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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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ファウスト博士の呪術廻戦、四大精霊魔法の土がなぜかチンコ

いよいよファウスト編です。JKと組み合わせると「混ぜるな危険」感が強いですね。

桜「オルレアンでは何もアイテムを消費しなかったからそのまま来てしまったが。」


紬「うん、パンツを替えただけ。」


翼「ここは薄暗い建物のなかだね。たぶんファウスト博士の研究室だよ。」


桜「ぐずぐずしているとメフィストが来る。女神はここで初っぱなからイベントを楽しむつもりだ。」


翼「彼女の退屈を紛らわすのが使命であり試練だと言い切っちゃってたからね。」


桜「メフィストフェレスとファウスト博士、ここで契約書を交わすはず。」


紬「あの有名な、“これで満足だと言ったら魂をいただきます”というやつ。」


桜「さて、どうしたら良いかな?」


紬「メフィストを買収して帰ってもらう....のは無理だね。人間じゃないし、悪魔だし。」


翼「ファウスト博士に接触して契約しないように入れ知恵する。」


桜「無理だな。だってあらゆる学問をすべてやったって豪語してる人だよ。うちらと偏差値が段違。」


紬「悪魔にはタクティカルライトも催涙スプレーも効かない。」


****************************************


女神「冒頭から困ってるな。予習時間を与えたからある程度の現状認識はできている。」


青水「翡翠も行ったよな、ファウストの世界。」


翡翠「はい、エピソードを8つも消費してかなり深く切り込みました。」


青水「先輩としてJKトリオにアドバイスするとしたら?まあしても届かないけど。」


翡翠「そうですね、まず契約内容の精査です。契約書には穴や罠があるのが世の常ですから。」


青水「おまえ、謎の賢者として登場したよな?」


翡翠「いえ、さすがに自己紹介で賢者は気恥ずかしいので旅の学者と名乗りました。ファウスト博士は知の巨人。同業者として接するのが一番だと判断しました。いちおう最初は安全策で分身を投入しましたが。」


青水「メフィストと魔法勝負したよな?」


翡翠「いえ、ファウスト博士がベヒーモスに変身したメフィストに四大属性魔法を放って効果がなかったので、聖属性魔法の魔道書を博士に渡してメフィストを拘束させたのです。」


女神「そこまで介入するとメフィストに目を付けられただろう?」


翡翠「メフィストが配下のネズミを使って脱出しようとしたので阻止しようとしたら、空間固定の魔法で固められました。メフィストはそのまま離脱、後に再会することになります。」



****************************************



紬「あのお爺さん、なんだかブツブツ言ってるよ。あの人、ファウスト博士なんじゃ?」


ファウスト「ああ俺は哲学も法学も医学も、余計なことに神学までも、隅々まで学び尽くした!..」


翼「出た、あの有名な台詞。」


紬「自慢してから自嘲するという元祖かまってちゃんムーブ。」


桜「クラスでこれやったら次の日から学校に来れなくなる。」


翼「あれ?側に寝そべってるむく犬が!」


桜「何だよ、むく犬って?モフ犬だろ?」


紬「あれ、スタンダードプードルっていうおっきなプードル。」


翼「何だか様子が変だよ。むくむくモフモフから煙出してる。」


桜「あ、モンスターになった。あれ、ベヒーモスかな。」


紬「ファウスト先生、一巻の終わり?うちらじゃ助けられない。」


翼「いや、見て、あの先生、ただの学者じゃなくて魔法も使えるみたい。魔道書で召喚魔法を唱えた。」


紬「これは良いものを見させてもらいましたなあ。四大の精霊ですよ。」


桜「サラマンダー、シルフェ、ウンディーネ....え?火、風、水と来て最後はインクブス?チンコですやん。そこはノームとかじゃないの?」


翼「あ、なんかダメだ。攻撃が効いてない。」


紬「ファウスト博士の呪術廻戦。」


桜「でもベヒーモスからの攻撃はないね。」


翼「あ、これ見て。悪魔に効きそうなシンボルが描かれた魔道書。」


紬「これはおそらく神性魔法。翼、これを博士に投げるのだ。」


翼「Doktor, nehmen Sie das!(博士、受け取って!)」


 謎の制服3人組から神性魔法の魔道書を受け取ったファウストは急速詠唱で魔法を呼び出し、ベヒーモスを無力化した。」


桜「やった!博士ナイス!」


 元のむく犬に戻ったベヒーモスは苦しそうにのたうち回ったあとで、人間型の悪魔の姿を現した。


メフィスト「やってくれましたね。くっくっく、そこの3人の娘たち、顔を覚えましたよ。いずれまた会いましょう。」



ファウスト「助かった、娘たち。」


桜「あれ?先生、日本語喋れるの?」


ファウスト「古代語から現代の言葉まであらゆる言語の構造を把握した。記号結合術の仕組みを理解すれば未知の言語でもすぐに使いこなせる。魔法言語と比べれば自然言語など児戯に等しい。あの悪魔もおまえたちの言語を話しておっただろう。」


桜「そういえばそうだった。」


ファウスト「おまえたちがここに来た目的は何か?」


翼「えーと、博士が何か困ったことになったら助けるとか。」


桜「あ、そうだ、あの悪魔、そのうちまたやって来て、契約の話を持ちかけますよ。」


ファウスト「ほう、悪魔との契約か。興味がある。」


紬「人生に満足したらその魂をいただくとか、そんな感じ。」


ファウスト「話が軽すぎて付いていけない。」


桜「私たちの世界で契約ってすごく重い話で、しっかり隅々まで精査しないと思わぬ罠にはまることがありますよ。」


翼「罠を見つけるのが得意な桜のアシストを受けるのが得策かと。」


紬「桜、将来はCEOになるタイプだから契約の場に同席させることを推奨。」


ファウスト「そうか。学問一筋で商業的な契約とは無縁だったのでそれは心強い。ぜひお願いしよう。」


翼「じゃあ、はい、これ。コンビニで買った“げんこつ塩”というあられだよ。これを食べて友情を深めよう。」


ファウスト「なるほど、私の名前にかけたのか。うむ、いただこう。」


桜「翼、何言ってるの?」


翼「ファウストってげんこつって意味だから。」



***************************************


女神「おや、失禁でパンツを濡らした桜が急に頼もしくなってきたぞ。」


翡翠「女神様、女子高生の恥ずかしい話を引っ張るのはやめてください。」


青水「桜はときどき経営者ムーブを発動するな。」


女神「ふむ、そういえば実家の設定がわからない。青水、どうなってる?」


青水「そんな設定はない。実家の職業とかどうでも良いだろ。ノイズでしかない。」


翡翠「私が介入したときも、契約の内容にはずいぶん注意を払いました。」


青水「ああ、あのときメフィストはあきらかにギャフンと言ったな。」


女神「え?ホントに音声で“ギャフン”と言ったのか?」


翡翠「いえ、まさか!現実でもフィクションの台詞でも“ギャフン”は見たことも聞いたこともありません。」



そうなんです、ファウストはげんこつなんです。セブンイレブンの「げんこつ塩」を食べて友情パワー。

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