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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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193/221

マークデブルクで意外な依頼を見つけ、薬剤矢を作成、そして泥棒女

挿絵(By みてみん)

油断しまくった紬のグラビア。


かつて隣に領地を持っていた元領主が盗賊団?強敵の臭いがします。

ゲルタ「で、薬剤の材料はあとで森で集めるとして、道具屋では何を買うんだ?」


ライ「道具屋じゃなくてまずは防具屋だな。特注の盾を作ってもらう。」


エルザ「狩人なので盾は使ったことがないな。どう使うんだ?」


ライ「獣相手なら盾はいらないが、相手が人間なら矢やボルトを撃ってくる。それへの対処だ。」


ゲルタ「でも盾を持ったら弓矢もクロスボウも撃てないよ。」


ライ「置き盾だ。盾を置いて銃眼から撃つ。」


エルザ「おお、それなら無敵になるな。」


ライ「相手の人数が多くて屍を乗り越えて攻めてくるなら、薬剤で一挙に無力化する。」


ゲルタ「エグい!だがすごい!」


ライ「さっそく注文するぞ。」


防具屋「いらっしゃいませ。」


ライ「移動式の銃眼付き置き盾を3つ、特注で作ってもらいたい。できるだけ軽量の。」


防具屋「なるほど、素晴らしいアイディアですね。おみそれしました。移動に便利なように下部に小さな車輪を付けましょう。ひとつ10グロッシェンでいかがでしょう。」


ライ「いいだろう、それで頼む。」



エルザ「次は武器屋で鏃なしの矢を買ってくれ。薬剤攻撃に使う。」


ライ「どうするんだ?」


エルザ「鏃の代わりに素焼きの玉に薬剤を詰めて射る。敵に当たってパーンだ。」


ゲルタ「間違えないように玉に色を付けておこうな。」


エルザ「次は道具屋で縄をたくさん買うぞ。縄ばしごを作っておく。」


ライ「なるほど、樹上ハイウェイには必須だ。さすが森の民。」


エルザ「それから簡易薬剤工房用の鍋や什器。煮出したり混ぜたりしなければならないからな。」


ライ「たしかに。俺たちのキャンプ用のとは別にしておかないと。」


ゲルタ「置き盾が完成するまで森で薬草を採取しよう。」



挿絵(By みてみん)



エルザ「じゃあできた薬剤を素焼きの玉に付けて矢に取り付けよう。まず一番使うことになるこれ、視覚と呼吸と嗅覚を一時的に奪う。着弾すると周囲2~3メートルに飛沫が飛ぶ。赤い玉に詰めて。」


ゲルタ「作業中にすでに目が痛い。」


エルザ「絶対に目をこすらないで。手に付いてるから。」


ライ「30本ぐらい作っておこう。」


エルザ「それが終わったらこれ。腹を下してウンコを漏らす。」


ゲルタ「うわ、最悪。」


ライ「漏らしながら攻撃する猛者もいるだろうが、攻撃力は激減だな。」


エルザ「これは茶色の玉に詰めて。わかりやすいから。」


ゲルタ「薬剤自体に臭いがないのだけが幸い。戦場は地獄。」


エルザ「最後はこれ。シンプルな麻痺剤。白い玉に詰めてね。」



 3人が手分けしててきぱきと毒矢...というか薬剤矢を作成していると、街道のほうから「泥棒だ!」と声が上がった。女が商人から金の入った袋を奪ったようだ。護衛の男が剣を抜いて追っている。しかし速力で女にかなわない。しかも女は森に逃げ込み人間とは思えない跳躍で樹上に逃れた。エルザが咄嗟に弓に矢をつがえた。



ライ「待て、殺すな!麻痺矢を使え。」



 エルザは麻痺矢を放った。樹上をサルのように駆ける女は全身が麻痺して地上に落下した。ゲルタが駆けよって簡単に拘束した。護衛の男がようやく追いついた。息が上がっている。その後ろに商人もやって来た。



商人「おお、捕まえてくれたか。ありがとう。これは礼金だ。」



 金を差し出そうとする商人を遮ってライは言った。



ライ「金はいらない。ほら、これが盗まれた金袋だ。けっこう重いな。」


商人「何、金はいらないだと。珍しいお方だ。ではその女を渡してもらおう。」


ライ「いや、こいつは俺たちが捕まえた。だから俺たちのものだ。俺たちが好きにする。」


商人「そうか、それもいいだろう。よく見ればなかなかの上玉だ。女をふたりも引き連れてるのに、あんたもなかなかの好き者だな。」


ライ「まあそういうことだ。今度は盗まれないように気をつけて進め。」


商人「わかった。ではさらばだ。」



 商人が去ったあとでライは泥棒女の耳元に呟いた。



ライ「(OMAE SHINOBI DANA?)」



 この言葉を聞いて泥棒女の顔色が変わった。



挿絵(By みてみん)



ライ「おまえをこのまま司直の手に引き渡しても俺たちは何の利益も得られない。だがおまえは死罪になる。誰も得をしない。なので俺たちのために働いてもらう。そこにいるふたりの女と同じ立場だ。いいな?」


泥棒女「わかった。」


ゲルタ「ちょっとライ、いきなり仲間にするの?」


エルザ「泥棒だよ、この女。」


ライ「だがただの泥棒ではない。使いようによってはすごく役に立つ。」


ゲルタ「まあリーダーのライがそう言うんなら従うけどさ。」


エルザ「なら私も警戒しながら迎え入れる。」


ライ「ありがとう。女、俺はライ、あっちのふたりはゲルタとエルザだ。おまえの名は?」


泥棒女「ブリーゼだ。」


ライ「ブリーゼ(そよ風)だと?おまえはむしろ突風かつむじ風だな。」



 3人、いや4人になった暗緑疾風は注文していた置き盾を受け取り宿を探した。もう夕方が近いので、盗賊団討伐は明日に延期する。



宿屋「いらっしゃい。お泊まりですか?」


ゲルタ「4人部屋はある?」


宿屋「いいえ、3人が限度です。4人なら二部屋にふたりずつですね。」


ゲルタ「なら私とライで一部屋、エルザとブリーゼで一部屋だな。」


エルザ「待て、それは受け入れられない。」


ブリーゼ「私もだ。勝手に決めてもらっては困る。それは独裁だ。民主主義を要求する。多数決で決めよう。」


ゲルタ「は?デモクラシーだぁ?そんなものはこの世にないよ。上の者が何でも決めるのがご時世だ。」


エルザ「だがゲルタは上ではない。射撃は私が上だ。」


ブリーゼ「走るのと跳ぶのは私が上だ。」


ライ「はいはい、そこまで。票決を取るまでもなく、部屋割りはローテーションでいいだろう。今日はくじ引きにしておけ。」


ゲルタ「わかった。くじはライが作れ。」


ライ「よし、さあ引け。」


ブリーゼ「お、私がライと一緒だ。」


ゲルタ「ライ、おまえ、新人で物珍しいからって手を出すんじゃないぞ。」


ライ「あたりまえだ。変なところでつながっていたら寝首をかかれる。」


ゲルタ「お、おまえ...あからさまなことを言うな。」



**********************************


女神「ん?変なところでつながるって何だ?」


翡翠「…………わかりません。」


青水「俺にもさっぱり……」


***********************************






新メンバーが参入しました。危険な香りの女。

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