表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/164

なんだと!異世界へ転移だと?JKパーティは異世界で窮乏化する

女神の嫉妬とひがみでまさかのルール改変、JKトリオは異世界へ飛ばされてしまいます。


桜「ふう...あれ?女神様?」


翼「なんでここで待ってるの?」


紬「いつもはトイレとシャワーを済ませたころにひょっこり現れるのに。」


女神「うん、なんでだかな。まあとりあえず今回は褒美はなしだ。」


桜&翼&紬「...はい。」


女神「おまえらばかりサインをもらってズルいからな。」


桜&翼&紬「....」


女神「さっそく転移してもらうぞ。次はサインもLPもない世界だ。はっはっは、どうだ、がっかりしたか?」


桜&翼&紬「.......」


女神「金策も今まで通りにはいかないぞ。なにしろ異世界だからな。」


桜「えーっ?そんな、勝手にルールを変えないでくださいよ。」


翼「魔物が出るんでしょ?いや、無理だから。」


紬「異世界に飛ばすならチート能力をくれるのがお約束です。」


女神「チートだあ?そんなくそラノベの設定が通じるわけないだろ。おまえらの力は今のまま。魔法なんか使えるわけない。50メートル走に8秒かかる。ベンチブレスは30kgが限界。哀れだな、はっはっは。死ぬぞ。まあ、死ぬ前に強制転移で戻されるが、とっても悔しいゲームオーバー感を味わえるぞ。はっはっはっは、やべ、笑いすぎて腹が痛くなってきた。人間なら思わず屁が出るところだ。」


桜「異世界でも金や銀や宝石にそれなりの価値はあるんでしょ?」


女神「宝石はないな。種類が違う。金はふつうに金だから換金もできる。」


翼「異世界でこちらの賞品を売るのは?」


女神「あー、くそラノベやくそアニメでよくあるやつか。別に売るのはかまわないが、売れる保証はないぞ。あと、奪われるかもしれない。」


桜「ミッションは?こなすべきイベントは?」


女神「異世界といえば王道はダンジョン攻略。ダンジョンを攻略してボスを倒す。」


翼「そんなん無理に決まってるじゃないですか!」


女神「そこでだ...ダンジョン内で経験値が溜まったらレベルが上がるようにしてやる。入り口に戻ったらリセット。つまりローグライクだ。私は試練の女神、愛称はシレンちゃん。わかるな?」


紬「うわー、くだらなすぎて引くわー。」


桜「ルール改変がひどすぎるので準備のために3時間ください。」


女神「しょうがないな。」



翼「行っちゃった...」


紬「やるしかないよ。失敗したらゲームオーバー。きっとそれが見たいんだよ、あのクソ女神。」


桜「ともかく準備だ。換金用のアイテムは装飾品じゃダメだ。異世界人は美的感覚が違う。実用アイテム...そうだな....モバイルソーラー充電器、LEDの懐中電灯やランプ、100円ライター....」


翼「糖分はたぶん共通の幸せ味覚だと思うから安価なお菓子、できるだけ小分けのやつをたくさん。」


紬「武器はありったけ持っていこう。」


桜「服装はオシャレ無視の戦闘特化かな。」


翼「散開してアイテムを買いに出よう。」



**************************************


女神「お、そろそろ現れるな。見に行ってやろう。」


青水「って、女神、異世界ってここか?」


女神「そうだよ。ここはまさに異世界じゃないか。」


***************************************



桜「ここが異世界なの?」


翼「古代ギリシャと中世ヨーロッパが混じっていて雑な作り。」


紬「まあ....たしかに異世界よね。既存の知識で判別できない。」



女神「よく来たな。」



挿絵(By みてみん)



桜「女神様...なんでいるの?」


翼「ここは異世界でしょ?」


女神「そうだよ。私のこの世界の女神だ。私の異世界へようこそ。」


紬「女神様って異世界と現世の狭間の世界にいるんじゃないの?」


女神「いたんだけど退屈だからこっちに出てきた。」


桜「異世界の人々は?」


女神「町はあっち。店もある。エラのコンカフェもあるぞ。」


翼「コンカフェ....ですか。」


女神「未成年でも異世界では酒が飲めるぞ。」


桜「はあ...とりあえず町を散策してきます。」


女神「あ、そうそう、言い忘れたけど、ダンジョンを攻略するときに強キャラを新メンバーに加えるのは禁止だからな。」


紬「はいはい、わかってますって。女神様がお楽しみになれるようにせいぜい頑張らせていただきます。」



挿絵(By みてみん)


桜「わかったことを整理しよう。異世界の通貨単位はゴールド。ゲームで一番使われるわかりやすい単位だ。しかし、ドルの下にセントがあるような構造にはなっていなくて、日本の円のようにゴールドの下は何もない。」


翼「そしてゴールドはその名の通り金だから、うちらが持ってる800枚のソブリン金貨は800ゴールドに換金される。」


紬「うちらにとって激しいインフレだよ。だって、屋台の果物も3ゴールドだよ。」


桜「一気に窮乏化した。港区JKにとってこれは耐えがたい。」


翼「プラザホテルに泊まっていたのに....」


桜「一番高いのが魔法屋、名前がマンソンジュ。」


紬「フランス語で嘘っていう意味だよ。胡散臭すぎる。」


桜「使い捨ての魔法ロールは10ゴールド、習得用は100倍の1000ゴールド。」


翼「もう買えない。」


桜「武器屋で高いのは消耗品の属性矢、火や氷の矢だけど、1本10ゴールド。もちろん剣や槍はもっと高いよ。」


紬「そしてふざけているのが服屋のオートクチュール・トレ・シェール。これはフランス語で“とても高い”という意味だよ。入ってみる勇気がないよ。」


桜「道具屋は主にポーションね。ポーションが5ゴールド、毒消しと麻痺治癒が10ゴールド。」


翼「ともかくこのままではどうにもならない。ダンジョン攻略の前にカネが足りん!」


桜「とりあえずギルドへ行って登録だけしておこう。」


1ゴールド、ドラクエをはじめとしてずいぶんお世話になってきましたが、現実のきんを元にした単位だと思うと、異世界の物価はめちゃくちゃ高いですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ