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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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渋谷のセーフハウスに帰還してのんびり、次の転移は翌日の土曜日、目指すはギリシャ神話の世界

挿絵(By みてみん)


次はギリシャ神話の世界です。参照したのはオウィディウスの「変身物語」。俊足の女戦士アタランタ。アトランタとは何の関係もありません。なお、毎回「まえがき」に貼り付ける画像はグラビアです。キャラのビジュアルの魅力を利用したあざといフックです。

桜「ふう、やっと戻れた。」


翼「カワイイ世界だけど不条理すぎた。」


紬「感想はあとで。まずシャワー!」


桜「あ、ズルっ!私、涙洪水の中で水中ボルダリングしたのに。」


翼「いやあ、鋼鉄の水中戦士は桜におまかせだよ。」


桜「鋼鉄じゃ沈んでしまうわ!」


翼「せっかくアイテムボックスをもらったのに、水着とゴーグルしか使わなかったね。」


桜「紬はミルキー弾という新しい技を編み出してたけどな。」


翼「食べ物を粗末にするなと読者からクレームが来ないかな。」


桜「来ないと断言できない厳しい世界に私たちは生きている。」


翼「前回の琉球転移と違ってそれほど消耗してないから、きっと小休止のあとこのまま転移か、もしくは明日の土曜日に転移か。」


桜「アイテムの補充もないし....どうなるかなあ。」


紬「ふう、スッキリした。シャワーのあとでトイレも済ませてきた。」


翼「ふつう順番が逆だろ。」


紬「あ、そうか...えへへ。」


桜「なんだその気まずそうな“えへへ”は?」


翼「おまえ...まさか...」


紬「してないよ、マドンナみたいなことは。」


桜「みんなのセーフハウスだからな。信用して次は私がシャワーだ。」


翼「行ってらっしゃい。その次が私で安全安心。」


女神「おう、戻ったか。ご苦労だった。最後はとても楽しめたぞ。試練トライアルそのものだった。」


紬「次の転移先は?」


女神「今日は金曜日、明日の土曜日でいいだろう。今度の行き先はまたギリシャ神話だ。今日は家に帰ってゆっくり休め。ほれ、褒美のネクタルキャンディだ。」


翼「ありがとうございます。」


桜「ただいま。あれ?女神様、来てた?」


紬「うん、次はギリシャ神話で転移は明日だって。」


桜「ふうん、機嫌が良かったんだね。」


翼「そうみたい。はい、これご褒美のネクタルキャンディ。」


桜「よし、今夜は宿題をしてからキャンディ舐めてゆっくり寝よう。」



挿絵(By みてみん)



桜「おはよう!準備はいい?」


紬「うん、ミルキーを爆買いしてきた。」


翼「ギリシャ神話、きれいだけど残酷な世界だから気をつけて行こう。」



挿絵(By みてみん)



桜「森の中だ。」


翼「森の中だと古代ギリシャもドイツ中世も違いがわからない。」


紬「いや、古代ギリシャっぽいよ。泉があって遠くに神殿が見える。」


桜「何が出るのかな?いきなり槍が飛んできてゲームオーバーは勘弁。」


翼「あっちで戦闘が始まった。怖いけど行ってみよう!」


紬「あれ、戦闘というか、MMORPGのモンスター討伐だよ。複数プレイヤーがモンスターを仕留める。」


桜「仕留められそうにないじゃん。レベル差がありすぎ。あ、あそこでまた死んだ。」


紬「あれはアホなアタッカーの典型。両手斧を持って防御ゼロで敵に突っ込んだ。」


翼「あのモンスター、超巨大猪だから、ちょっと待って ………… カリュドンの猪だ。祭壇に何も捧げられなかったアルテミスが怒って放ったんだって。」


桜「じゃああの討伐隊は?」


翼「名を挙げようと集まった勇者たち。みんな強いはずなのに雑魚みたいに負けてる。」


紬「アルテミス、ろくなことしないな。前は沐浴を間違って覗いてしまったアクタイオンを鹿に変身させようとしたし。まあ、うちらが必死で阻止したけどさ。」


桜「ねえ、あれ見て。女戦士がいるよ、紅一点。」


翼「ホントだ。かっこいい。」


紬「弓を引いて放った。おお、何ということでしょう。それまで無傷だったモンスターに傷を付けたよ。」



挿絵(By みてみん)



桜「それを見て男たちがざわめいてる。」


翼「あ、バカ、悔しくなってまたひとり特攻して殺された。」


紬「彼女の働きに嫉妬ではなくて発奮した勇者が槍を構えて投げた。彼女を見て頷いてから投げたよ。」


桜「パーティ内恋愛の予感。」


紬「愛の力だね。槍が命中してモンスター猪が倒れた。」


翼「あの勇者はね、ちょっと待って ………… メレアグロスっていうんだけど、残念、このあと死んじゃう。」


紬「何その顔?胸くそ案件としか思えない。」


翼「うん。メレアグロスが倒した猪の頭を切り落としてさっきの女戦士に与えようとしたら、嫉妬したふたりの兄弟がそれを阻もうとして争いになり、兄弟が倒された。この倒された兄弟の姉が実はメレアグロスの母親で....いや、この設定を考えたやつの性格が悪すぎなんだけど、姉弟の情と親子の情の板挟みの末についに呪いを発動させて息子を殺してしまう。」


桜「ギリシャ神話の最悪あるあるだ。」


翼「なので女戦士の恋愛話の芽はそこで終わるの。」


紬「で、あの女戦士の名前は何?気になるんだけど。」


翼「ちょっと待ってね ………… アタランタ、アルカディアの王女として生まれたが、息子を期待していた父によって森に捨てられ、子熊を亡くした雌熊によって育てられた野生児。弓と槍で獣を狩る俊足のハンター。アルゴス号の冒険にも参加し、カリュドンの猪狩りでは最初の矢を放った英雄。そして基本的に男嫌い。」


桜「すごくキャラが立ってる。きっと今回の転移の目的は彼女だよ。」


翼「猪の死体も殺された勇者も片付けられ、彼女は戦利品を持ってひとりで立っている。近づくなら今がチャンスかも。」


紬「行ってみよう。ギリシャ神話世界は女神様の加護で言語障壁がない。」



桜「お見事でした、アタランタ。」


アタランタ「おまえたちは誰だ?」


翼「私たちは異世界から女神様に飛ばされてきました。」


紬「私たちの女神様は試練の女神といって、この世界のアフロディーテやアルテミスとも知り合いです。わがままだけど試練を課して成長を促す良い女神です。」


アタランタ「試練か...それは良い女神かもしれない。人は試練を越えて成長するものだ。」


桜「さきほどの戦闘でアタランタをかばった勇者、残念ながら実の母親に呪い殺されるようです。」


アタランタ「それは残念な、いや陰惨な出来事だ。たとえ神の戯れだったとしても。」


翼「しばらく側に現れることになりますが....ごめん、敬語が面倒くさい、ときどき現れるから許してね。」


アタランタ「ああ、かまわない。たまに言葉を交わそう。男は嫌いだが女なら話をするのも楽しいものだ。」




ついにアタランタに接触できました。この女性、人間ですが、なかなか個性が強い。知名度はいまいちですが、楽しんでください。

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