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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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遠征から帰還したら港が完成してた、豚肉食べたい、王様に報告

北の島々に豆畑を作りまくって遠征から帰ってきました。これから王様に報告して次の一歩を進みます。


桜「ねえ、見て!港だ!」


翼「わあ、嘉手納の港が完成してる!」



挿絵(By みてみん)



樽金「おお、これで大きな商売ができるようになった。」


徳亀「村の男たちも船乗りとして成長しないとな。」


桜「入り婿さんたちは慶良間諸島の出身だけど、沖縄本島の東からも人を呼び込みたいね。」


樽金「あっちには行ったことがない。」


翼「ちょっと待ってね、マップで確認するから …… えーと、東にはけっこう大きな宮城島といくつか他にも島がある。」


徳亀「俺が行ってみるよ。有益な交易ができるかもしれない。」


紬「人の交流と物の交流を活発にすると富が増えるよ。」




カヨ「あなた、お帰りなさい。」


樽金「よお、帰ってきたぞ。倉金は元気か?」


カヨ「はい、この通り。」


樽金「おお!男子、三日会わざれば刮目して見よ、と言うが、三週間ぶりにみると、すごく大きくなってる。」


カヨ「腕が痺れるほど重くなりました。お乳もすごくたくさん飲むので、私、いつもお腹がペコペコです。」


樽金「豆は食ってるか?」


カヨ「はい、お豆腐にしたり、煮豆にしたりで。ミョンさんとニョンさんのおかげで豆畑が広がって、たくさん収穫できるようになったんです。」


樽金「本当は豚肉も食わせてやりたいんだが、ここにはいないからなあ。」


紬「ねえ、豚ってどこで飼われているの?」


樽金「王都の郊外に養豚場がある。」


紬「王様にお願いして、何匹か分けてもらおうか?」


樽金「そうか、おまえたちは黄金の巫女様だから、きっと分けてもらえるな。」


紬「大事に育てて数を増やせば商売にもなるよ。」


樽金「おお、カネの匂いがする。」


翼「カネの匂いは豚小屋の臭いを我慢してから漂ってくるんだよ。」


樽金「ふん、それは潮風で上書きすれば問題ないさ。」


桜「飼育にはいろいろ注意すべきことがあるだろ。翼、スマホで調べて文書化してよ。」


翼「オーキードーキー!」


紬「そういえば久米村と嘉手納を結ぶ定期船、もう運航してる?」


カヨ「はい、2週間前から運航してますよ。午前中に2往復、午後に2往復で、ずいぶん便利になりました。子ども連れでも買い物に行けます。」


桜「よし、じゃあ豚さんを分けてもらう話もあるし、台湾がどなってるか気になるし、次の便で王都に行こう。」


翼「帰りは定期船に豚さんを乗せるわけにいかないでしょ。」


桜「じゃあ誰か入り婿さんに船を出してもらおう。」


紬「豚さんを連れてくるまでに浜辺の近くでうちらの家から離れた場所に豚小屋を作っておいてね。」


翼「養豚を始めるなら、誰か専門の人がいないと豚さんが死んじゃうよ。」


桜「そうか。王都で誰か雇用して連れてこよう。いろいろやることがあるな。」



蘭「お帰りなさい。北方遠征からのご帰還、お疲れ様です。」


翼「港が完成していてうれしかった。はいこれ、蘭ちゃんへのお土産。奄美大島で採れる夜光貝だよ。装飾品に加工してもらうといいよ。」


蘭「ありがとうございます。わあ、キラキラしてとてもきれい。」


桜「蘭ちゃんが経営する定期船、とても便利で評判がいいよ。」


蘭「ありがとうございます。赤字にはなっていませんが、まだ利益を上げるには至ってません。」


桜「嘉手納がすごい勢いで発展してるから、そのうち満員になって増便しなければならなくなるよ、きっと。」



翼「夜光貝、真鶴ちゃんにも持ってきた。」


紬「あれさ、中身は食べられるのかなあ?」


翼「えーとね ………… あった、夜光貝はアワビとサザエを足したような、強い甘みとコリコリした食感が特徴の濃厚な旨味を持つ貝です。刺身では上品な磯の香りと噛むほどに甘さが広がり、バター焼きにすると加熱で柔らかくなり、より甘みが増します。肝は非常に濃厚で苦味があり、酒の肴として人気です。」


紬「えーっ!食べてない。食べてくればよかった!」


翼「同じ沖縄だからこっちでも獲れるんじゃないの?」


紬「宮廷料理人に訊いてみよう。」



真鶴「お帰りなさいませ。」


翼「真鶴ちゃん、お土産の夜光貝だよ。装飾品に加工してもらいなよ。」


真鶴「まあ、なんてきれいな貝殻なのでしょう!」


桜「伝書鳩の通信で宮廷への連絡をお願いしてたけれど...」


真鶴「すべてお伝えしました。褒美の駄賃までいただきました。」


桜「台湾のことで大事な話だったからね。」


紬「ねえ、真鶴ちゃん、豚さんが飼育されている場所、知ってる?」


真鶴「久米村と首里の間、真和志の安里の先に牧志という豚の飼育所があります。近くへ行くとすごい臭いです。」


紬「ありがとう。あとで行ってみるよ。」


桜「とりあえず、王様に報告しに王城へ行ってくる。」



尚清王「おお、黄金の巫女たちよ。戻ったか。」


桜「はい、北方の島々、最北の要衝、奄美大島まですべて訪れ、統治を司る役人と面会して参りました。島民の食糧事情を改善する豆の耕作を推進すべく、種豆と耕作の手引きを渡しました。」


尚清王「しばしばそなたたちの部下から報告を受けてきた。真鶴という士族の娘じゃ。」


桜「はい、私たちの拠点を管理してもらっています。とても優れた人材です。」


尚清王「どのような手段で遠くの島から手紙を渡すことができたのじゃ?」


翼「鳩に託しました。伝書鳩といい、かなり遠い距離でも手紙を運ぶことができます。私たちは、久米村、首里、嘉手納、そして今回、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島にも伝書鳩の基地を設置して通信を可能としました。これは軍事にとっても重要な施設になるでしょう。この通信網を琉球全土に展開しようと思っております。」


尚清王「黄金の巫女たちよ、琉球国への多大な貢献、表彰に値する。」


桜「いえ、まだです。琉球国の繁栄は台湾を手中にしてようやく完成するのです。」


尚清王「台湾へは何度も船を出し、現地民との交流も始まった。こちらが食べ物を渡すと、向こうも狩った鳥獣を渡すようになった。」


紬「あと一歩ですね。言葉が通じるようになればもう勝ったも同然です。そこでひとつ提案があります。絵会話です。こんなふうに紙に絵を描いて、これは私、これはあなた、のように会話を進めます。」


尚清王「おお、それは良い手だ。すぐに伝わる。」


紬「とくに子どもたちを集めて遊びながら教えると効果抜群だと思います。絵が得意で子どもの扱いに長けた女たちを厳選して台湾へ送り込みましょう。」


尚清王「わかった。すぐに手配しよう。」




絵会話。これは「織田家のアナザー・ジャパン」で織田忍者群の金竜疾風が編み出した異文化交流の手段です。じわじわと琉球色に染まり始める台湾。豚の畜産業を始めるハブ港の嘉手納村。広範囲の鳩通信ネットワークの構築。南海の強国が成長します。

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