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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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ヴァン・ヘルシングはホームズに相談しに行った、JKトリオは愛のオーラに当てられ気味

レンフィールドは原作ではかわいそうなことになっています。あれだけドラキュラに帰依してたのに扱いがひどい。

 パーフリートの精神病院で患者レンフィールドが暴れている。ヴァン・ヘルシングはその様子を見て、好物だとされるゴキブリを投げ込んでみた。だがレンフィールドは見向きもしない。窓の鉄格子を握って今にも破壊しそうな勢いで暴れている。



セワード「いかんな。鎮静剤を打とう。」


 扉を開けた瞬間にレンフィールドは人間業とは思えないスピードで迫り、鎮静剤の注射器を構えていたセワードを突き飛ばした。レンフィールドはよろけたセワードの手を取り、指先に噛みついてにじみ出た血を舐めた。それから脱兎の如く病院を抜け出してしまった。セワードは助手たちを動員しヴァン・ヘルシングを伴って捜索を開始した。このあたりで逃げ込める場所といえば隣のカーファックスしか考えられない。


ヘルシング「セワードくん、大丈夫か?」


セワード「止血が必要なほどたいした傷じゃありません。それより一刻も早く見つけ出して拘束しないと。」



 鳥の羽ばたきのような音がした。音がするほうを見ると大きな黒犬が紅い目を光らせてこちらを睨んでいる。セワードは助手たちとヘルシングを制して胸元からピストルを取り出して構えた。黒犬は少しずつ後退して距離を取り、そのまま霧のように消えてしまった。その先にレンフィールドがしゃがみ込んでいた。至福の目を輝かせて忘我の状態で。セワードは助手たちに命じて拘束させ、病院に連行させた。



ヘルシング「マスターと遭遇したと見るべきだろうな。」


セワード「はい、その正体は何者かわかりませんが、あの謎の黒犬と関係があるのは確かでしょう。」


ヘルシング「この廃屋、いつかはしっかりと捜査すべきだろう。法的手続きも準備しなければ。」


セワード「不法侵入でこちらがお縄になるのは避けたいですからね。」



 翌日、ヴァン・ヘルシングは旧友と会っていた。ベイカーストリート221Bに事務所を構える私立探偵シャーロック・ホームズである。


ホームズ「やあ教授、殺人鬼がオランダに逃亡した際にはお世話になったね。」


ヘルシング「ロンドンからの危険物を易々と受け入れるわけにはいかんからね。」



挿絵(By みてみん)



ホームズ「ぼくを訪ねてきたということは、何か事件がらみの相談かな?」


ヘルシング「そうだ。例の連続殺人事件についてだ。血液が残らない頸部切創による失血死。君はこれをどう見る?」


ホームズ「考えられるのは死因の偽装だろう。何らかの方法で血液を抜き取り、そのあとであたかも頸部切創であるかのように傷を作る。」


ヘルシング「なるほど。私もそうではないかと疑っていた。君は高名な探偵だ。警察にも太いパイプがあるだろう。紹介状を書いてもらえないか?警察に行って確かめたいことがある。」


ホームズ「了解だ。警察というところは上から下に動く組織なので警察署長に紹介状を書こう。」


ヘルシング「そうしてもらえると助かる。」



 そのころJKトリオは「鋼鉄の」を付ける活動も見つからないので、ドラキュラの襲撃から守り抜いたルーシーを訪ねていた。



桜「こんにちは、ルーシーさん。」


ルーシー「まあ、あのホイットビーの修道院廃墟で会ったみなさん。」


翼「私たち、いまピカデリーに宿を取ってロンドン見物してるんですよ。」


ルーシー「まあ素敵。あのあたりはバッキンガム宮殿も近いし、見るべきところがいっぱいありますね。楽しんでくださいね。」


翼「これ、つまらないものですが日本のフルーツグミです。お口をさっぱりさせたいときに良いですよ。もっとさっぱりできるミントもありますが、こちらは慣れた人じゃないと危険なのでやめておきます。」


ルーシー「こんな珍しいプレゼント、本当にありがとう。今お茶を入れさせますね。もうすぐミナも来ます。懐かしいでしょ?」


紬「はい、とっても。ミナさんはお元気?」


ルーシー「結婚したのよ。私、先を越されちゃった。」


桜「まあ、おめでたい。ホイットビーで見たときはそんなそぶりをちっとも見せていなかったのに。」


ルーシー「私があまり体調が芳しくなかったので話しにくかったのでしょう。今は私もすっかり元気になって、婚約者と楽しく過ごしています。そのうちダブルデートするつもりです。」


翼「そんなお話を聞くと乙女心が暖かくなりますね。」


ルーシー「あ、誰か来たみたい。きっとミナだわ。」



 ミナがジョナサンを連れて現れた。愛の幸福のオーラがサロンを包んだ。



桜「ルーシーさんから聞きました。ご結婚おめでとうございます。」


ミナ「ありがとう。これが私の主人、ジョナサン・ハーカーです。」


ジョナサン「初めまして、よろしく。」


翼「ダブルデートするんだってルーシーさんが言ってましたよ。」


ミナ「ふふふ、楽しそうね。スモッグを避けてテムズ川上流へ出かけるのが良いかしら。ピクニックするとかボート遊びするとか。」


ルーシー「良いわね。アーサーにも伝えておくわ。」


紬「水の上は安全かもしれません。魔物は水を渡れないって言いますから。」


桜「それでは恋バナに縁がない私たちはそろそろお暇しますね。また会いましょう。」



挿絵(By みてみん)



ヘルシング「失礼します。これはホームズ氏の紹介状です。ヴァン・ヘルシングと申します。」


署長「確かに....馴染みのあるホームズ氏の署名ですね。このようなものを用意したということは...」


ヘルシング「我々の調査にご協力いただきたいのです。」


ホームズの手引きがあれば警察署では無双できますね。ヴァン・ヘルシングは何を求めるのでしょう?

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