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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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163/165

変な人たちのティーパーティでメイドをさせられ、クイズに答え、赤ん坊が子豚になった

「不思議の国のアリス」に登場する変な人々をお茶会にどっさりぶち込みます。


 お茶会に変な客が次々と集まってきた。緑のイモムシ、赤ん坊を抱いた不格好な貴族の女性、その従者であるらしいサカナとカエル、小さな乳母車に乗って居眠りしてるネズミ、そして大きな帽子をかぶった職人風の男。



桜「いらっしゃいませ。ガーデン・ティーパーティーへようこそ。」


翼「どうぞお好きなお席におかけください。カップにお茶を注ぎます。」


紬「お菓子もたくさん用意しましたよ。」


イモムシ「おい、そこの子ども。チビだがもう紅茶を飲めるのか?」


アリス「チビじゃないもん。紅茶は好物よ。お家で毎日飲んでいたわ。」


イモムシ「ほう、ではキノコはどうだ?大きくなれるぞ、すごくな。」


アリス「ふん、大きくなるのはごめんだわ。お家に入れなくなるもの。」


イモムシ「小さくなるキノコもあるが、チビに食わせると消えてしまうか。」



挿絵(By みてみん)



アリス「喋るたびに葉巻の煙で輪っかを作って吹きかけないでくれる?マナー違反よ。」


桜「お客様、アリスの言うとおりです。喫煙は喫煙所でお願いします。」


イモムシ「何?喫煙所だと?そんなものはこの世界にはない。」


翼「(桜、ここは19世紀だから。)」


ウサギ「おい、メイド。お客様に意見するな。葉巻は紳士の嗜みだ。」


桜「申し訳ありませんでした、ご主人様。ですが、子どもに煙を吹きかけるのはいかがなものかと。」


アリス「ケムケムは嫌い。私、席を替わるわ。」


サカナ「奥様、紅茶に胡椒はいかがですか?」


カエル「いえいえ、奥様、紅茶には岩塩と決まっております。」


貴族女性「いいえ、我が公爵家では紅茶にはマスタードと決まっています。甘いマスタードをこれへ。できれば南ドイツのものを。」


眠りネズミ「退屈なパーティだ。目が覚めない。」


帽子屋「目が覚めないのに喋ってるのか?」


眠りネズミ「目が覚めなくても脳と口は作動するのさ。」


帽子屋「口が減らないというやつだな。」


眠りネズミ「脳も減らない。むしろ増える。」


帽子屋「そうだな。寝る子は育つと言うからな。どれ、どのくらい脳が育ったのか試してやろう。クイズだ。カラスと書き物机が似ているのはなぜだ?」


眠りネズミ「グースカピー...」


帽子屋「あ、くそ、こいつ...じゃあアリス、代わりに答えてみろ。」



挿絵(By みてみん)



アリス「それは....どちらも同じものだからよ。」


帽子屋「違うな。それじゃ、“私は食べているものを見ている“と”私は見ているものを食べている“が同じと言ってるのと同じだ。」


眠りネズミ「そうだそうだ。“私は寝ているときに息をしている”と“私は息をしているときに寝ている”が同じって言ってるのと同じだ。」


アリス「同じ同じって何度も言わないでよ!」


翼「どっちにもイヤな感じの”R”が入ってる。」


紬「そう、あれ気持ち悪い。英語の”R”、何なのあれ?英語だけだよ、あんな不気味な音を出すのは。」


翼「ドイツ語みたいに...」


紬「フランス語みたいに....」


翼&紬「喉で出せ!」


桜「それともスペイン語みたいに巻き舌だ。べらんめえ。」


帽子屋「は?このお嬢様方は何をおっしゃる?」



 このカオスな会話の最中に公爵夫人の赤ん坊がギャンギャン泣き始めた。



公爵夫人「まあ、何てことざんしょ。ちょっとあなた、この子を抱っこしてあやしなさい!」


桜「え?私ですか?やったことない.....」



 押しつけられた赤ん坊は、しかし桜の腕の中で子豚に変わり、森の中へ逃げ込んでしまった。



挿絵(By みてみん)


公爵夫人「キーッ!何てことざんしょ!坊やが子豚になってしまったわ。あなたのせいね。連れ戻しなさい!」



 桜と翼と紬は森の中へ入り、子豚を探したが何の痕跡も見つからなかった。そのとき木の上から謎の声がした。



謎の声「おまえたち、何か探しているのか?」


桜「はい、子豚を。」


翼「はい、赤ちゃんを。」


謎の声「ひとりは子豚を、もうひとりは赤ん坊だと?理不尽だな。」



 木の上を見上げると猫のニヤニヤ笑いが現れ、次にニヤニヤが消えた猫が現れた。



挿絵(By みてみん)



紬「あなた、チェシャ猫さんね?」


チェシャ猫「いかにも。神出鬼没、頭脳明晰、ワンダーランドのトリックスター、チェシャ猫とは私のことだ。」


桜「ねえ、さっきの質問だけど、子豚を見なかった?」


チェシャ猫「見えるものしか見えないという意味では見てないな。子豚に見えても子豚ではないかも知れないし。」


翼「元は赤ん坊だったの。」


チェシャ猫「ふん、子豚になってしまえばもうそれは子豚だ。実存は本質に先行する。」


桜「ふーん...子豚ならもう探さなくていいかな。」


紬「でも手ぶらじゃティーパーティに戻れないよ。」


翼「アリスとはまたどこかで再会するんじゃない。このまま進もう。」



チェシャ猫さんが登場しましたね。a cat without a grin で a grin without a cat な存在。文字では書けるけど、「猫なしのニヤニヤ笑い」って何なの?それから、英語のRって気持ち悪くないですか?ぼくだけですかね、あの音が嫌いなの?

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