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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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作戦会議、カーミラの正体が判明、鋼鉄の対魔旅団が出撃だ!

対決が迫るのでいろいろできる手は打っておきたいですが...

紬「ねえ、ふと思ったんだけど、何かこの一件、ゴスロリのフレーバーが感じられるんだけど。」


桜「既視感があるなと思ったのはそれだったか。」


翼「ゴスロリのゴスはゴシック、つまりこのお城みたいな建築様式で、それにうちらみたいな少女=ロリータを合わせた言葉かな。」


紬「城にロリ少女だけじゃゴスロリは完成しないよ。ゴシックロマンスやゴシックホラーに投入されて初めてゴスロリだよ、きっと。」


翼「………… はい、出ました。ゴシックの古城の長い回り廊下や回り階段を恐怖におののきながら逃げ回る金髪で青白い美女や美少女、これは18世紀末から19世紀、いやなんなら現代でも別のメディアで、繰り返し制作されているフィクションのジャンル...ですと。」


桜「となると、巨大迷宮鬼ごっこが始まるしかない。」


紬「うん、小説でも部屋から消えたカーミラを探してお城の人々が大捜索する。まあ、このシーンはうちらの介入でなくなっちゃったけど。」


翼「でも古城迷宮はあるから、攻め込んできたカーミラ vs. うちらでローラを守る場面で鬼ごっこ要素はあるかもね。」


桜「そして鬼は強い。弱点が不明。いろいろ不利だ。」


翼「ローラパパに頼んで部屋をローラの部屋の隣に移してもらった。ローラの部屋へ内部のドアで移動可能。」


桜「催涙スプレーはまだ十分に残っているけど、ローラがいる場面で使うとローラが巻き添えになる。ゴグル、ないかな?」


翼「ローラパパに相談しよう。」



ローラ父「どうしました?」


桜「これに似たもの、ありませんか?」



挿絵(By みてみん)



ローラ父「ああ、それなら御者が使うものがあります。防塵用ですね。」


桜「そうです。私たちがカーミラを攻撃するとき催涙スプレーを使います。ローラさんがその場にいると巻き添えになるので、装着させて欲しい。」


ローラ父「なるほど、お気遣いありがとう。さっそく手配しましょう。」


翼「それと呼気を守るために濡れタオルマスクも。気管に入ると苦しいですから。」


ローラ父「マダム・ペロドンに用意させます。」


紬「前回の戦闘で拘束したとき、拘束具を破壊されて逃がしてしまいました。大きな黒い猫に変身して窓を突き破って逃げたのです。窓からの脱出を防ぐ方法はないでしょうか?」


ローラ父「窓を木杭で補強するか....」


桜「金網アイアンメッシュは...まだこの時代にありませんか?」


ローラ父「知らない概念ですが針金アイアンワイアーを組み合わせれば作れそうです。」


桜「ではそれで窓を補強してください。」


翼「ガーデニングで使うシリンジはありますか?」


ローラ父「たくさんありますが....カーミラに....そうか!聖水をかけるんですね?」


翼「はい、聖水と、さらにニンニク液。どちらが効くかもわかりませんが。」


桜「これで戦闘準備はほぼお終いですね。使用人の方々には万が一のために十字架を常時着用するよう申し入れてください。これも効果があるかどうかわかりませんが、気休めにはなるでしょう。」


ローラ父「桜さん、あなたを英国陸軍に推薦したいくらいです。作戦立案の手際の良さ、感服しました。翼さんと紬さんも名参謀です。」


桜「いえ、買いかぶりすぎですよ。ところで、修復に出した絵画はいつ戻るのです?」


ローラ父「明日です。」


***************************************


女神「ふむ、なるほど、あの桜という娘の強みは統率力だな。将来はCEOだ。実家も金持ちだし、安泰だな。」


青水「人を動かす力は確かに現代社会においてもとても重要だ。いや、あやかりたいわ。」


女神「酒飲んで駄文書くしか能のないおまえには縁のない世界だな。」


翡翠「ソロでチャンバラするしかない私にもです...青水さん...」


青水「わかった。みなまで言うな。ほれ、ヴァン・ムスー・ルージュだ。官能の赤シャンパン。」


****************************************


 その夜、カーミラは現れず、再びローラの夢の中に侵入した。


カーミラ「夢でしか会えないのは寂しいわ。でも待っていて。明日は満月なの。満月に私は最も大きな力を得るのよ。あなたも....私の眷属になればわかるわ。月光を満身に浴びるあの歓喜を...血が沸き立つのよ...心臓が愉悦に震えるの....人間にはわからない官能の悦びなの。」


ローラ「官能ってわからない。でもその言葉はゾクゾクするわ。明日の晩、私を連れ出してくれるの?」


カーミラ「ええ.....できればそうしたい...そうするつもりよ...」



 翌朝、修復業者が城に修復した絵画を搬入に来た。黒ずんで見えなかった絵が生き返って戻ってきた。



挿絵(By みてみん)



ローラ父「‘Marcia Karnstein,’ and the date ‘1698’と書いてある。」


翼「いえ、違うわ。よく見て、こっち。金の縁取りのほう。マルシアではなくミルカラ。Mircalla, Countess Karnstein!」


紬「Mircalla ..... Carmilla ..... アナグラムだ。」


桜「姿形も同じね。」


ローラ父「私の亡くなった妻の家系だ、カルンシュタイン家。この近くに廃墟がある.家系は内戦で滅んだ。」


紬「150年以上前、200年近くだわ。」


翼「ヴァンパイアは不老不死だからね。」


桜「その廃墟ってここから近いのですか?」


ローラ父「馬なら小1時間といったところか。」


桜「うっ、乗馬はできない。」


ローラ父「馬車を出そう。調べてみる価値はある。」


翼「始まりの土地へ行ってみましょう。」


桜「戦闘があるかも知れないのでフル武装で!」


ローラ父「わかった。銃と剣を持って行く。」


桜「私たちも完全武装で行きます。鋼鉄の対魔旅団です。」



呪われた血?滅んだカルンシュタイン家?謎を解明するために鋼鉄の対魔旅団は始まりの地へ向かいます。

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