現代に戻ったらJK成分を補給、絵本の国のアリスでお食事、そしてウサギと穴と全裸
無事に戻ってきましたが、琉球編は国家運営というJKには重すぎる課題でした。
桜「はあ、やっと戻れた。疲れた。」
翼「いやホント。今回は国家レベルで行政やら経済やら防衛やらで...」
紬「沖縄のビーチでグラビアは撮ったけど...あとはJKらしさが皆無だったねえ。」
桜「うちらのアイデンティティーが崩壊寸前だ。」
紬「JK成分を補充しに行こう!」
翼「カワイイと言ったら....そうだ、良いお店があった!」
桜「ちょうどお腹も空いてるし、現代飯に飢えている。」
紬「行こう!腹一杯食ってやる!」
桜「うわあ、この店カワイイ!」
紬「アリスだ、アリスの世界だ!」
翼「ふふーん、ここはレストラン“絵本の国のアリス”だよ。歌舞伎町に現れた異世界空間。」
紬「まずベジスタート。私はこの“ハッターからアリスへ贈るブーケサラダ~フランボワーズドレッシング~”で始めるよ。」
翼「私は“消えたチェシャ猫の三日月サラダ”。」
桜「ベジスタートなんて悠長なことは言ってられないので、私はいきなりメインだ。“ハーブチキンステーキ”。野菜も付け合わせに付いてくる。」
翼「そういえばさ、異世界ゴールド、残りを転移前に王様に全部あげてきちゃったね。」
桜「持ち帰っても始末に困るし、王様なら国家予算として有効に使ってくれるよ。」
翼「さっきネットでチェックしたら、太平洋戦争の終結が8月から3月に前倒しになってた。ドイツよりも早い。原爆も落ちてないよ。琉球国は今でも存続してる。リゾートパラダイスで、中国人観光客がいっぱい押し寄せて爆買いしてくれてるみたい。」
桜「ああ、やりきった甲斐があるねえ....」
紬「私...パスタ“チェシャ猫仕立てのラグーソース“を食べたらデザートに”ホワイトラビットのゆめふわパフェ“で締める。」
翼「よくそんなに入るね。華奢なのに。」
紬「華奢だからこそだよ。太らない体質なのだ。学校でこれを言うとヘイトが集まるから言ったことがないけど。」
翼「いいなあ。私のヘイトを3集めたよ、今の発言。」
桜「きょうは金曜日だけど、さすがにあれだけの大事業を成し遂げたんだから、明日また転移はないよね。」
紬「そりゃそうだよ。女神様だって鬼じゃないはず。」
翼「こうやって毎日JK成分を補充しながら来週に備えよう。」
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女神「おい、あいつら美味そうなものを食べてるぞ。」
翡翠「アリスをコンセプトにしたお店ですね。私がロンドン大学に留学していたころも”Alice in Wonderland”は大人気でした。不思議がいっぱい詰まったワンダーブックでした。」
青水「俺も大学生のころ英文学の講読で読んでレポートも書いた。覚えてないが、きっと評価はSだったに違いない。」
女神「ふん、希望で忘却を上書きするパターンだな。だが、物語には興味が湧いた。次はそこに転移させてやろう。リアルポリティクスに疲れたあいつらが不思議な世界で大慌てする様を観てみたい。」
翡翠「親切なのか意地悪なのかわからない試練ですね。」
青水「とりあえずカワイイ世界なんだから歓迎されるんじゃないか。知らんけど。」
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桜「日曜日に予備校の模擬試験がまたあったけど、そんな何度も受けさせる必要があるのかねえ。まだ高2だよ。」
翼「うちは公立だけど、やっぱ進学実績は気になるんじゃないの。」
紬「気になるあたりの高校偏差値だしね、65。早慶に二桁押し込める。」
桜「たしかに....早慶二桁のブランド力が消えるといっきょに坂道を転がり落ちるかもしれない。」
翼「まあ上位層に頑張ってもらいましょう。うちらは転移しまくってJKトリオを満喫するのだ。」
紬「武器もサバイバル系も金策関係も....あと賄賂に使うお菓子も、もう改善の余地はなさそうだね。」
桜「必ず制服で転移しろという初期のルールが有耶無耶になってくれたのがうれしい。」
翼「アイテムボックスをもらえればいちいちリュックの中身を吟味しなくてもいいんだけどな。」
紬「頼んでみたら案外OKが出るかもよ。」
桜「言えてる。セーフハウスもすぐ用意してくれたし、あの女神様、けっこう優しい。」
女神「おい、アイテムボックスが欲しいんだって?」
桜「はい。異世界でメロさんが使っていたのを見て羨ましくなって。」
翼「私たち、毎回リュックを背負って転移するのがしんどくなってきました。」
紬「カワイイ服装で出撃するときに邪魔になります、リュック。」
女神「言われてみればたしかにそうだな。ゴスロリにリュックだとビジュアルが崩れるな。いいだろう、ほれ、アイテムボックス3人分だ、受け取れ。」
桜「ありがとうございます、女神様。」
翼「これからも信仰心を高めて試練に挑みます。」
紬「ゴールドがまた溜まるようなことがありましたら、もっと大きな女神像を作って奉納します。」
女神「うむ、励めよ。では次の転移先だ。19世紀後半のイギリスの物語世界だ。頑張れよ。」
翼「行っちゃった。でも良かった。お願いが通じて。」
紬「身軽は正義。JKが重荷を背負ってはいけない。」
桜「でも進学校の鞄は重い。」
紬「電子化はできないんだよ。入試で詰むから。」
翼「あ...いつものムズムズが身体の奥で。」
紬「身体の底からいっちゃいます、アハ~ン!」
桜「安定の inner urge.......」
桜「あれ見て!服を着たウサギ!」
翼「これはアリスで確定ね。」
紬「私たちも穴に向かおう!」
桜「うーん、ずいぶん深く落ちた。」
翼「落下ダメージはないけど。」
紬「ごちゃごちゃした部屋。そして謎のドア。」
桜「あったよ、あそこのテーブルに”Drink me!”の瓶が。」
紬「あれを飲んであのドアをくぐるんだね。」
翼「待って!身体が縮むと服はどうなる?」
紬「あ....全裸小人になるかも。」
桜「映画ではどうだったっけ?」
紬「1951年のディズニーアニメでは服も一緒に縮んでいたけど、2010年の実写版では巨大になったり小人になったりでその都度裸になっていた。」
翼「裸のリスク、どうする?」
桜「なったらなったときに対処しよう。とりあえず誰も見てないし、いままでさんざん全裸になってきたし、女は度胸だよ!」
「絵本の国のアリス」は歌舞伎町に実在するレストランです。取材のために食べに行こうかと思いましたが、おっさんお一人様は浮くとAIに言われたのでやめました。さあ、3人は全裸小人になるのでしょうか?




