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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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うちら鋼鉄の武装宝石商旅団、勝てると思うなよ、ということで夜会へGo!

いきなり荒事でスタートです。文明格差は残酷ですね。

桜「さて、店を出たらバトルがあるかもよ。」


翼「確かに。宝石店に出入りした異国の少女、ならず者なら必ず獲物にしようとするはず。」


紬「護衛をも連れてないしね。」


桜「袖の中の武器、セーフティを解除しておこう。」


翼「目立つけど、ゴグルも付けておこう。」


紬「私がタクティカルライトで視覚を殺すよ。あとはお願い。」



 案の定、店を出て路地の角を曲がったところで2人の男がヘラヘラ笑いながら近寄ってきた。何やら口走っているが、翻訳する必要はないだろう。手にナイフを持っている。紬のタクティカルライトが男たちの顔面を照射すると同時に桜と翼が催涙スプレーを発射した。目の粘膜が焼けるような激痛に襲われ、強制的に眼瞼痙攣に襲われた彼らはナイフを落としてその場にしゃがみ込んだ。そこに桜と翼のスタンガンが炸裂する。数万ボルトの電圧が神経系をジャックし、彼らの筋肉は強制的に硬直し痙攣した。脳からの信号が遮断され、彼らは糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。間違って悪魔に刃向かった人間のように。桜は2人を結束バンドで拘束した。


桜「さすが昔の人、電撃耐性が皆無。」


翼「うちらが勝てたのはゲームやアニメで疑似体験してきたからだよ。」


紬「だねー。ふつうに襲われたら女子高生はお漏らししてジ・エンドだよ。」


桜「さて、どうしてくれようか。」


翼「官憲と関係すると面倒だから、ここに張り紙を付けて拘束したまま放置しよう。」


紬「宝石店から出てきた客を襲ったならず者が返り討ちに遭いました。突き出すなり、いじめるなり、お好きにどうぞ、by 武装宝石商旅団...っと、良し、この張り紙を貼っておこう。」


桜「ふふ、楽しくなってきた。うちら最強じゃん。」


翼「ホテルに戻ってカロリーメイト食べて夜のパーティに備えよう。」



 ホテルに戻ると、フロントで部屋に荷物が届いていると告げられた。仕立屋から完成したドレスが届いていた。


桜「わあ、これはすごい!写真撮ろう!」


翼「乙女の夢の実現!」


紬「動画、良いよね?ショート動画、絶対バズる!」



挿絵(By みてみん)



桜「さて、うちらはついに10万フランもの大金を手にした。」


翼「正真正銘の富裕層だよ。大臣とかの年収の数倍なんだから。」


紬「でもお金で病気は治せないからね、ヴィオレッタさんの肺結核、どうにかしないと。」


桜「この時代に特効薬はない。サナトリウムで長期療養ぐらい。それも自覚されるのはもう少し先かな。」


翼「パーティ&エロ商売のコンボで成り立つ今の生活は絶対に良くないね。」


桜「医学知識が皆無だけど、たぶんそうなのかも。」


紬「生活改善を促そう。都会の快楽は命を縮めるよって。」


翼「激しく賛成。高級とか言っても娼婦は娼婦、良くないよ、いろいろと。」


桜「そのためにはヴィオレッタの財務状況を調べる必要がある。」


翼「あとアルフレードのもね。もしあの2人がくっつくのであれば。」


紬「あ、そうだ!うちら、こんな格好で歩いて行けないよ。ハイヤーみたいな馬車を手配しないと。ちょっと待って、調べるから。………… ヴォワチュール・ド・ルミーズという貸し切り馬車がある。ものによって値段もまちまち。コンシェルジュに言って手配してもらってくるね。」


桜「高そうなのにして。富裕層にとって乗り付ける車は大事。」


翼「さすが広尾の大令嬢。」



挿絵(By みてみん)



ヴィオレッタ「Bienvenueいらっしゃい、日本のお嬢様。ドレスがとてもお似合いよ。」


桜「お招きありがとうございます。」


翼「素敵なアパルトマンですね。」


ヴィオレッタ「ありがとう。もうみんな集まっているわよ。」



ガストーネ「おお、今宵の夜会にまた美しき花が咲き誇る。さあ中央へ。」


アルフレード「またお目にかかれて光栄です。」


ヴィオレッタ「乾杯しましょう。シャンパンは行き渡ったかしら?」


翼「(小声で)うちら飲んでも良いんか?JKやぞ...」


桜「(小声で)かまへん、日本の法律の管轄外や。誰も写真撮ってSNSに上げたりせんしな。」


紬「わお、青い果実が確実に熟成しそう...大人の快感...」


翼「そこ...階段だろ。」



 一同は打ち解けて楽しく雑談を始めた。侍女のアンニーナがフルーツや菓子やフィンガーフードを運んできた。


翼「フルーツはOK、他は不安材料...」


桜&紬「らじゃ。」



ガストーネ「アルフレード、君はここで新参なのだから自己紹介を兼ねて何か詩を披露してくれ。」


アルフレード「あいかわらずの無茶振りだな。まあ良いだろう。朗読では華がない。ガストーネ、伴奏を頼む。」


酌み交わそう 喜びの杯で この美しき人が花を添える杯で 喜びの酒を

儚き人生を この一瞬の輝きに捧げよう


ヴィオレッタ「愛は儚く...そしてそれゆえに優しい...」



桜「即興でデュエットを始めちゃったよ。」


翼「オペラの世界だからね。」


紬「うちらはレチタティーヴォしか無理。」


桜「でもみんなも加わって大合唱になっちゃったよ。」


翼「口パクと笑顔でごまかそう。」



紬「うちらも何か芸をしよか?」


桜「何もできないだろ。」


紬「ふっふっふ、こんなこともあろうかと....じゃーん、メントス!」


翼「おまえ...まさか....」


紬「日本古来の伝統芸、水芸じゃ。このすばでアクアもやってた。」


桜「シャンパンでやるのか?惨事になるぞ。」


紬「上手く立ち回るので大丈夫。…… Tout le monde! Distance, s'il vous plaît!」


 夜会客が訝しそうに場所を空けると、紬はテーブルに置いたシャンパングラスにメントスを投入して素早く後ずさりした。噴き上がるシャンパンカラーの噴水。パーティ会場から拍手が沸き起こった。紬は笑顔でスカートをつまんで優雅なお辞儀――のつもりだが正式なカーテシーとは微妙に違う――を決めた。


メントスで水芸、アイディアの元はこのすば。紬のキャラがだんだん固まってきました。

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