13 常識(ローカルルール)
「クアッー!」「強いな、これ!」
明らかにビールとはレベルの違うアルコールの強さが喉と胃に来た。
ドリンクというよりどこか薬品じみた味だが、うまいかこれ?
「ほら、細谷」
しかし、先輩方は容赦ない。
俺は促されるままに盃を差し出し、そこにおかわりが注がれる。
「早く空けろよ」
隣のダサメンが調子に乗ったことを言ってくる。
「は? 何言ってんだ?」
まるで意味がわからんぞ? ふざけるなよと怒りの目線を返すも、
「さっきの粗相分があるだろう」
ダサメンは、そんなこともわからんのかとばかりに鼻で笑った。
「おお、そうだった」「忘れるところだったな」
ダサメンに対する殺意の波動が目覚めるも、なぜか先輩方までダサメンに加勢してくる始末。
「ちょっと待ってください! 粗相分って何ですか!?」
このままではマズい! 俺は必死に食い下がる。
「「粗相をしたら飲む。常識だろう?」」
「まったくです」
だというのに、当然のようにハモって答える先輩二人と追随するダサメン。
「そんな常識知りませんよ!」
掌を突き出し、即座にノーと俺は首を振る。
そんな俺を見て、先輩方はキョトンと不思議そうに顔を突き合わせる。
「やれやれ、これだから戦場のルールも知らないお子様は。お前こそ隣で訓練を積んでから出
直した方がいいんじゃないのか?」
先刻のお返しとばかりにダサメンはやれやれと首を振ってくる。
「アアン!? そんなルール知るか!」
「全国共通ルールも知らんとは……どこのド田舎から出てきたんだ山猿君?」
胸倉を掴むも、ダサメンは余裕たっぷりの呆れ顔。
なんだ? どういうことだ?
先輩方の様子といい、俺が間違っているというのか?
粗相をしたら飲む。
確かに、確かに聞いたことはある気もしなくもないが、そんなこと言ったらそもそも大学年の俺達が酒を飲むのは。
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