とりあえずデメテル号が難破したホイットビーに転移して、犬ころドラキュラをいじめてやったよ
これから長い話になります。まずはホイットビー。原作ではこの前にトランシルヴァニアでジョナサン・ハーカーがとても辛くて怖い思いをしています。
婚約者のジョナサン・ハーカーが仕事でトランシルヴァニアへ旅立ってからすでに1ヶ月半になる。ミナ・マリーは友人のルーシー・ウェステンラの誘いでヨークシャーのホイットビーに来ていた。予想外だがジョナサンから手紙も来ない。何かなければ良いのだが、浜辺の波のように心がざわめく。ルーシーは幸せの絶頂にいるようだ。私の不安が彼女の幸せに影を落とさないように気をつけよう。
ルーシー「ミナ!ごめん、もう列車は到着してたのね。」
ミナ「ルーシー、お招きありがとう。」
ルーシー「さあ、馬車に乗って。手紙にも書いたけど、いっぱい報告があるのよ。」
ミナ「ふふ、ルーシーは相変わらずね。時間はたっぷりあるのよ。」
ルーシー「ミナ、手紙にも書いたけど、私、三人の男性からプロポーズされたの。ねえ、信じられる?三人から次々によ。」
ミナ「すごいわ。それだけルーシーの魅力が抗しがたいものだったのね。」
ルーシー「アメリカ人の富豪クインシー・モリスさん、精神科の医師ドクター・セワード、そして父と昔から付き合いのあるホルムウッド家、ゴダルミング卿のアーサー。みんな申し分のない殿方だわ。で、私はナンバー3のアーサーに決めたの。」
ミナ「ルーシー、ナンバー3とか失礼よ。」
ルーシー「えへへ、つい舞い上がっちゃった。」
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女神「ほっほっほ、オリジナルのキャラが登場だ。これからドラキュラに囓られる...」
青水「おい、女神...囓られるんじゃないぞ。」
翡翠「そうです。絵柄を汚くしないでください。」
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桜「そろそろデメテル号がやってくるころだね。」
翼「乗組員が全部ドラキュラの餌になって、最後は船長が自らを犠牲にして操舵輪に身体を縛り付けて接岸。海洋ホラーとしても秀逸な場面。」
翼「デメテル号のシーンだけで作られた映画もあるもんね。ドラキュラが仮面ライダーの怪人みたいになってちょっと笑えたけど。」
桜「で、狼の姿になって上陸するんだ。」
翼「どうする?迎え撃つ?」
紬「ここでやっつけてしまっちゃ話は終わるし、それじゃ女神様に怒られる。」
桜「少し痛めつけて、人間への警戒を強めておこう。今は完全に舐めきってるから。」
翼「良いねえ。人間舐めんなよ作戦。」
桜「作戦は嗅覚を攻めることになるので、バックファイヤーを前提としてモンベルの速乾戦闘服で行こう。夜間だから人に見られないし....そうだな、鋼鉄のくノ一部隊!」
紬「かっけー!」
桜「武装は高性能水鉄砲とウンコスプレーだ。水鉄砲には高濃度のニンニク水と聖水。」
翼「紬...ウンコスプレーは任せた!」
紬「え?何で私?」
桜「あそこね。」
翼「ふふふ、犬みたいにキャンキャン鳴くかしら?」
紬「私、動きが止まったら鼻の穴にウンコスプレーを注ぎ込んでやる。」
桜「出たっ!」
翼「行くよ、みんなっ!」
紬「発射前からもう臭い!」
桜「食らえ!教会で祈りまくってもらった聖水よ!」
翼「こっちはチューブ1個分のニンニク水だよ!」
異なった弱点攻撃を食らってドラキュラ狼はその場に倒れた。そこに紬が近づいて、鼻の穴に無慈悲なウンコスプレーを全力射出した。もちろん自分もバックファイアーを食らったがためらわず一缶全部注ぎ込んでやった。ドラキュラ狼は転げ回って悶絶し、ピクピクと痙攣していたが、最後の力を振り絞って大コウモリに変身し、その場から飛び去った。
桜「ふっっふ、人間舐めんなよ。」
翼「今度はチューブから直接食わせてやる。」
紬「私....これ以上の比較級で脅せない...」
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女神「やったな、あいつら、下品にやりきったな。」
青水「ウンコスプレーは匂いだけで無害です。」
翡翠「私を見て何かコメントを期待しないでください。」
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ミナ「こっちに来たのはお母様の療養のためなの?」
ルーシー「それもあるけど、私も少し貧血気味だから、ロンドンだと空気も悪いし...ね。」
ミナ「たしかにここは空気もきれいだわ。散歩も楽しい。修道院の廃墟、行ってみた?」
ルーシー「あそこ、ちょっと怖いわ。恐ろしい伝説が残ってるのよ。」
ミナ「知ってる。マーミオンね。悪い騎士が狙った女をものにするために自分に好意を寄せている修道女を使って女に近づいた。この悪の騎士の名前がマーミオン。彼は女の婚約者との決闘に敗れて死に、彼に手を貸した修道女は壁に生き埋めにされた。心が弱い女の末路だわ。」
ルーシー「あの廃墟までの道は199段の階段なのよ。ミナと一緒なら登ってみたいわ。」
ミナ「ぜひ行きましょう。サンドウィッチを持ってピクニックしましょう。」
ミナ「近くまで来るとすごい迫力ね。」
ルーシー「なんだか少し怖いわ。亡霊が出そう。」
ミナ「こんなに明るいのに?」
ルーシー「そうね、私、結婚するんだからもっと強くならないと。」
ミナ「そうよ、ゴダルミング卿の跡取りを産むんですもの。」
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女神「原作キャラを出すとJKたちが浮きまくるな。」
翡翠「時代が違うから仕方ありませんよ。」
青水「このあと知り合いになって会話するとか考えにくい....いや俺が考えなければならんのか...」
翡翠「私に散々無茶をさせてきたんだからそのくらい頑張ってください。」
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桜「とりあえずドラキュラに一撃を加えたから少し観光する?」
翼「賛成!ずっと気になっていたんだ、あの廃墟。あれ、何?」
紬「えーとね …… あれは Whitby Abbey(ホイットビー修道院)だよ。かっこいいよね、いかにもゴシックって感じで。あそこには199段の階段を上っていくんだよ。」
桜「行こう!」
三人が階段を上って修道院の廃墟にたどり着くと、そこにルーシーとミナがいた。
ミナ「あら、珍しいわね、外国の観光客?」
桜「はい、うちら鋼鉄の観光旅団です。」
ミナ「鋼鉄?何でしょう、よく意味がわからないわ。」
翼「すみません、この子の口癖なんです。気にしないでください。」
紬「うちら、ジャパニーズ・ハイスクールガールズです。」
ミナ「ハイスクール?今は授業期間だと思いますが、学校をサボってるの?私、教師だからそういうのは見逃せないわ。」
翼「いえ、特別研修でヨーロッパに派遣されました。優等生なので選抜されました。」
ミナ「えーと...日本ってたしか30年前ぐらいに文明化された国ですね。」
桜「いえ、ずいぶん前から文明国ですよ。西洋と接点が少なかっただけで。」
紬「西洋だけが文明だという驕りは20世紀のNew Era でもう通用しなくなります。」
ミナ「あら...それは失礼。」
翼「この土地には悪しき魔物の存在が感じられます。どうかご注意ください。」
ルーシー「いや、怖い。」
桜「あら、ごめんなさい。怖がらせてしまいましたか。そうそう、自己紹介がまだでしたね。私は桜、この子は翼、そしてこのメガネの子は紬です。」
ミナ「私はミナ・マリー、この子はルーシー・ウェステンラです。よろしく。」
第1戦は鋼鉄の討魔団の勝利でした。ドラキュラはホイットビーですでにルーシーに手を出します。




