピレーション。そしてそれくらい適当なもんってことだ、これ。


「その理屈でいくと」

 七瀬が先輩巨漢タッグを見やり、それを受けた肉だるま先輩が足元をガサゴソ。ドンと掲げられたのは見慣れた琥珀色の瓶。ヒッ、と条件反射でダサメンと俺は身を仰け反らせる。

「ブラッ●ニッカ?」

「「コードネームか!」」

 首傾げ呟く七瀬に思わず全力でツッコんだ。



 その後もあーでもないこーでもないと場は紛糾し、最終結果は。


 七瀬葵:一年ながら「姉貴」(姉御への抵抗結果せめてもの恩情)

 双葉柚子:「癒し系」(ゆるキャラ・小動物・名前まんまよりはという消去法)

 八代颯太:「ブラック」(戦隊もののブラックはイケメン+ブラック●ッカ)

 細谷将司:「メガネ」(ダサメガネじゃなければもはや何でもいい)

 

 ……もう、好きにして。




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