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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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女子会を長引かせる作戦にボードゲームを使うよ、そして水場はいつでも大事

いったん東京へ戻って2ヶ月後へジャンプ。無限に延長できるゲーム女子会の作戦です。

紬「ふう、夜になって村人接待も終わっちゃった。」


翼「今ごろ娘は青ひげに...」


桜「ちょっと待て!うちら小さな罠に気付かなかった。」


紬「何?あの短い物語なら隅々まで読んだよ。」


桜「目立たなく書いてあっただろ?“それから1ヶ月ったったころ”って。うちら、ここで1ヶ月も無駄に待たされる。」


翼「それは困る。1ヶ月の滞在に備えていない。いや、そもそも備えられない。」


桜「だろ?ここはタイムワープさせてもらうかリスタートさせてもらうか。」


翼「いずれにせよ、女神様にお願いしないと。」


紬「ちょっと待って。まだあるよ。青ひげは....ここ....“6週間田舎へ旅に出る”って書いてある。青ひげが旅立ってから6週間...1ヶ月より長い。」


桜「その6週間で娘は友だちを呼んで楽しんだわけだが、だんだん飽きてきた。」


翼「そして禁止されていた鍵を使って禁断の部屋へ....」


桜「ここが考えどころなんだよ。娘が好奇心に駆られて禁断の部屋に入るのを阻止すれば良いのかどうか。」


翼「確かに....あの部屋には先妻たちの亡骸と大量の血が残されている。それをなかったことにする結末はちょっとね。」


紬「あとラストで娘の兄ふたり、これは軍人なんだけど、乱入して青ひげを撃ち殺し、青ひげの財産は娘の一族のものになる。これは何だかねえ。」


桜「なんだか気持ち悪い。」


翼「それを阻止するためにも、青ひげの処置は司直に委ねるのが良いのでは?妻の身内が射殺するのは良くない。その結果、財産をまるごと奪うという成り行きも共感を得られない。」


紬「そのためには先妻殺害の証拠を集めないと。」


桜「思ったんだけど、娘が退屈になって城探索を始めないようにすべきじゃないかな。お友だちとずっと楽しく遊んでいて、そこに青ひげが帰ってくる。」


翼「そして、その前にうちらが動いて証拠集めをして、教会や警察的な機構に情報を流す。」


紬「そうなると、介入は青ひげが出かけてから5週間目かな。そろそろお友だちが帰るころ。」


桜「うーん、いつ帰るか読めないからもう少し余裕を持たせよう。4週間目、つまり今から2ヶ月後でどうかな?」


翼「一度東京に戻してもらって、2ヶ月後に転移させてもらおう。」


桜「というわけで……女神様~、お願い!」



女神「どうした?助けは必要最小限だぞ。」


桜「事件が起こるのは今から10週間後です。ここにこのままいられません。」


翼「いろいろ仕込みも必要なので、2ヶ月後、つまり8週間後にここに転移させてください。」


女神「なるほどな、物語自体は短いがその中での時間推移は長いというわけか。仕方がない、そうしてやろう。いったん東京に戻って帰宅しろ。再転移は翌日の土曜日だ。」


桜「ありがとうございます。」



桜「よし戻った。私トイレ!」


翼「私シャワー!」


紬「あ、また出遅れた。仕方がない、ドクペを飲んで待つとするか。」



挿絵(By みてみん)



紬「それにしても、娘のお友だち軍団、どうやってつなぎ止めようかな?………… 無限延長キャッキャウフフ …… カラオケはないし …… ゲームかな? スマホもテレビもないからボードゲームか。」


桜「トイレ空いたよ、紬。」


紬「あ、桜....娘の友だちをつなぎ止める作戦なんだけどさ、やっぱゲームが良いかなと。」


桜「それ、良いね。いっぱい買って持って行こう。」


翼「シャワー空いたよ、紬。」


紬「娘のお友だちを引き止めるのにゲームが良いかなって話してた。」


翼「それナイスアイディア!人生ゲーム、盛り上がるよ、きっと。」


桜「ボード版桃太郎電鉄。」


紬「そんなのあるんだ。」


翼「モノポリー!」


桜「勝負にのめり込むためには賞品が必要だね。蓄光アクセ、いろいろ見繕っていこう。」


紬「ふっふっふ、現代女子会の沼に落ちるんだ。」


桜「渋谷のドンキに行ってゲームを買って、マルキュー前のガシャポン屋で蓄光アクセをたくさん買う、いろんな種類を。それから東急デパートの地下でお菓子大人買い。ハーブティーとかも買っていこう。」



挿絵(By みてみん)



翼「この作戦だと荒事がないから、ストレージに余裕があるね。女子会に参加なので私服も持って行こう。」




桜「やっほー!来ちゃったよ!」


娘「あら、あなたたちは...」


桜&翼&紬「JKパーティ旅団だよ。いっぱいお土産持ってきた。ねえ、あなた、名前は何て言うの?」



挿絵(By みてみん)



娘「シャルです。」


桜「うちらは桜、翼、紬...よろしくね。」


翼「うちらの世界のゲームだよ。これでみんなでいっぱい遊ぼう。賞品も持ってきた。」


シャル「まあ綺麗!輝いてる!」


紬「何度も勝負すればいつか勝てるから、みんな賞品ゲットになると思うよ。」


シャル「お菓子もこんなにいっぱい...」


桜「ゲームと言ったらやっぱりお菓子。片手で食べられるから便利なの。」


紬「糖分を補給しないと頭も回らないからね。」


 JKトリオは1時間ほどゲームに付き合い、やがてゲームマスターをシャルに任せて外に出た。お城と言えば噴水は付きもの。水場を確保してキャンプを設営する。


桜「水質はどう?」


翼「問題ない。この噴水は湧き水だ。」


紬「炊事と沐浴と洗濯ができるね。」


桜「数日泊まることになるから拠点は大事。」


翼「明日はお城探索に出かけよう。秘密の部屋はどうする?」


紬「ホラーと Guts and blood は勘弁して欲しいかな。」


桜「それなんだけど、凄惨な場面をスマホで写真に撮っても人に見せられないんじゃないかな。」


翼「そうだよ、魔女とか言われちゃう。」


桜「第1発見者は教会か警察に務めてもらおう。うちらは誘導するだけ。」


翼「それが安全だね。どうやって誘導しよう?」


紬「こんな中世の城みたいな建造物は部屋の密閉度が低いに決まってるから、中に死体遺棄してたら絶対に外に死臭が漂ってくるよ。それを教会にでもチクればOKなのでは?」


桜「それだ。変な匂いがするって教会にチクって、中をチェックしてもらおう。」


翼「それじゃ、ご飯食べてお花を摘んで沐浴して、最後に洗濯して明日に備えよう。」


紬「うちら、本当に逞しくなってきたね。鋼鉄の乙女キャンプ団。」


水場の確保と夜のルーティン、みんなだいぶ慣れてきました。

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