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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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153/165

沖永良部島、長い名前で噛みそう、ウミヘビのスープが欲しい

オキノエラブジマ、現地に住む人たち以外、そして南国専門旅行会社の人以外、漢字で書けない場所。

桜「鳩係も任命したし、北の鳩リレー中継地1号ができた。」


翼「これで薩摩が攻めてきたとき迅速に対応できる。」


紬「こっちには鉄砲隊がいるしね。」


桜「西郷の先祖たち、異世界では鉄砲隊でこっちを追い込んだけど、南海では立場が逆転だからな。」



樽金「補給も済んだし、そろそろ出かけるか。ん、何だその鳩?」


翼「鳩リレー中継所を沖永良部島にも作るんだよ。」


紬「戦時の情報戦で役立つんだ。」


樽金「そうか、奄美大島まで鳩でつなぐのか。」


桜「迅速な防衛体制を展開できる。」


樽金「おまえら....すでに将軍の貫禄があるな。」



徳亀「お、風と潮流が良い感じだ。こりゃ余裕で日のあるうちに到着だな。」



 沖永良部島に到着した3人は、再び朱印状と王家の数珠を持って役人を訪れ、この島の状況を尋ねた。



役人「この島の人口は約2400人です。水場もあり稲作も可能です。」


桜「特産品は?」


役人「植物はイトバショウが群生しており、芭蕉布として王府へ納められます。動物ではイラブーというウミヘビが獲れます。これは滋養強壮薬の原料になり王府への貢納品になります。毒蛇なので海中へ潜っての捕獲は難しく、産卵のために陸上へ上がったところを捕まえます。」


紬「その蛇、料理して食べられるの?」


役人「燻製にしたものを煮込むイラブー汁がございます。宮廷料理として食されているようです。私は食べたことがありません。」


翼「農業を担当する役人は?」


役人「お待ちを。ただいまここへ。」



農政官「お呼びでしょうか?」


翼「この島の食糧事情を改善するために豆の耕作の拡大を命じます。これが栽培法を説明した専門家の文書です。よく読んで農民たちに徹底するように。それから、これがその専門家から託された種豆です。栽培して増やし、豆腐や味噌を作るとよいでしょう。」


農政官「はっ。」


桜「もっと広い土地で稲作をしたい希望者がいるかどうか、農民に訊いておくように。希望者は広大な土地と水資源を持つ台湾へ開拓者として入植できるように取り計らう。」


農政官「はっ、希望者を募ります。」


翼「それから、鳩小屋を作ってこの鳩の世話をする者を任命してくれ。国家防衛の要になる重要な役目だ。」


役人「ははっ、すぐに手配します。」



桜「二度目ともなると簡単に終わっちゃったね。」


翼「王様の代理人だから話が早いのよ。」


紬「王様の代理人だから何をしても許される....くっくっく。」


桜「おい紬...その目...悪い予感しかしないんだが。」


紬「私は食べるよ、ウミヘビを。」


翼「え?だって燻製にしてから煮込むって....」


紬「生から煮込んだほうが栄養が...」


桜「臭くて食えないから燻製にしてスープにしてるんだろ。」


紬「うっ....」


翼「この島でイラブー汁を食べられる特権階級がいるんじゃない?その人に頼めば、うちら王様の代理だから食べさせてもらえるかも。待ってな、いま調べるから ………… あった。うちらと同じ巫女がいる。ノロっていって、宗教的な、霊的な指導者。うちらが王様の代理の黄金の巫女として訪れれば、否が応でも歓待せざるを得ないよ。」


紬「やった!ヘビの燻製を分けてもらおう。」


桜「え?ご馳走してもらうんじゃなくて材料をもらって自分で作るの?」


紬「そうだよ。海鮮鍋マイスターだもん。」



ノロ「なんだい、おまえさんたちは?」


紬「黄金の巫女だよ。ほら、朱印状と王家の数珠。」


ノロ「おお、おおっ!」


紬「ちょっと待った!同じ巫女同士なんだからひれ伏さないで。面倒くさいから。お願いがあって来ただけなんだ。」


ノロ「何だね、お願いとは?」


紬「ウミヘビの燻製を分けてもらえないかと。」


ノロ「なんだ、そんなことか。たくさんあるから持って行くがよい。ほれ。」


紬「えー、いいの?ラッキー!」



挿絵(By みてみん)



桜「うわ、黒いとぐろだ。」


翼「二匹まとめてとぐろ?それとも頭がふたつ?」


紬「いずれにしてもお得だ。宮廷料理人に作り方を訊いてから料理しようっと。」


翼「え、訊いてからなの?自己流で突撃するのかと思ってた。」


紬「高級食材だからまずは基本を押さえ、それからアレンジを加えていくのさ。」


桜「そうだ、さっそく鳩リレーで拠点まで手紙を出そう。拠点から首里につなげてもらって王様に提言だ。」


翼「何の提言をするの?」


桜「農民兵士の創設だよ。この沖永良部島みたいな島の農民が台湾に大挙して移住すると島の人口が激減するじゃん。人口がスカスカになると敵が攻めてきたとき抵抗できない。そこで、ふだんは農業に従事しながら戦闘訓練を欠かさず、有事の際は武器を手に取って戦う人々を島に配備する。士族と農民の中間層を作るんだ。そこから士族に上がれる道も作って士気を高める。」


紬「おお、CEOムーブというか、すでに政治家ムーブだ。」



樽金「次の徳之島はどういう島だ?翼、女神様道具で調べられるんだろ?」


翼「んーとね ………… 面積は3倍弱。標高500メートルを超える山がふたつあるので真水も豊富。河川があって稲作に適している。」


樽金「ほお、裕福そうだな。」


翼「人口もここよりずっと多いよ。まあ詳しくは役人に訊こう。」


桜「徳之島の島民は、そのまま鉄砲を配布して農民兵となってもらおう。裕福な土地だから奪われるわけにはいかない、ということで士気が高くなる。」


紬「グルメが楽しみ。豊かな土地には美味しいものがある。これは世界の常識...ただしイギリスは除く。」


翼「ドラキュラ討伐のときに行ったパブはひどかったなあ。エール飲んだだけで何も食べる気になれなかった。」


紬「世界一の富裕国だったのにね。」



翼「それじゃあ、鳩小屋の鳩も2羽連れ出したし、そろそろ出発しよう。」


徳亀「黄金の巫女は海の神に愛されているようだ。波は凪ぎ、風は順風。いざ、徳之島へ!」



原稿を書いていて、どうしてもイラブー汁を食べたくなってアマゾンをチェックしたけど売ってませんでした。そこで必死で検索したら、うちからアクセス可能な沖縄料理店で食べられるようです。そのうち行こうっと。

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