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大学生は頭が悪い ~アットホームなサークルです。笑顔が絶えないバイト先です。懇切丁寧に指導する大学です~  作者: ノーパクリ・ノーオマージュ
1限目  やどかり祭実行委員会 ~ やりがいのある仕事です! 未経験者大歓迎m9(^Д^) ~
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27 二日酔い?


キーンコーンカーンコーン。


「「……」」


「もはや突っ込むのも馬鹿らしくなってきたな」

 今やお馴染み、降り注ぐブサメン金髪の呆れ声。


「三日連続。今となってはこれがこいつらの通常営業ということか」

「自然界は弱肉強食。一度捕まれば骨までしゃぶられるのは当然のこと」

 やれやれ、うるさいおまけも相変わらずか。仕方なく溜息を吐きながら上体を起こす。


「「「おおっ!?」」」

 三バカが驚いたように仰け反る。


「うるさい奴らめ」

「まったくだな」

 隣で同様に起き上がったダサメンも肩を竦めている。


「お前ら大丈夫なのか?」

 ブサメン金髪が愚問を口にする。


「見ての通りだが?」

 目の前の事象も理解できんとは、顔面だけでなく頭の中まで可哀想な奴だ。


「昨日は飲まなかったのか?」

 なのにソフモヒゴリラも理解できんとばかりに首を傾げる。


「いや、いつも通り飲んだ」

「やはり三日でいつも通りになったのか」

 呆れと戦慄交じりのブサメン金髪、うるさいぞ。


「ではなぜ?」

 ソフモヒゴリラは似合いもしない怪訝面。


「そんなこともわからんのか?」

 やれやれと首振る俺に、怒り面を見せる類人猿。人外に人並みの理解を求めるのが酷だったようだ。


「俺達は二日酔いだったわけだ」

「まあそうだろうな」

「では、今日は俺達が二日酔いになってから何日目だ」

「三日目だな」

「ほら、もう答えは出たじゃないか」


 俺はソフモヒゴリラに向かって、パチンと指を打ち鳴らす。

 以上、QED。証明終了です。


「こいつヤバいってレベルじゃないぞ」

「頭のネジが飛んでると思ったが、ここまで重症とは」

「そもそも昨日飲んだという事実が頭にない。ホモサピエンスとは思えない鳥頭」

 だというのに三バカは身を仰け反らせた挙句にこの言い様だ。


「おっと、このバカと一緒にされちゃ困るぜ」

 文句をつけようとする俺を手で制し、ダサメンがズズイと出しゃばる。んだと、このボケ。


「お前ら、迎え酒という言葉を知らんのか?」

 しかし文句をつけようにも、ダサメンの言葉にブサメン金髪とソフモヒゴリラがハッと何かに気付いたように開いた口を手で押さえた。


「江戸時代の川柳にも歌われたこの古来からの伝統文化。先人の知恵にも残る二日酔い療法。効果はもちろん霊験あらたか」

「「オオッ」」

 ブサメン金髪とソフモヒゴリラが納得とばかりに手を叩く。


 クッ、ダサメンのくせに言うことが理に適ってやがる!


「迎え酒によりアルコールという毒は、俺の中で裏返ったのさ」

 そして、ニヤリと決め顔。ま、まさかそれは!


「裏返ったぁ!」

 ソフモヒゴリラが叫ぶ。


「その通り! 復活! 八代颯太、復活!」

「復活! 八代、復活!」

 ダサメンとソフモヒゴリラが、そこに痺れる憧れるモブの如く腕を振り上げながら言いたいだけを繰り返す。


 おいやめろ。お前らそれを見開きページやるつもりか。それが許されるのはマンガだけだぞ。……クソ、俺はやらんからな。


「あいつらなんなんだ?」

「知らない」

 元ネタを知らないらしいブサメン金髪と細モヤシはそんなことを言う始末。

 まさかあの漢のバイブル、最高の格闘ギャグマンガを知らんとは。こいつら人生無駄にしてるわ。


「ちなみに迎え酒は二日酔いの症状をアルコールで誤魔化してるだけ。症状の先送りなだけで何も問題解決はしない」

 空気ぶち壊し。情け容赦ない細モヤシの正論にバカ騒ぎする八代がピタリと動作を停止する。


 ……知っていた。知っていたさ。そんなことは。


 それでも、ちょっと忘れたふりをしてみたかったんだ。


 この気持ち悪さ。胃のむかつき。頭の痛みを……。


 ダサメンと俺は糸の切れた操り人形のように、ドサリと机上に倒れ込む。


「あ、死んだ」

「強がってただけだったんだな」

「ゴキブリ並みの適応力かと思ったけど、一応まだ人間だったか」


 三バカにりゅうのいかりを食らわせたいところだが、それさえも面倒だ。


 このまま遠く。意識を手放してどこまでも。

 この気持ち悪さ、消えるまで。


「毎度のごとく手間かかる奴らね」

 だというのに、それを許してくれない悪の使いが一人。


「何よ、その目。こっちだってやりたくてやってるんじゃないってーの。文句があるならマーサ先輩と昨日も飲んだバカな自分に言ってよね」


 ああ、それでも。それでも僕はマイエンジェルを憎めない。


「あの、その、頑張りましょう!」

 両手をグッと、小動物ゆずちゃん。


「……行くぞ」

 愛らしいゆずちゃんを見れば、困らせるわけにはいかないと思ってしまう。


「そうだな」

 同意見らしいダサメンもよろよろ立ち上がる。



「俺達が間違っていたというのかー!?」



 響き渡るブサメン金髪の雄叫びがよくわからんが、とりあえずいい気味だ。

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