台湾へ行こうと思ってたけど、嘉手納でまだやることがいっぱい残ってた。自分達が撒いた種。
琉球編になってから経営や行政で忙しくなってきました。もともと戦闘向きのチームじゃないのでそれはそれでいいのですが。
桜「さて、王都から国軍の船に乗せてもらって台湾へ行こうか。」
樽金「ちょっと待ってくれ。昨日帰ってきたばかりだろ。」
翼「そうだけど、もうこっちでやることないじゃん。」
樽金「何言ってる。いろいろ新しい事業も増えたし、俺ひとりでは全部回せないんだよ。」
紬「たしかにね、樽金のパラメーターは物理優秀で頭脳系は弱そう。」
樽金「いや...うーむ、そうではないとも言いきれない。まずさ、港もできて人も増えた。住居が足りなくなりそうなんだ。」
翼「家を建てる土地が足りなければ増やせばいい。」
桜「比謝川の両岸の林を伐採して更地にすれば良いんじゃないか?伐採してできた木材は建材にもできるし炭焼きの材料にもできる。」
紬「川を上った先に炭焼き小屋も建てるんだよ。それから炭焼き職人も募集すること。炭焼きの方法は翼が検索して文書にしてくれる。字が読める人を選ぶんだ。」
樽金「うむ、やっぱりおまえたちがいないといろいろ決められない。頼む、台湾行きは明日に延期してくれ。」
桜「しょうがないなあ。」
紬「あ、大事なことを忘れてた。樽金、宮城島から上質の塩をいっぱい持ってきたって言ってたよね。この豚足を塩漬けにしたい。イラブー汁を作るための大事な食材なんだ。」
樽金「わかった。ハナとウミにやらせる。」
翼「ハナさんとウミさんの工房はどんな感じ?」
樽金「よくわかんねえ。」
翼「おい、おまえの嫁たちだろ。いいのか、そんなんで。」
樽金「面目ねえ。カヨに倉金が生まれてから扱いが雑になってるかもしれない。」
翼「最低だな。そんなんでよく3人も嫁にしたもんだ。」
紬「そうだそうだ。サイテーだ。呪われてチンコが縮め。」
樽金「う....言い返せねえ。ハナとウミにも早く子種を残してやんねえと...」
桜「ちょっと工房へ行って様子を伺ってくるよ。」
ハナ「あら、皆さん、お久しぶり。」
翼「忙しそうね。」
ハナ「生産力は高まってんですけど、在庫が増えるばかりで。」
翼「交易でどんどん出荷すればいいんじゃないの?」
ハナ「それがですね、どこの村でもどこの島でも織物が作られてるので、そんなに売れないんですよ。王都にも各地から集まってきてますしね。」
紬「奄美大島で工房を見学してきたけど、染め物の技術が高かったよ。やっぱ色だよ。女はきれいな色の着物が着たい。」
桜「このあたりの植物で染料にしてるのは?」
ハナ「バショウ、フクギ、シャリンバイ、ヤマモモです。」
翼「じゃあさ、染料研究チームを結成して嘉手納の織物の商品価値を高めよう。植物に詳しいニョンさんにも手伝ってもらって。」
ハナ「わかりました。では工房の経営はウミに任せて私は研究チームの専任になりましょう。」
翼「頼んだよ、研究主任。」
徳亀「よお、皆の衆。久米村から豚を運んできたぜ。」
コン「こっちに採用してもらえてありがとうな。しっかり働くよ。」
ゴン「初めまして。俺はコンの弟のゴンだ。親が雑な名前を付けやがったけど、まあ覚えやすくていいかな。」
コン「俺もゴンも家庭持ちで、嫁と子どもたちを合わせると全部で10人になる。住む家はあるか?」
桜「とりあえず空き家が残ってるけど、川沿いを開発して家をたくさん建てるから、しばらくは狭い家で我慢してね。」
ゴン「うちらの息子たちは大工だぜ。使ってやってくれ。」
桜「おお、それはありがたい。息子さんたちに大きな家を建てさせるといいよ。伐採して建材はいっぱいできるからさ。」
コン「養豚場はどこだ?豚を早く落ち着かせたい。少し船酔い気味だからな。」
徳亀「養豚場は港の向こう側だ。少し高台で水が流れている。」
桜「樽金が言ってたけど、いろいろこっちでもやることがあるね。」
翼「うちらが撒いた種が育った結果だよ。」
紬「だんだんJKらしくなくなってきた。」
桜「いまさらかよ。異世界でダンジョンを攻略してたくせに。」
紬「お、そういえば台湾行きが延期になったから、待望のイラブー汁が作れる。」
翼「仕込みに時間がかかるんでしょ?晩ご飯に食べるの楽しみだなあ。」
桜「温泉に入ってご馳走を食べる。乙女の休日は大事ね。」
紬「ぷふぁあ!たまらん!」
翼「この温泉、うちらの家にも引き込んで内湯にしようよ。朝風呂とか楽になるし。」
桜「いいねえ。夜中にも入れる。」
翼「ところで、久米島に集積されている硫黄だけど、調査すべきじゃないかな。」
桜「硫黄だけじゃ火薬は作れないよ。」
紬「あ、そうだった。Dr.ストーンで見た。硝石が必要なんだった。」
桜「そうそう、洞窟のコウモリの糞を集めてたでしょ。」
翼「村人でバットシッターズを結成して糞を集めてもらおう。」
桜「火薬を作ったら何に使おう?」
紬「うーん...花火!」
翼「スマホで検索して素人が作れる代物じゃなさそう。」
桜「指が吹き飛ぶのはイヤだ。」
一行はミトの鳩小屋へ行き、真鶴宛ての書簡を飛ばした。宮廷に硫黄を分けてもらうのである。そしてその脚で樽金を訪れ、バットシッターズの結成を命じた。
樽金「バットシッターズ?なんだそれ?」
翼「洞窟に行ってコウモリの糞を集めるチームだよ。火薬作りに欠かせない大切な材料なんだ。」
樽金「火薬って何だ?」
翼「火をつけるとバーンって爆発する粉だよ。明や西欧人はそれで戦争をしている。」
樽金「よし、人が増えてきたし、子どもたちも動員できるから大々的にやろう。」
養豚が成功して豚さんが増えたら、村の人口も増えそうだし、仕事も増えます。もう村じゃなくて町になりそう。




