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第15話 Selection

二号館に入ると、オリバーがうろうろしているのを見つけた。

オリバーも「戦研」に興味があったのを思い出した。


「オリバー!」


オリバーが振り向く。


「あ!ユリナ! 近衛さんも!」


「こんにちはオリバーくん」


オリバーは遥から目を逸らす。気恥ずかしいらしい。


「ごめんオリバー!あんたのこと完全に忘れてたわ」


「いやいいよ全然。それよりも昨日の夜言ってた部活に早く行こう」



私たちは一緒に階段を降り、例の鉄の扉の前にあるインターホンを鳴らした。


「君たちか、良く来てくれた。入りたまえ」


ドアがガシャっと解錠される。


中に入ると、アダマントスーツを纏った海馬が出迎えてくれた。

奥には十人以上生徒がいる。おそらく彼らも入部希望者なのだろう。


「約束通り来てくれたみたいで嬉しいよ。あれ?もう一人も入部希望?」


海馬がオリバーの方を見る。


「一年一組、オリバー・バーンスタインと言います。よろしくお願いします」


「先進戦術技術研究部部長、海馬悠だ。よろしく」


オリバーがぺこりと頭を下げる。


海馬が入部希望者を呼び集める。


「聞いてくれ。今日は練習試合をしてもらう」


入部希望者達がざわつく。


「実を言うと、今年は予算の都合上、新入生は4、5人しか入れられない。しかし入部希望者はこの通り二十人ほどいる。そこで、練習試合の上位者のみ入部を許可したいと思う。」


周りがいっそうざわめく。

その中の一人が質問する。


「具体的に何で競うんですか?」


「無論、t-sportsだ。生憎あいにく、初心者歓迎などと言う甘ったれたことを言う余裕は我々にはない。完全な実力で決めさせてもらう。ルールはバトルロワイヤル形式。個人戦だ」


すると、上級生たちが装備と武器を持ってくる。


「いきなり実弾を使ってもらうわけにはいかないので、ペイント弾を使ってもらう。当たるとかなり痛いから気をつけろ。」


私たちはアダマントスーツを着させられた。

アダマントスーツは外から見れば真っ黒だが、中からは外はちゃんと見える。アダマンタイトの偏向性を利用した技術だ。


全身真っ黒なので着ると誰が誰だかわからない。

ということは、試合中に私は遥を撃つかもしれない。その逆も然りだ。


場所は、グラウンドとゴルフ場、そして校舎脇の林を使う。面積は140m×140m。広大な敷地をふんだんに使って行う。サバゲー用の障害物が所々に設置されており、身を隠すことができるようになっている。


「好きな武器を選べ。初心者はピストルがオススメだが」


スーツ内蔵のスピーカーから海馬の声がする。


その忠告を聞かず、みんなミニガンやスナイパーライフルに手を伸ばす。しかし、公平性を保つために両方ともかなり重くなっており、結局ほとんどはピストルや小銃型ペイントガンを手にした。


私は日頃から鍛えてることもあり、スナイパーライフルとピストルを選んだ。今回のようなひらけているところで行うなら、これが最適解だ。


アダマントスーツの連中の中にミニガンを軽そうに持ってる奴がいた。どう見てもオリバーなので笑える。



私たちはフィールドに等間隔に配置された。間隔は30メートルくらいか。


スピーカーから海馬の声が聞こえる。


「全員配置についたようだな。あと10秒で試合開始とする。諸君の武運を祈る」


私は精神を統一する。


ひどく緊張する。ラスベガスでの作戦行動が軽い心的外傷後(PT)ストレス障害(SD)になっているようだ。


集中。集中。


「試合開始!」

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