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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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150/165

樽金の子どもが生まれた、交渉の末ついに鉄砲をゲット、お礼に梅干しを食わせた

樽金の子どもは男の子で倉金、今後ずっと金が付くのでしょう。最後は何金になるの>宇宙金?

紬「もうさすがに半分以上使ったよね、ゴールド。」


翼「数えてないけど、あと4000ゴールドぐらいじゃないの?」


桜「なんで数えてないんだよ?」


翼「無茶言わないでよ。物語が複雑に同時進行してあちこちでばら撒いてるんだから。」


紬「まあ...なくなったら、ごめんテヘペロで逃げればいいよ。さんざん貢いできたんだし。」


翼「お見合いツアーに付いていかなくてもいいかな?」


桜「あたりまえだろ。うちらがノイズになってまとまるものもまとまらなくなるわ。うちら、最強のJKだぞ。目移りするだろうが。」


紬「うーん....それはどうだかな?水着審査があると....」


桜「ミスコンじゃないんだよ!それに、たとえ水着審査があっても、細巨乳の私は...」


翼&紬「........」


桜「...まあともかくお見合いツアーには不参加!」



見知らぬ夫妻「こんにちは、久米村から引っ越してきました。」


翼「こんにちは。蘭さんの手配で?」


夫妻「はい、農業と薬草を専門にしているミョンとニョンです。こちらでとりあえず豆栽培と豆腐の製造について指導するように言われてきました。」


桜「それはそれはどうも。食糧事情の改善は村の活性化の第一条件ですからね。」


ミョン「豆は大地の恵みです。芋の代わりにも肉の代わりにもなります。」


ニョン「甘くしてもしょっぱくしても美味しいんですよ。」


翼「村の発展のためによろしくお願いしますね。住まいはどうするの?」


ミョン「樽金さんが空き家をあてがってくれました。少しずつ改修して住もうと思っています。」



ハナ&ウミ「みなさーん!カヨが子どもを産みそうだ!」


ニョン「お産ですか?私が行きます。おふたりは私の指示に従ってお湯や産着の用意をお願いします。」


ハナ&ウミ「お願いします。なんでも指示してください。隣のおばさんも来てくれてます。」



紬「なんだか泣きそう....」


翼「どした?紬。」


紬「新しい命...感動しかない。」


桜「....ウ“ウ”ウウ“...」


翼「どした?桜。変な音を出して。」


桜「ア“ダラジイイ”ノヂ....」



樽金「なあなあなあ!どーしよどーしよ!生まれる生まれる!」


翼「落ち着け、樽金!今おまえにできることはない!」


紬「そーだぞ。家の玄関前で呼ばれるまで待ってろ。」


桜「責任...まさにこのときのためにある言葉。」



   オギャアア!



ニョン「生まれましたよ!元気な男の子です!」


樽金「でかした、カヨ!」


ハナ&ウミ「ウワ~ン!無事に生まれてよかったよー!」


ハナ&ウミ「次は私!」


樽金「わかった、わかった、今晩一度に....」



  +`+`+*+;……樽金は3人のJKにしこたま殴られた。



樽金「いててて....でもうれしすぎて痛くない...ふっふっふ、男の子か...よし決めた。名前は倉金だ。俺が樽だから、その10倍の倉に金をたんまり。」



 そのとき浜辺に宮廷の印を付けた高速船がやって来た。砂浜に着岸させて裾を濡らしながら役人が3名降りてきた。



役人「黄金の巫女殿たちはいらっしゃるか?王からの招聘です。倭寇との折衝のためぜひ同席願いたいとのことです。」


桜「はい、ここに。わかりました。その船に同乗すればよいのですね。すぐ伺います。」



 久米村の港に接岸すると、王府の上級官吏がたくさん待ち受けていた。促されるままに王城に入るとそのまま玉座の間に通された。



尚清王「おお、来たか、黄金の巫女たちよ。」


桜「急だったのでこんな格好で失礼します。倭寇との面会ですね?」


尚清王「そうだ。西洋人も同席する。」


桜「千載一遇の機会です。」


尚清王「こちらからは中国語が堪能な家臣を同行させる。」


翼「そして倭寇と西洋人の会話はこちらには理解できない。ふっふっふ、大丈夫です、王様。この桜はスペイン語が堪能です。」


桜「(おい、話を盛るなよ、堪能じゃねーよ!)」


尚清王「なんと、西洋の言葉が堪能なのか。それは頼もしい。」


桜「いえ、女神様の加護でなんとか対応できるだけです。でも....お役には立てると思います。」



倭寇の長「これはこれは尚清王様、私はこの界隈で交易に従事させていただいている王直と申す商人です。」


尚清王「商人と自称するか...まあいいだろう。我が領土での乱暴狼藉、略奪や襲撃も報告されてはいるが。」


王直「組織が大きくなりますと、末端まで指導が行き届かなくなるものなのですよ。それは国家の軍隊においても同じではありませんか?軍隊と略奪、これは歴史を鑑みれば常にセットですね。」


尚清王「で、このような会見の場を所望した理由は何か?」


王直「こちらの西洋の方々が補給のために琉球国の港に入港することを求めていらっしゃるのです。彼らの母港ははるか南方のマラッカ。とても遠い。このあたりまで到達するころには水も食べ物もなくなってしまうのです。同じ人間として哀れだとは思いませんか?そこで琉球国が支配する島の港で一息ついて、水を飲み新鮮な野菜を食べて元気回復したいと言ってるのです。」



 このとき西洋人の参列者が王直に耳打ちし、ふたりは音を立てずに爆笑した。桜は会談のはじめからスマホで録音している。この耳打ちの内容もあとで確認すればわかるだろう。ただ彼女の耳に残った単語、それは「チーカス」、すなわち「娘たち」だった。あの下卑た表情とチーカス。それは入港先で行われる唾棄すべき性的蹂躙を含意するだろう。


桜「¿Vas a reponer agua, verduras y chicas?(水と野菜とそれから女の子も補充するの?)」



 同席しているアジア人の若い娘から予想だにしなかったスペイン語が発せられ、西洋人は驚きうろたえた。なぜこのアジア人がスペイン語を?


西洋人「No, no dije Chicas.(いや、いや、女の子なんて言ってないよ)。」



 桜はスマホの録音を再生した。言い逃れはできない。桜は習い始めたスペイン語を話すのが面倒になったので翻訳アプリを音声モードにして言った。



桜「証拠はあるんだよ。」


翼「正直になりな。」


紬「別にとがめ立てしようってんじゃないんだ。需要と供給ということがあるからね。」


桜「なんなら王様に公式にお願いしてやろうか?」


尚清王「どうした?何を話している?」


王直「ちょっとお待ちを。どうも誤解があったようです。」


尚清王「この方々は女神様の黄金の巫女様たちだ。その手元にある道具は女神様より賜れた正義をなすためのもの。間違いが生じるとは思えないが。」


桜「いえ、王様。この人はお値段によっては鉄砲を売ってもいいと言いましたよ。」


尚清王「そうだったのか。どうだ、王直よ、一挺いくらなら売ってくれる?それともそれを決めるのはその西洋のお客か?」


王直「貴重な品ですからね、1挺金貨...」


桜「300両だね。さらに1挺に付き女の子をひとり付けるよ。」


尚清王「な、何だと...」


桜「さっきなんかそんなことを言ってたような。聞き間違いかな?」


王直「聞き間違いだ!」


桜「でもほら....」



 桜はスマホの録音をボリューム最大でループ再生した。チーカス、チーカス、チーカス...



王直「チーカスというのはスペイン語で割引という意味です。はい、割引価格1挺300両で3挺、900両でお売りします。」


尚清王「そうか、それはありがたい。3挺900両で買い受けよう。よき商談だった。」


桜「弾丸は100両で1000発、いいかな?」


尚清王「おお、それできれいに1000両に収まるな。」


王直「....うぐぐぐ...仕方ありません。それでお譲りしましょう。」


翼「王様、商談がまとまってよかったね。」


紬「これも女神様の加護だよ。」


桜「そうだ、王様、この人たちにも女神様の加護を分けてあげようよ。梅干しを。」


尚清王「おお、それはよい考えじゃ。王直、および西洋の客人よ、神より賜った紅の霊薬、特別に1個ずつ食べてよいぞ。心して味わえ。」


王直&西洋人「....(ハム!)....+*+*+*+*!」



挿絵(By みてみん)



 人生で味わったことのない強烈な酸味が濃い塩分とともに口内を蹂躙するが、王の御前で吐き出すわけにも行かず、七転八倒も許されず、ふたりは梅干しを大量の発汗とともに嚥下した。



尚清王「女神様は試練の女神と名乗っておられた。この加護の激しい刺激は試練じゃ。これに耐えれば人間として大きく成長し、健康寿命が10年以上延びるであろう。」


紬「よかったね。」


さすがCEO、上手なディールでした。たとえわずかでも外国語ができると生存率が上がりますね。ぼくもつたないフランス語にずいぶん助けられました。

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