表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インフィコード〜無敗のプロゲーマー休止したので超絶難易度ゲーを制覇する〜  作者: あいうえオカキ
不損の平和を目指して

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/69

軍に対峙するは一騎の王 其の三

「タイマンをご所望か、誰を相手にしてるのか分からせてやるよ」

タイマン、それは己の実力がより顕著に出る形式。チーム戦で輝くプレイヤーも中に居るが、詰めていけば詰めていくほど個々の技術、力に行き着くことがほとんど。

戦狂の斧(コボルトキング)はそれほどまでに自信があるのだろう。こちらを見下すように不敵な笑いを見せている·····だが。


「ヘイスト」


大振りの両刃斧がガンマに襲いかかる。ガンマの身の丈数倍を優に超える両刃斧を紙一重で躱す。

ガンマは躱した斧が地面に突き刺さり動かないことを確認し、斧の柄の上に飛び乗り戦狂の斧(コボルトキング)との距離をさらに縮める。

両腕を使い何とか斧を抜いた戦狂の斧(コボルトキング)。さっきまで居たはずのガンマを見つけるため頭も身体も使い探す。


鋼鉄の震打(インパクトクエイク)!!」


ガンマの姿を見つけられなかった戦狂の斧(コボルトキング)へ自分の場所を教えるかのように顳顬に強烈な一撃を叩き込んだ。


「戦闘はレベルやスキルじゃねぇ、経験値が物を言うんだよ」


追い払うように左手で顳顬の辺りを振るった。ガンマはそれを読んでか、自由落下を選択し戦狂の斧(コボルトキング)の攻撃は空を切った。

その巨体にそのパワーが加われば空を切った程度の隙など隙とは言えないだろう、が。ガンマはそれを見逃さず戦狂の斧(コボルトキング)の脛を正面に、脹脛を横薙ぎに攻撃した。


『やっぱ体のデカさはそのままHPに直結してんな、これですら効いてんのか分からねぇ、と来ればだ』


ガンマはさっきの挙動を思い出した。地面に刺さった両刃斧を引き抜く時の動作、あれは使える。戦狂の斧(コボルトキング)の巨躯を攻略する為にはどうしてもさっきのように顔面付近に近づき強烈な一撃を与える必要がある。ガンマは初手の攻撃を誘発すべく動きを変えた。


相手を挑発するように周囲を動き回りMPの装填を行っていない団栗を投げて牽制、所々MP装填済み団栗を投げダメージを与える、そうすればプライドの高そうな戦狂の斧(コボルトキング)は段々とイラつきが抑えられなくなり、


「ウオオオォォォォォオ!!!」


崩壊する。


『来た』


両刃斧を振りかぶり地面を断つ程凄まじい威力の攻撃を叩き付けた。


ガンマはそれを何とか躱し自身のアイディアを叶えるべく両刃斧に手をかけた。


『刃に触れたらダメージは食らうだろうから掴む場所は刃付近の柄。先に行けば先に行くほど重心の影響もあって力は増大し·····』


両刃斧を力一杯引っこ抜いた戦狂の斧(コボルトキング)。ガンマの予想通り、初手の挙動のそれ、更に力を加えた抜き方だが嬉しい誤算だ。


「冥府の魂撃!!!」


『さらに強力なカタパルトに生まれ変わる!!』


ガンマは両刃斧が抜ける時の上に働く力を利用し戦狂の斧(コボルトキング)に近づくことに成功した。かなりの速度のついたガンマはまるで砲弾、戦狂の斧(コボルトキング)の左眼を貫いた。


「うおっ、ここまで行くとは思ってなかったな·······ただまぁ、俺の勝ちだ」


左目を抑え悶え苦しむ戦狂の斧(コボルトキング)、第二形態を控えているのかと多少の覚悟を持ちながら見守っていると粒子状になり消えていった。


「だぁ〜、疲れた。」


称号

─────戦狂の狩人(コボルトキリング)を手に入れました


報酬

────戦狂の両刃斧

武器種:両手武器

装備者のSTRに補正がかかるがINTに下方補正がかかる。


────古来の(エンシェント)水晶(クリスタル)

幾万の時を得た最上級の水晶

凄腕の鍛冶師であれば内に秘められた力を引き出すことができるだろう。

────────────────


エリア――古来の晶洞のクリア後、入口までのTP魔法陣が錬成されていた。ここは親切設計、リソースを全部吐ききったプレイヤーをもう一度歩いて帰らせるなんて事はしないらしい。


「んん〜さてと、今日は一旦····ん?」


メールが届いていた。


フレンド登録を済ませたプレイヤーにだけ遅れるメール機能。緊急性の高いものは赤文字、次に黄・緑・白と変わっていくシステムだが、今回の色は。


「赤?」


送り主はゆぃつだ。内容は、


『二体目でたぞ。情報まとめたから集合』


「二体目····この短期間でか、」


この報告でわかったこと、それは。


創世生物(アマリリス)討伐が鍵になってゲームの進行速度が飛躍的に跳ね上がってる、あまり遠くない未来にコスモと殺り合えるってことだな」


このゲームの進行速度、これを良いものとし、ガンマはゆぃつに言われた通り一旦集合することに。


─────クロスコード港


「よっ」


「だいぶ遅い」


「すんません、」


「お疲れ様です。」


堤防に座り込み釣りをしているカゲツとゆぃつ。ガンマはあの時買った自慢の釣竿を取り出し餌をつけながら今回のメールについて話を聞いた。


「二体目の創世生物(アーティア)が出たって話し、聞かせろよ」


「あいよ」


ゆぃつはガンマとカゲツにあの時撮っていた動画を送った。とてつもない威力の黒い柱が全てを飲み込んだ瞬間がバッチリ映っていた。


「やべぇなこれ」


「攻撃が消えたように見えました、攻撃意思自体がダメの可能性がありますね」


「アレクシカコスを握ってステータスの確認、デバフか?状況証拠的にあいつの影に侵入することが条件の」


話の早い2人、これで話を進められる。


「俺も同じ考察をした。こいつの名前は天庭樹メガイストス、体長は富士山くらい?というかほぼ島。移動速度はさほど速くないように見えるけどこの巨大だがら普通のモブよりかは遥かに早い」


「話を聞く限りだと、」


「倒せるとは思えません」


カゲツがガンマの言葉を続けた。そう、そうだ。幾らなんでもデカすぎる。身体の大きさ=タフネスという方程式は変えようが無い事実だ、しかしだ、


「島を殴り倒すって言葉が意味不だしな」


「おそらくメガイストスは、」


「うん、ギミックモンスターだと思う」


ゆぃつの述べた結論。こいつは殺せないモンスター、つまり何かしらのギミックを解き、何かしらのアクションを起こす必要があると言うことだ。


「アマリリスはギミックの後戦闘がありました、万が一も無いかもしれませんが、どうすれば戦えるかは考えて損は無いと思います」


「だな。近接ができるかは検証の余地もなく、単純に届かねーだろうな」


「届いたとしても攻撃ができるのかどうかも分かりませんね」


「だな〜、情報が足りねぇーわ······ん?」


───シグマ・レイブン

『状態異常──平和の加護:メガイストスの影に包まれし者は一切の攻撃手段が封じられる。』


端的にそれだけ、だが値千金の最も欲しかった情報だ。


「どうやら、攻撃手段そもそも無理っぽいな」


そのメールの内容を共有、これを見て確信は深まった。


「戦い方は考えなくていい!今俺たちに出来ることはレベル上げをしまくって不測の事態に対処する」


「俺はギミック探しだな、どうせお前らやらねーだろうし····ひとまず出現場所周辺探してみる」


「お願いします」


「頼んだ。一先ずこれで解散だな」


その時だった、また一通メールがガンマの元に届いた。


「どうやらレベル上げてる暇があるかどうかは、明日わかるっぽいな」


2人に共有したメールの内容は、


───シグマ・レイブン

『明日の13時に現状集まれるだけのクランを集めた討伐会議が開かれる。私達と共に出席してみてはどうだろうか。』


「何か特別な情報を聞き出せるかもしれねーしな、もちろん行くだろ?」


「抜き取れるだけ抜き取って帰る」


「んじゃ決まりだな、集合時間聞くわ」


───ガンマ

『ありがたく参加させてもらうよ』


───シグマ・レイブン

『であれば明日の12時30分に伝令神(ヘルメス)まで来てくれ』


「そんじゃ、今度こそ解散だな。明日遅れんなよ〜」


「おー」


「了解です」


ガンマは一足早くゲームからログアウトした。


「·········ん?」


何かを忘れている気がする、めちゃくちゃ大事なことなはずなのだが······


「あの、団長?」


「うん、」


「俺たち何処に集まればいいんですか?」


「あと何時だよ」


「··········」


「··········」


「今日はログアウトして連絡送りましょう」


「だな、」


あいつは自分でメールを確認して俺達に教えずにそのままログアウトしていた。遅刻云々よりそもそも集合時間を知らなければ意味無いだろう。


ログアウト後


「あっ」


同時に来た連絡、内容も同じ


「「いつでどこ?」ですか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ