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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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ミカエラ覚醒、JKたちのお下劣な言い訳、そしてカルメンはヤンキーに。

ミカエラをバスクの女として覚醒させ、ホセをメロメロにするのです。


 ミカエラは拘束されて転がるホセの前に立った。そして、歌った。ソプラノのよく通る声で「接吻」を。歌い終わるとホセに抱きつきナイフで結束バンドを切って解放し、そのまま唇を寄せた。歌で感情が高ぶったまま素朴な情熱をすべてぶつけるように、長く艶めかしい接吻を交わした。


ミカエラ「ホセ、兄妹みたいに育ったから気付かなかったけど....私、今なら言える。愛してる、ホセ。誰にも渡したくない。奪おうとするやつがいたら殺してしまうかもしれない。ホセ....私をあなたのものにして。そうすれば....あなたも私のものになる。」


ホセ「ミカエラ...おまえ....」


 ホセは激しい情欲に駈られて乱暴にミカエラを抱きしめ、そのまま柔らかな乳房に顔を埋めた。


ミカエラ「そんなに強く押しつけられたら苦しいよ...ホセ。」


ホセ「ミカエラ...おまえが欲しい...」


ミカエラ「もうあなたのものよ...ホセ。」


ホセ「強くなったな...ミカエラ。もう立派なバスクの女だ。」



 一部始終を見ていたJKトリオは、強烈なラブシーンに当てられて顔を真っ赤にしながら茂みから出てきた。



桜「えーと...ホセさん、ちょっとごめんね。」


翼「お邪魔虫はすぐ消えるから、ちょっとだけ我慢して。」


紬「ママが何か言いたいんだって...」



 紬が差し出したスマホのなかでホセの母親が切々と息子に向かって語りかけている。自分はもう先が長くないだろう。おまえとミカエラと一緒に暮らしたい。できれば生きているうちに孫の顔が見たい。バスクの村に戻ってきて欲しい....それを観たホセは泣き崩れた。母のために立身出世しようとして、結果として母を捨てたも同然になった。挙げ句の果てに悪党の一味に加わってしまい、このまま行けば縛り首になってしまう。



ミカエラ「ホセ...帰ろう、バスクへ。」


ホセ「わかった。このままここを立ち去る。」


桜「町の城門に近くに馬車を停めてある。お金は払ってあるので、乗り継いでバスクの村に帰りなさい。」


翼「これは当座の資金に使ってね。200レアルあるわ。」


紬「これは旅のおやつ。ミルキーだけじゃないよ。いろいろあるから甘いキスと甘いお菓子で糖度を上げて。」



 ミカエラとホセが無事に下山したのを確かめて、町に戻ろうとしたJK旅団の前に、カルメンを先頭に密輸団が戻ってきた。



カルメン「何だ、おまえたちは?」


桜「えーと....ははは....我慢できなくなってお花を摘んでいました。」


翼「あっちの茂みでしたから大丈夫だよ。」


メルセデス「花なんて持ってないじゃないか。」


紬「それはですね....乙女が言うのも恥ずかしいのだけど.....チョロチョロって。」


桜「そうそう...初めチョロチョロ...次にシャーって。」


翼「やだなあ、もう。察してくださいよお!」


カルメン「ここに男が立っていなかったか?」


桜「恥ずかしいのであっちに行ってと言ったら消えてくれました。」


翼「覗き見されたかもしれないけど、こっちも半分悪いからイーブンだね。」


フラスキータ「ホセのやつ、ライフルを捨ててどっかに行っちまったようだ。」


カルメン「ちっ、逃げたか。」


ダンカイロ「積み荷は無事だ。」


カルメン「まあいいだろう。番人は城門近くの小屋で惚けてる。今のうちに運び込むよ。」



****************************************


女神「あいつらだんだん恥知らずになってるな。」


青水「お花摘みがルーティンになってるから野生化したんだろ。」


翡翠「でも咄嗟につく言い訳としてはきれいにヒットしていましたよ。脱力で相手の腰を折る...私にはできない高等テクニックです。」


****************************************


桜「さて、もうホセはバスクに戻ったから、カルメンを殺したりはしない。」


翼「カルメンの占いはどうなってるのかな?」


紬「こんなことを続けてるといつかは死ぬんじゃない?縛り首とか裏切りとかで。」


桜「足を洗いそうにないんだけど。」


翼「お金をあげても満足しそうにないしね。」


紬「彼女にとって一番大事なのは自由と誇りでしょ。難しい。」


桜「こんなスペインの片隅で好き勝手やってるのが自由と誇りの証だなんてちゃんちゃらおかしいと思ってくれれば。」


翼「もっと大きなことにチャレンジしてもらおう。やる気を引き出す。」


紬「ブラック企業のやる気ビジネスみたいだなあ。」


桜「カルメンの強みは歌と踊りと男の籠絡、これを全部投入して成り立つチャレンジといえば...」


翼「風俗と水商売のコングロマリットの構築。」


紬「翼...あんたのキャラが思いつく発想じゃないよ、それ。」


翼「ふん...女神様のご褒美で大人になったんだよ。」


桜「いや、その方針は悪くないかも。人気商売の闘牛士を広告塔に使うのはどうだろう?」


翼「JKが提案するのもなんだか申し訳ないけど、猛牛を店のトレードマークにすると流行りそう。」


紬「男の楽園、猛牛グループ。」


桜「さっそくエスカミーリョに吹き込もう。あいつもこのまま闘牛士はやっていられない。たしかオペラでも再起不能の大怪我をしてた。」


翼「マドリッドで起業してアメリカ大陸に進出とかいいんじゃない?」


紬「うん、カルメンに託すビッグなヤンキーの野望。」



 3人は闘牛場の近くの酒場へ向かった。エスカミーリョは競技のあとでファンたちと宴を催す常だった。


桜「エスカミーリョ!」


エスカミーリョ「おや、異国のセニョリータス、何かご用ですか?」


翼「これ見て。異国の神器による占いだよ。」



 翼はスマホを見せて、オペラのなかでのエスカミーリョの末路を示した。



挿絵(By みてみん)



エスカミーリョ「え?私が再起不能に?」


紬「このまま行けばだね。でも助かる道はある。」


エスカミーリョ「それはどんな?」


桜「カルメンと一緒に事業を興すんだ。男の楽園、猛牛グループ。」


エスカミーリョ「猛牛グループ?」


桜「カルメンは歌と踊りと男の籠絡が強みだよ。そのノウハウを会社にしてでっかく儲けるのさ。」


翼「要するに水商売と風俗を一体化したビジネスだ。これがそのシンボルマークだ。うちらからの手向けだ。タダで使って良いぞ。」


紬「スペインにはたくさんいるだろ、歌と踊りと男扱いに長けてる娘が?そいつらを根こそぎスカウトしてマドリッドで大々的に事業を始めるのさ。」


桜「カルメンもそろそろちまちました小悪党稼業に飽きてるころだよ。おまえ、まだカルメンに未練があるんだろ?一緒に事業を始めれば絆も深まるぞ。」


エスカミーリョ「確かに...牛に突進されて動けなく未来よりはずっといい...」


紬「今ならカルメンはフリーだよ。早い者勝ちだ。さっさと行って口説いて来なよ。」


桜「いずれ新世界に進出するとか大きな夢を語ればイチコロだと思うよ。」


エスカミーリョ「わかった。グラーシアス!」


桜「がんばれな。うちらはそろそろ東の国に戻ることになりそうだ。」



カルメンをヤンキー女社長に仕上げる。きっと新世界で成功しますよ、男の夢、猛牛グループ。

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