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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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JKトリオが全裸で三人ウズメ作戦、クラリモンドが恋する女として覚醒

三人ウズメ作戦、何なんでしょう?全裸だし。

桜「ホテルもチェックアウトして、不退転の決意でキャンプだ。」


翼「馬車も明日迎えに来るように言って返した。」


紬「衣装もキャンプウェアだ。」


桜「現時点をもってうちらは鋼鉄の乙女野営団となる。」


翼「思ったんだけど、この噴水の水、ちっとも冷たくないね。」


紬「そこはさ、現実ではなくて物語の書き割りや大道具の扱いだからだよ。イベントと関係ない背景みたいなもの。」


翼「おお、それはありがたい。沐浴が快適だ。」


桜「あのさ、誰も見てないからって少しは恥じらいを見せなさいよ。大の字になるな!」


紬「うん、月明かりの大胆ヌード、これは売れる。」


翼「売るなよ、絶対!」


桜「昨夜に続いて今夜もほぼ満月。満月はヴァンパイアにとって都合が良い。何だか知らないけど月光を浴びるとエナジーがもらえるみたい。」


翼「血と月....って生理?」


紬「考えてもわからないことは考えない、と誰か言ってなかったっけ?」


桜「似たようなことを言った人がいたかもしれないけど、そんな雑な定式化ではないよ、きっと。」


翼「語り得ぬことは沈黙しなければならない、だよ。ヴィトゲンシュタイン。」


桜「それって当たり前じゃん。語り得ないんだから語ることはできない。」


紬「言葉にならないから黙り込む....黙り込まなくても良くない?叫ぶとか、歌うとか。」


桜「紬、おまえ冴えてるな。今夜の哲学大賞だ。」


紬「えへへへへ...」


桜「よし...歌でクラリモンドに語りかけよう!」


翼「あ、それすごく良いアイディアかも。天照大神もそれで誘い出された。」


紬「それはダンスだよ。誰だっけ...エロいダンスで誘い出したのは?」


桜「天鈿女命あめのうずめのみことだよ。」


紬「修学旅行で行った神社に飾ってあった絵馬ではおっぱい丸出しで踊っていたよ。」


桜「なら、うちらもそれで行こう。ちょうど沐浴中で全裸だ。全裸JKが歌と踊りでヴァンパイアを誘い出す。20時30分(ふたまるさんまる)を持って三人ウズメ作戦を決行する。歌唱するのは“魂のルフラン”だ。」


紬「センターは桜、うちらはダンスとハーモニーで盛り上げる。」


翼「月光の下で瑞々しいJKの裸体が踊る、奇跡は起こるよ、何度でも!」



  蒼い影に包まれた素肌が

  時の中で静かに震えてる....



 桜の歌声が夜空に響く。風がそよぐ。



  抱きしめてた運命のあなたは

  季節に咲くまるで儚い花



 風の匂いが変わった。風が震えている。



  祈るようにまぶた閉じたときに

  世界はまた闇の底に消える

  それでも鼓動はまた動き出す

  限りある永遠を探して



クラリモンド「誰?そこで歌っているのは?」


桜「聴いていただけたんですね、クラリモンド!」


クラリモンド「心に刺さりました、その切ない歌詞が...」


翼「魂のルフランです。何度でも蘇る、あなたの恋心のように。」


紬「だから私たちの話を聴いていただけますか?」


クラリモンド「わかりました。館に火を灯します。どうかお召し物を身につけて、こちらへどうぞ。」



挿絵(By みてみん)



桜「はじめまして、クラリモンド。私は桜、この子とこの子は翼と紬です。」


クラリモンド「よろしくね。私に話って何かしら?」


翼「ロミュアルドさんのことです....」



 その名前を聞いてクラリモンドの笑顔が凍り付いた。



クラリモンド「彼を諦めろ...と?」


桜「いえ、逆です。虜にしてください。」


翼「彼は信仰と恋の間で揺らいでいます。恋に勝利を与えてください。」


紬「宗教なんて長い歴史の中で一時的な文化、ですが恋は人間がこの世に生まれた瞬間から私たちの命をつないできました。」


クラリモンド「ふ、命...私に命なんてあるのかしら?」


桜「もちろんです。ロミュアルドさんの唇を求めたとき、あなたは輝く命を纏っていたはずです。」


翼「好きなんでしょ、彼のこと...愛してるんでしょ?」



 このあまりにもシンプルでナイーブな問いにクラリモンドは赤面した。



クラリモンド「そんな...恥ずかしいわ...」


翼「好きならとことん戦って、勝ち取らなきゃダメですよ。」


紬「そうです。百の理屈より当たって砕ける女心です。ド演歌でも良い!」


クラリモンド「ちょっと...何を言ってるのか...」


桜「失礼しました。この子たち、果実が熟し始めて暴走してました。要するに、魅力でとことん攻めて虜にしなければ女に勝利は回ってこないということです。腰が引けていてはダメです。ヴァンパイアの魅了ではなくて女の魅力でロミュアルドさんをものにしてください。それが彼の幸せにもつながります。」


クラリモンド「彼が...幸せに?」


桜「彼は司祭としての義務とあなたへの恋心で板挟みになっています。信仰なんて捨てても誰も困りません。素直になっちゃえば良いんです。」


紬「反省なんかなしで人生謳歌、心の叫びを全部出すのが正解です。」


翼「それどこかで聴いた歌詞のような...」


クラリモンド「お話を聞いて勇気が湧いてきました。」


桜「ロミュアルドさんが死ぬまでずっと一緒にいてくれますか?」


クラリモンド「もちろんです。血を分け合って長生きしてもらいます。ずっと私のもの...うれしい...」


桜「私たちはサイドから援護射撃を撃ちます。いえ、実際に射撃するのではなくて、ロミュアルドさんの気持ちが恋愛主導になるように誘導します。」


紬「うちら、こう見えても口八丁だし、見た目もキュートなので任せてください。」


クラリモンド「頼もしいわ...でも...ロミュアルドがあなたたちに心移りしないようにお願いね。よく見たら、あなたたち本当に可愛らしいもの...」


翼「やだなあ...そんなレディコミみたいな流れにはしませんてば。」


紬「今夜、逢いに行くのでしょう?私たち、明日ロミュアルドさんに接触します。」


桜「恋の勝利をあなたに!」



いつもとは打って変わって熱い恋愛脳JKの爆誕でした。クラリモンドもやる気に満ちてきました。ロミュアルドはどうなるのかな?

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