台湾に上陸したよ、原住民は強面だったけれど、甘味の力は偉大です
いよいよ台湾に上陸です。かわいいワンピに着替えたJKトリオ、何が待っているのでしょうか。
桜「ふう、やっと台湾に上陸できたよ。」
翼「けっこう大変だったね、ここまで来るの。」
紬「慶良間諸島で補給しつつ水夫を補充。さすが王家の船だから簡単に徴用できちゃう。」
桜「慶良間諸島から宮古島までどこにも寄れない。寄る辺なき船旅。」
翼「風が止んだとき、慶良間の水夫さんたちが漕いでくれなかったら漂流者になってたよ。」
紬「嘉手納に来た入り婿さんたち、すごく優秀だし、もっと来てくれないかな。」
翼「嘉手納に巨乳の美人が増えればそれも夢じゃない。」
桜「いいんだよ、貧乳いじりをしても....ふん。」
翼「いやいや~、それうちらも巻き込みますから。みんな同じCですけん。」
紬「私はDも装着可能だけどね。」
桜「わあ、琉球もなかなかだったけど、密林の秘境だ。」
紬「原住民の人たち、思っていた以上に精悍で強そう。」
翼「みんな槍持ってるし。」
桜「ここまで来たんだからしっかり交流しないと。」
紬「さすがに高砂族の言葉は翻訳アプリじゃどうにもならないよ。」
翼「んーとね、ちょっと待ってね ………… オーストロネシア語族だってよ。」
桜「何、それ?」
翼「マレー・ポリネシア語族ともいうらしい。」
桜「いや、書いてあることそのまま言われてもね。」
翼「私だってわかんないよ。インドネシアとかマレーシアの言葉と近いんだって。」
紬「近いといっても通じるわけじゃない。スペイン人がフランスに来たら話が通じない。」
桜「要するに言葉でのアプローチは最初から諦めようってなるね。」
紬「絵会話が最強。男の人は怖いからまず女性から......ねえ、これ!」
紬は自分と相手の女性を紙に描いて、自分を指差してツムギと言い、相手を指差して首をかしげた。その女性は自分を指差してネラと答えた。ツムギはミルキーをネラに差し出して微笑んだ。次は自分の持ち物の名前を教えて行く。メガネ、リュック、水筒、お茶....。そして新しい紙にふたりが仲良くしている絵を描いて、トモダチを教えた。
桜「この調子でやり続けるのか...」
翼「気が遠くなる。」
紬「ひとりでやろうとすればね。でも琉球からたくさん女の人が来て子どもたちと交流してるから、じきに広がるよ。」
桜「あの子、ミルキー食べてすごく喜んでるよ。」
紬「そりゃあママの味だからね。」
桜「でもすぐなくなっちゃう。」
紬「そうなんだよねえ。甘味が補給できない。」
桜「女神様は梅干ししかくれないし。」
紬「甘い物を降り注ぐ女神様っていないのかなあ...」
見知らぬ女神「あら、困ってる子リスちゃんたち?」
紬「うわっ、出た!」
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女神「くっ、あのアマ!」
翡翠「女神様、下品ですよ。」
女神「いや、あの甘やかしの女神め、と言いかけただけだ。」
青水「言いかけて“!”が出るのはおかしいけど、まあいいよ。仇敵だからな。」
翡翠「でもこれて渡りに船というか、天の助けというか....」
青水「だな、あいつは出すな...」
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桜「どなた様ですか?」
怪しい女神「私は甘やかしの女神です。困っている世界中の子リスちゃんたちを甘やかす存在です。」
翼「はぁ.....子リスちゃんですか。」
紬「ミルキーがなくなりそうで困ってる子リスです。助けていただけますか?」
甘女神「なるほど、頼ってくれて良いのですよ、子リスちゃん。ミルキーの代わりに大量のマシュマロを受け取りなさい。」
紬「うわあ、すごい!ありがとうございます、女神様!」
甘女神「ふふふ、青髪の女神に苛烈な試練を課されているのですね、子リスちゃんたち。大丈夫、困ったことがあればいつでも私に頼って良いのですよ。」
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女神「クソっ!クソクソ!クソォオオ!この物語に登場すんな!」
翡翠「まあまあ、女神様。あれで少しは役に立ったのだから良いではありませんか。」
青水「そうだな。あの場は梅干しでは解決できない。」
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桜「おまえすごいな、紬!神様たらし。」
紬「ふふーん、使えるものは神でも使え、だよ。」
翼「この女神のマシュマロ、めっちゃ美味しい。」
桜「そういえばうちらも甘味が足りてなかった。」
紬「これをどんどん現地の人の口に放り込んで握手だ。」
翼「オペレーション“Sweet Friendship”!」
桜「琉球からやってきた懐柔作戦の女たちにも大量に配ろう。」
紬「甘味で懐柔、進駐軍のチョコレート作戦。」
翼「おい、なんかイメージが悪いからそれやめれ。」
3人がそんな話をしていたら、ネラが近づいて来て、おいでおいでをしている。付いていくと周りの小屋より少し大きな家に連れて行かれた。手振りで入るように促されたので、3人が中に入るとあきらかにリーダーっぽい人物が座っていた。紬は少し考えて、絵で「あなたは村のリーダーか?」と尋ねた。その男性は頷いて、何か欲しそうに手を出した。紬がマシュマロを見せると、男性は笑顔で頷いた。マシュマロをたくさん渡すと、リーダーは首飾りや貝殻を見せて、こちらに渡そうとしている。
桜「マシュマロのお礼なのかな?」
翼「きっとそうだよ。ありがたく受け取ろう。」
紬「それにしてもきれいな装飾品だね。交易品になるレベルだよ。」
桜「浜にいる琉球の人たちに交易の話を伝えよう。きっと絆が深まるよ。」
甘やかしの女神、試練の女神の仇敵ですね。かつて翡翠さんがカーミラを救おうとしたとき、真祖様の前で大喧嘩した過去があります。でもあのマシュマロで救われたこともあります。パリにマシュマロの雨を降らせて市民の窮地を救ったのでした。




