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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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155/165

遠征の最終地、奄美大島に到着、砲台の発想を得る、宝島の露天風呂で温泉回

奄美大島、そしてさらにその先に宝島。宝島って現在も人口が150人ぐらいらしいけれど、実は移住者が増えてるそうですよ。名前に引かれて家族で移住。

桜「明日はとうとう最終目的地の奄美大島だね。」


翼「琉球の北方諸島のなかで一番大きい。私たちの世界では鹿児島県、つまり薩摩の領土になっている。」


紬「ここを強化しないと琉球は、滅びはしないけれど綻びる。」


桜「おまえ、さすが現国オバケだけあって上手いこと言うな。」


翼「数日滞在してしっかり強化策を練ろう。ここの強化と台湾開発が琉球を南海の強国として発展させるための鍵だから。」


紬「うちら日本人なのに、今は日本が仮想敵国って...クソウヨ読者さんが激怒しそう。」


桜「ん?紬、おまえ今なんて言った?変な精霊のポゼッションか?」



 奄美大島に上陸した一行は、まだ昼下がりだったのでそのまま役所へ向かった。奄美大島は琉球王国の第二の王都と呼べる位置づけで、行政・軍事・経済の中心だったので、その役所の規模もこれまで訪れた島の役所とは比べものにならないほど巨大で、堅牢な石垣に囲まれた広大な敷地に立っていた。



挿絵(By みてみん)



桜「さすが第二の王都、役所の作りがハンパない。」


翼「小さなお城みたいだね。」


紬「ここなら鉄砲や大砲で防衛すればなかなか落とせないね。」


桜「は...大砲....もうこの時代、大砲があったんじゃ?」


翼「ちょっと待ってね ………… あった...フランキ砲。マラッカから買えそう。蘭ちゃんと真鶴ちゃんに鳩で連絡して、宮廷で検討してもらおう。」


桜「ここに砲台を設置すれば、鉄砲さえ持っていない薩摩軍なんてイチコロだね。」


翼「鉄砲は種子島に漂着する前にうちらが手に入れちゃったからね。」


紬「ソーラ・レイで一個師団が蒸発。」



偉そうな役人「黄金の巫女様、遠き奄美大島までのご足労、感謝いたします。私がここの頭を務めさせていただいてる翁泰然と申します。」


桜「はい、話しやすくするためにもっと楽にしてね。いくつか基本情報を確認します。奄美大島の人口、地形、動植物、農業・漁業、防衛体制を簡潔に教えて。」


翁「人口は約18000人、海岸線に沿って居住しております。平坦な土地はそこに限られ、島の大部分は山岳地帯です。海岸線はリアス式の複雑な入り江が組み合わさっております。動植物は徳之島とほぼ同じで、有害種のハブも徳之島以上に生息し、少なからぬ住民が被害に遭ってます。平地が少ないので稲作は小規模で、斜面でソテツや芋が栽培されています。漁業は沿岸漁業が主で、珊瑚礁の内側での採取がほとんどです。ここでは夜光貝という美しい貝殻をもつ貝が獲れます。装飾品として加工して輸出しております。植物として重要なのは、芭蕉布の材料になるイトバショウと染料の材料になる車輪梅です。織物は島の主要産業です。島の防衛ですが、脆弱です。蔵元に仕える士族は数十名。住民から徴用が見込めるのは1500人程度でしょう。」


翼「では私たちからの提案を伝えます。まず、これ、種豆です。そしてこの文書は種豆の耕作について専門家が記したものです。この島の農民たちに広く流布させ、食糧事情を改善してください。豆は芋の代わりにも肉の代わりにもなる優れた穀物です。保存が利きます。これを材料に発酵調味料の味噌、加工食品の豆腐の生産に励んでください。タンパク質は戦闘力を高めます。」


桜「防衛力強化については宮廷と相談しましょう。稲作に適した土地が少ないという問題ですが、琉球国は台湾という広大な土地を得ることになります。そこは水源も豊富で広い平地が広がっています。非常に稲作に適した土地なので、奄美大島から移住して開拓したいという希望者がいれば受け入れましょう。住民にこの情報を緩やかに拡散してください。何千人も押し寄せると捌ききれないでしょうから。」


翁「的確で丁寧なご説明、ありがとうございます。ご提案に沿って島を発展させ国力を上げるよう、今後も粉身砕骨いたしたく存じます。」



桜「さて、役所訪問のルーティンはこれでお終いだね。」


翼「いやいや、徳之島のハブ撲滅本部の奄美支部を作らなくっちゃ。」


桜「あ、忘れてた。」


翼「伝書鳩で徳之島に伝えればいいよ。撲滅本部が役所経由で奄美大島に伝えてくれるから。」



紬「ねえ、さっき蔵元の頭が言ってた、車輪梅で染めた芭蕉布って大島紬の元型じゃない?」


翼「きっとそうだね。紬の名前の由来だ。」


紬「工房に行ってみようかな。魂の故郷。」


桜&翼「行こう。付き合うよ。」



挿絵(By みてみん)



紬「うわ、すごい。染め上がりの完成度が高い。16世紀の技術とは思えないほど。」


翼「染め物文化って、世界にもいろいろありそうだけど、日本、いやここは琉球だけど、世界に誇れるね。」


桜「東京に帰ったら大島紬で洋服を作ってもらおうかな。」



工房の女性「あんたたち、本島からお越しになったか?」


紬「はい、先ほど到着しました。」


女性「奄美大島は大きいでしょ。」


桜「ええ、琉球国で二番目の大きい島だと聞きました。」


女性「船があるんだったら、この先に宝島っていう小さな島がありますよ。小さい島だけど見晴らしの良い温泉があるので、よかったら行ってみなさい。」


紬「温泉と聞いたら行かないわけにはいきません。」


翼「そういえば嘉手納を出てからお風呂に入ってない。」


桜「やばい、乙女の尊厳が....」



挿絵(By みてみん)



紬「うわ、すごい絶景だ!」


翼「小さい島だけど、ちゃんと人が住んでるね。」


桜「全員が知り合い、半分以上が親戚。」


紬「濃い集団だねえ。」


翼「心優しい人ばかり。」


桜「ここって防衛の拠点にできないかな?」


紬「あ...砲台を置いて薩摩の船を撃沈。」


翼「宝だ、持ってけーって。」



樽金「今日で遠征はお終いだな。補給しながら嘉手納に帰るぞ。」


徳亀「風と潮流次第だが、1週間で帰れると思う。」


桜「伝書鳩でこまめに報告はしてたけれど、どうなってるかな?」


翼「一番の関心は台湾政策がどうなってるかだね。」


紬「鉄砲と台湾が琉球を南国の強国にするための鍵だからね。」



 3人が帰還のための準備をしているとき、それを監視する4人の女がいた。鋭い目つき、油断のない立ち振る舞い。ただの村人でないことはその様子から窺い知れた。



翼「(見えてる、桜?)」


桜「(ああ、気づいてる。)」


紬「(やつら、何者だろう?)」


紬「あの気配、ただの村人じゃない。」


桜「(万が一のためテーザーの安全装置を外せ。)」


翼&紬「(ラジャー)」



 女たちに動きがあった。ひとりは吹き矢、あとの三人は手裏剣を取り出した。だが電流は手裏剣や吹き矢より速い。テーザーが発射され、くノ一たちはその場に倒れた。



挿絵(By みてみん)



桜「なんだ、こいつらは?」


翼「久しぶりに結束バンドの出番だよ。」


紬「きっと薩摩の忍者だね。役人に引き渡そう。」





宝島に砲台、容赦ないですね。さて、台湾はどうなってるのでしょう?まずは原住民とのコミュニケーションが大事です。琉球国の国民になってもらうのですから、慎重にアプローチ。

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