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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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166/169

白の女王の城に向かったのに、赤の女王に捕まって、イカサマ裁判

挿絵(By みてみん)


赤の騎士と白の騎士、これで勝負になるのでしょうか?


赤の騎士「止まれ!兵士は城門の外で待機せよ!」


白の騎士「兵士はそこで待機だ!」


桜「今度は何?」


翼「紅白騎士合戦。」


紬「歌合戦みたいに言わないで。」



挿絵(By みてみん)



赤の騎士「この娘は私の捕虜だ。」


白の騎士「ふむ、だが私が来た以上、そうはさせない。私が救い出す。」


赤の騎士「ならば戦いになるな。ルールはわかっているか?」


白の騎士「もちろんだ。殴られたら馬から落ちる。殴り損ねたら自分が落ちる。落ちるときは必ず頭からだ。」


赤の騎士「よろしい。騎士道をわきまえているようだ。では尋常に勝負だ。」



 勝負は20秒とかからなかった。ふたりとも落馬したのだ。しかし立ち上がった白の騎士が勝手に勝利宣言をする。



白の騎士「素晴らしい勝利だ。」


アリス「そう...なの?」


白の騎士「私と一緒に来てもらえるかい?」


アリス「え?捕虜になるってこと?」


白の騎士「いや、そうではないよ。あの小川の先まで送ってあげる。そこでお別れだ。」


アリス「私、捕虜になるより女王になりたいな。」


白の騎士「はっはっは、夢を見るのは良いことだ。」



 小川を越えると白の騎士は片手を振って去って行った。アリスと3人のJKがしばらく進むと美しい庭園に出た。そこでトランプ兵士たちが庭木をペンキで塗り替えている。白い薔薇の花もすべて赤く塗られようとしていた。どうやら赤の女王を迎える準備のようだ。



桜「どこかで道を間違えたかな?」


翼「白の女王のお城に行くつもりだったんだけど。」


赤の女王「おい、おまえたち、私と勝負だ。クロッケーだ。」


桜「え?そんな遊び知りませんけど。」


赤の女王「何だと?クロッケーを知らない蛮族がこの世にいるのか?」


翼「あ、また蛮族って言った。」


紬「蛮族って言う人が蛮族なんですぅ!」


赤の女王「いいからクロッケーに付き合え!首をはねるぞ!」


アリス「遊んであげようよ。ひとりじゃできないもの。」


桜「仕方がないなあ。」


赤の女王「では私が先行だ。ボールとラケットを持て。」


翼「ボールとラケットって、それハリネズミとフラミンゴじゃん。」


アリス「打ったボールをゲートに通して最後に杭に当てるんだよ。」


紬「ゲートがトランプ兵士じゃん。ズルっ!」


赤の女王「やった!どうじゃ、全部通ったぞ。」


桜「イカサマ勝負はちょっと無理なので降参します。」


赤の女王「そうか、ならば裁判トライアルだな。」


翼「え?意味がわからない。」



****************************************


女神「やった!裁判トライアルだ、試練トライアルだ!」


青水「おい、変なところで喜ぶな。」


翡翠「そうですよ。どうせルールなんてなきに等しい。」


女神「だけど試練トライアルだよ。私の大好物だ。」


**************************************



桜「被告は誰なの?」


赤の女王「アリスとおまえたちじゃ。」


アリス「私、何もしてないもん。」


赤の女王「何もしなかった罪!ほかのやつらも同罪じゃ。」


翼「女王が原告なの?」


赤の女王「私は裁判官だ。首をはねよ!」


紬「検事と弁護士は?」


赤の女王「検事は私、弁護士はいない。誰がおまえたちの弁護を引き受けるものか。」


桜「そんなの裁判じゃないよ。帰る!」


翼「あっかんべーだ!」


紬「赤だけにあっかんべー!」



 騒然となったところで、いつの間にかそこに出現した法廷の傍聴人席にこの世界で出会った奇妙な人々が集まっていた。帽子屋、ウサギ、眠りネズミ、トゥイードゥルディーとトゥイードゥルダム、ハンプティ・ダンプティ、ライオンとユニコーン....みんな笑顔で拍手している。笑顔だが、しかし目は虚ろ。


ハンプティ「有罪!脅迫罪!」


ウサギ「有罪!職務放棄!」


双子「無罪!おっぱいのおねえちゃんだから!」


ライオン「無罪!プラムケーキはイングランドの誇り!」


ユニコーン「無罪!プラムケーキはスコットランドの至宝!」


帽子屋「無罪!Really Romantic!」



挿絵(By みてみん)



 騒然となった傍聴人席を指差して「首をはねよ!」と言おうとした赤の女王の王冠を子豚が盗んで傍聴人席へ飛び込み、公爵夫人に渡した。



公爵夫人「あら坊や、これを私に持ってきたの?良い子ね。ならば無罪ざます。」


眠りネズミ「うるせー!おまえらみんな睡眠妨害で有罪だ!」



 赤の騎士に率いられた赤のトランプ兵士たちが法廷に入場し、場を制圧しようとした。しかし反対方向から白の騎士に率いられた白のトランプ兵士たちが現れ彼らと対峙した。そして、その背後から白の女王が現れた。



白の女王「そこまでです!控えなさい!」


赤の女王「うぐぐ...貴様、なぜここに?」


白の女王「姉さん、もう茶番はお終いです。王冠を失ったあなたはもう女王ではありません。」


赤の女王「ふん!全員打ち首にしてやる!」


白の女王「もう誰も命令は聞きませんよ。兵士たちよ、拘束なさい!」


アリス「あの人、どうなっちゃうの?」


白の女王「鏡の向こう側に追放です。逆転の国です。善が悪に、悪が善に変わることでしょう。いずれ改心して戻ってきて欲しいものです。」


桜「えーと、なんだか良くわからないけど、ありがとうございます。」


翼「アリスちゃん、私たちもうそろそろ帰るね。」


紬「わけわからない世界だったけど楽しかった。」


桜「やだ、みんなの前でいつものムズムズが....」


翼「とんだ羞恥プレイだわ...」


紬「身体の底から......」



はあ、ようやく不条理世界から解放されます。でも国家運営の琉球編よりはファンタジーなので気楽でした。持ってきた武器も道具も、水着とゴーグル以外は何も使いませんでしたね。次はどこに転移するのでしょう?

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