表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大学生は頭が悪い ~アットホームなサークルです。笑顔が絶えないバイト先です。懇切丁寧に指導する大学です~  作者: ノーパクリ・ノーオマージュ
1限目  やどかり祭実行委員会 ~ やりがいのある仕事です! 未経験者大歓迎m9(^Д^) ~
53/85

52 ブラックサークル


「で、やどかり祭実行委員会の正体ってのは、どういうことだ」

 

 ブサメン、ブサイク問題が一区切りついたので、ようやく俺は自身にとっての本題を問い詰める。


「ああ、それはな」

 ニヤリと人も顔も悪い笑みを浮かべるブサイク金髪。ああ、やっぱりブサイクだなあ。


「超絶ブラックサークルということさ」


「「……なに?」」


 ブサイク金髪のブサイクさすらどうでもよくなる衝撃発言に、俺達は低い声で問い返した。


「やどかり祭実行委員会は、我が大学中で一、二を争うブラックサークルだからな。その過酷な労働環境。それを絶賛身に染みて感じている最中なのだろう?」

 ニヤニヤと底意地の悪さしかないブサイク笑顔。


 ブラック。ブラック企業。労働環境のあれこれが取りざたされる昨今、ニュースでもよく聞くようになった単語ではあるが、それが大学のサークル活動にまで……? 


 ……言われてみれば、心当たりしかないぞ。仕事としか言えない業務の数々。講義時間外労働を前提とした組織形態。休日出勤も当たり前。極めつけは低賃金どころか無賃金!

 おいおいおい! そもそも保険、労災ってあるんですかね!?


「ようやく理解したか? お前らが入った組織がどういうものであるのかを」


 ダラダラ冷や汗を流す俺達の前、ブサイク金髪はご満悦な様子だ。

 ……待てよ?


「貴様、このことをいつから知っていた?」

「無論、勧誘される前から」

 してやったりと、今日一ブサイクスマイル。


「「きっ! 貴様ぁああぁあああああああーーーー!!!」」


 思い起こせば俺達がエンジェルに勧誘されたあの日。

 どうして女に縁もゆかりもなさそうなこいつらが、あのエンジェルの勧誘を断り、あまつさえ俺達の入会を後押ししたのか。


 今思うまでもなく不自然さしかないが、勧誘されたサークルがブラックであるという本事実を念頭に置けば、その理由は疑いようもなく明らかだ。


「貴様、俺達を生贄にしたな!?」

「ネットでほとんどのことが調べられるこの情報化社会。そんなことも確認せず、ノコノコ鼻の下伸ばしてついてくお前らが迂闊なのさ、この情報弱者共」

 否定も悪びれることもなく、ブサイク金髪は嫌らしい笑みを深めるのみ。


「「グギギッ」」


 こいつ、どうやって殺してやろうか?

 様々な処刑方法を脳内で高速想起しながら、俺達は残り二人にも殺意の視線を振り向ける。


「お前らも知っていたのか?」

「「知らない」」

 ソフモヒゴリラfeatモヤシズ ディナイ。


「嘘をつくな! この事実を知らずに、一体どうしてあのエンジェルの誘いを断れるというのだ!?」

「なんのメリットもなく、あんな女がお前達に近付いてくること自体おかしい」


「「「「グフゥッ」」」」

 俺達だけでなく、モヤシ以外の全員にクリティカルヒット。


「思った通り、あれはメスの捕食行動。逃げて正解」


「「……ククッ」」

 辛い事実に俺達は机を涙に濡らす。


 あれが、あの笑顔が罠だったなんて。嘘だと言ってよ、エンジェル!

 ――それでも。ああ、それでも。俺は、マイエンジェルを憎めない。


「お前もか?」

 打ちひしがれる俺に代わって、ダサメンが最後のソフモヒゴリラに確認する。


「あー、俺は何というか特に理由はないんだが」

 ソフモヒゴリラは防御力の低そうな極短髪をポリポリ掻く。


 ふざけるなよ?

 だからお前みたいな類人猿がなんの理由もなく、あのエンジェルの誘いを断れるはずが


「なんというか……勘?」


「「野生の力ァーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」



 俺達は力いっぱい机を叩きつけ、類人猿以下の自分達の危機察知能力に号泣した。





 ゴリラですらハニートラップに掛からないというのにお前らときたら。


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!

 していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ