表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/167

北の島々に豆を普及させるんだ、いざ与論島へ

沖縄本島から北、トカラ列島までは、薩摩藩との境界海域になります。防衛のために経済基盤を安定させなければなりません。薩摩が攻めてくるまであと50年。

紬「ミョン!ニョン!精が出るね。」


ニョン「あ、紬さん。お帰りなさい。」


紬「ただいま。元気にしてた?」


ミョン「おかげさまで、豆も私たちも元気です。」


紬「私たちこれから北の島々へ遠征するんだけど、豆の耕作を人々に推奨しようと思ってるので、種になる豆を分けて。」


ミョン「はい、そういうことでしたら農作の注意点を書きますので、現地の役人に渡してください。本当は農民が読むのが一番なのですが、字が読めないかもしれません。島はいくつ探訪するのですか?」


紬「5つかな。」


ミョン「ならば5通作成いたしましょう。しばしお待ちを。」



樽金「さあ出発だ。こいつは甲板で帆を操作する徳亀だ。幼馴染みで小さいころから海に出てた。頼りがいがあるぞ。」



挿絵(By みてみん)



徳亀「よろしくな。」


紬「お、ワイルドなイケメンだ。樽金と同じ16歳なの?」


徳亀「いや、こないだ17歳になった。」


紬「じゃあうちらとタメだ。よろしくね。」


樽金「ちぇっ、俺が最年少かよ。もう父親だっていうのによ。」


桜「倉金の分を足しておまえもタメってことにしてやるよ。」


樽金「食糧と水も積んだ。種豆もたっぷり積んだ。いざ行こうぜ、与論島!」



桜「順風だなあ。この分だとすぐ到着しそうだ。」


徳亀「船の速度は風だけでは決まらないんだ。潮流に流されるからな。」


樽金「沿岸を進むのと外洋に出るのではかなり違う。波も高くなるし。おまえら、船酔いは大丈夫か?」


翼「酔い止めを飲んでるから大丈夫。」


桜「かつてコーンウォールへ向かう船の上で地獄を体験したからね。」


紬「塩飴もあるよ。徳亀と樽金もどうぞ。」


樽金「お、悪いな。おまえら....異国で苦労してきたのか。どうりで歳の割に貫禄があると思ったぜ。」


紬「ふっふっふ、試練の経験値で成長したのだよ。ドラクエ換算でLV50にはなってるな。」


樽金「......」



翼「食事が干し物ばかりじゃ飽きるから、魚を釣ってやるよ。」


紬「おお、いいねえ。釣ってすぐ刺身で食べる。」


翼「醤油はないけどな。でも醤油っぽいやつはあるよ。味噌の上澄みだってさ。」


紬「大豆由来の茶色でしょっぱければオッケーだよ。」



挿絵(By みてみん)



翼「ヤバい、入れ食いだ!」


桜「食べ切れなさそう。食べきれない分はリリースだ。」


紬「刺身だけだと飽きるから、煮て食べようか。」


翼「貝も入れたい。」


紬「タコも入れたい。」


徳亀「おいおい、外洋で貝やタコは無理だ。島に着いたらいっぱい獲れる。」


紬「じゃあ着いたら砂浜で海鮮鍋だ。どうせ着くのは夕方だから晩飯は海鮮鍋で決定!」



桜「着いたぜ、与論島!」


翼「日本史で習った太平洋戦争の悲劇の地。激しい空襲と竹槍部隊と集団自決。なんだか感慨深い。」


桜「琉球国が20世紀まで栄えていればその悲劇も避けられるかも。」


紬「おお、そうなればうちらは平和をもたらす鋼鉄の....いや黄金の乙女旅団。」


桜「やる気メーターが5アップした。」



挿絵(By みてみん)



桜「うちら砂浜でキャンプするよ。」


樽金「俺たちは船で寝る。じゃあな。」


紬「いや、晩飯は陸で一緒に食べなよ。最高の海鮮鍋を作ってやるからさ。この海鮮マイスターの紬さんが。」


翼「こいつ...絶対に鍋奉行になるな。」



徳亀「いやあ、紬さんが料理した鍋、めっちゃ美味い!」


紬「でしょ。海岸で海藻と貝を集め、モリでタコを突いたからね。」


桜「あした起きたら役人のところへ行っていろいろ事情を訊いてこよう。」


翼「豆以外にうちらで役立てることがあるといいんだけど。」



桜「こんにちは。これは尚清王様からの朱印状だよ。そしてこれが王家の数珠。うちらは黄金の巫女として王様の代理で来たんだ。」



 その王家の印を見た現地の役人はすぐにひれ伏した。



桜「面を上げて質問に答えてね。」


役人「ははっ、何なりと。」


桜「この島の人口は?」


役人「亡くなったり生まれたりの増減があるので正確な数字は把握していませんが、約700人です。」


翼「食糧事情は?」


役人「真水不足で稲作が不可能なので、アワ、麦、キビが主食です。魚介類は豊富にあります。」


紬「大きな貯水池を作れば?」


役人「土壌が石灰岩なので降った雨はすぐに地下に浸透して溜まりません。川もありません。」


桜「ならば人口700人を維持するのは難しいわね。わかりました。いずれ王府から対策のための命が下るでしょう。謹んで待つように。」


翼「農政の担当者は?」


役人「私が兼務しております。」


翼「ならば食糧事情改善のために豆の耕作を命じます。ここに豆栽培の方法を専門家が記した文書があります。農民たちに徹底するように。」


役人「ははっ。」



紬「ねえ桜、ここからなら伝書鳩で蘭ちゃんに手紙を出せるけど。」


桜「真水がないのなら与論島で700人の人口を維持するのは無理。少数を残して台湾へ開拓団として移住させましょう。蘭ちゃんに手紙を飛ばして、真鶴ちゃんから王府に伝えてもらうわ。」


翼「おお、それは一石二鳥のナイスアイディア!」


紬「そうだ。ここにも鳩小屋を設置して伝書鳩リレーの中継所に使おうよ。奄美大島まで鳩リレー。」


翼「またまたナイスアイディアだ。紬、グッジョブ!」


琉球政府による台湾作戦は上手くいってるのでしょうか。黄金の巫女様たちは、次は沖永良部島へ進みます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ