表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大学生は頭が悪い ~アットホームなサークルです。笑顔が絶えないバイト先です。懇切丁寧に指導する大学です~  作者: ノーパクリ・ノーオマージュ
1限目  やどかり祭実行委員会 ~ やりがいのある仕事です! 未経験者大歓迎m9(^Д^) ~
22/85

21 やどかり祭実行委員会


 さざめきに、半分落ちていた意識は揺り起こされた。


 ザワザワという喧騒。それはこれから何かが始まるのを察してか。


 

 痛む頭を上げてみれば、正面の壇上に人が上るところだった。


 その人には見覚えがあった。昨日、乾杯の音頭を取っていた細メガネイケメンさんだ。


 彼が教壇に立つと、始まりを察してか、周囲の喧騒が静まる。


「これから第五十二回やどかり祭実行委員会組織説明会を始めます」


 女性のアナウンスが幕開けを告げ、細メガネさんはその細面を俺達に向けた。


「こんばんは」


 何気ない挨拶すら様になるっていうのは、一体どういう理屈か。しかも、だというのに嫉妬すら起きない。

 これは、魅せられているということなのだろうか?


 ふわふわした疑問にぼーっと正面を眺めれば、俺同様何も答えない奴、対照的に調子よく挨拶を返す奴、黄色い声を上げる女子、反応は種々様々だが、細メガネさんは気にしてないと言うように微笑んで続けた。


「今日はうちの説明会に来てくれてありがとう。見たところ昨日の新歓に来てくれた人も多そうかな」


 行きましたー、ありがとうございましたー、と何人かのお調子者は忙しない。

 

 ……ふむ、まったく記憶がないがあいつらいたのか。


「新入生らしく元気があって何より。その調子で祭り当日も頼むよ」


 祭りの実行委員会だけあって、そういうお調子者な人種も多いのか。細メガネさんは手慣れた様子で応じる。


「昨日来てない人もご心配なく。新歓は今後も何回かあるから、ぜひ参加して」


 初めての人もいるのか、そちらの層にも気遣いを見せる。


 大丈夫。酒浸しの俺にとっては昨日いようがいまいが、みんな等しく初めましてさ。


「とりあえず今日は僕達やどかり祭実行委員会の活動、そしてそれを支える組織の説明をさせてもらいます」


 そこまで言って、細メガネさんは壇下を見やる。


 その目配せで、下に控えていた一人が正面のライトを消し、一人がパソコンを操作する。



「「「おおーーー」」」


 何人かが大仰な声を上げる前で、ホワイトボードに巨大な神輿の写真が写されていた。


 細メガネさんが脇に掃ければ、それはそのままムービーに移行する。



 中学の時に流行ってた軽快なロックに乗って、夜空の花火、美男美女が登壇したステージ、出店で埋め尽くされた共用棟前、いかにも祭りといった写真がスライドしていく。


 その中に映る人の表情は様々だったが、共通していたのは皆が楽しげな様子であること。


 曲がバラードに転調し、テロップが流れる。

 トップには、やどかり祭実行委員会と組織名。

 下には、おそらく委員のメンバーだろう幾百もの氏名が続く。



 数分でムービーは終了し、壇上に戻った細メガネさんが口を開く。


「これを作り上げる。それが僕達の仕事です」


 どこはかとなく気障、格好つけと思いながら、それが様になっている。


 そして、どこかテンションが上がってる自分がいた気がした。


「それじゃあ、一旦僕からは以上で、続いて部局説明よろしく」


 細メガネさんが壇下で着席し、隣の小柄な女性がマイクを取る。


「続いて、やどかり祭実行委員会の組織説明に移ります」


 女性が話すと、再びプロジェクターが音を立てて光る。


 映し出されたのは先程のムービーに比して、あまりに簡素なモノクロ図。

 トップダウン、樹木型のそれは、組織図のようだった。


「委員長が話した通り、やどかり祭実行委員会は先程見てもらったやどかり祭を作り上げるのが使命です」


 それを映したまま、女性は説明を始める。

 というか、もう何となく察してはいたが、細メガネさん、委員長なんだな。


「でも、考えてもらえばわかると思いますが、それには種々様々な業務が生じます。例えば、ステージ企画の運営立案、参加団体の調整、出店のインフラ整備、衛生対策、それらを可能とする予算の確保、調整」


 あー、わかるわかるー。


 わかるけど、でもあれだよねー。

 これがまさにサークルと違って硬いっていうか、お股がかゆくなるような七面倒臭さだよねー。


「それらを効率よく運用するために、やどかり祭実行委員会は委員長団をトップとし、下に財務部、さらにその下に七つの局を持つ組織となっています」


 女性は正面の組織図をレーザーポインタで上からなぞる。


「一年生は委員長団と財務部以外の七つの局のどれかに所属してもらうことになります。そこでそれぞれの部局がどんなところか。これからそれぞれの部局に説明してもらいますので、委員会に入ってくれる方はどこがいいか考えながら聞いてみてください」


 無難な女性の説明が終わると共に、プロジェクターが消され、壇上の照明が再点灯される。



「それじゃ、後はそれぞれよろしく」



 女性はマイクから口を離すと、フランクな口調に変わって、講義室前方の扉外に呼びかけた。


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!


 していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!


 ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ