嘉手納村に港を作るよ、そして首里と久米村の拠点は優秀な管理人によって完成しつつある、工事はカネで殴って突貫だ
嘉手納村に戻って村の経済を大改革する決意を固め、また王都に赴いて拠点を強化、いろいろ忙しい鋼鉄の...じゃなくてもはや黄金の経済乙女。
桜「蘭ちゃん、拠点の整備は進んでる?」
蘭「工事はまだ途中ですが、調度品と家具は揃えました。鳩小屋もできて3羽の飼育を始めました。」
翼「鳩さんに名前を付けてあげてね。帰巣本能が刺激されるから。」
蘭「はい、かわいがれると思います。」
桜「ところで、あなたの伝手で港湾工事を受注できる職人を紹介してもらえるかな?」
蘭「私自身の伝手はありませんが、父が働いている組織なら紹介できると思います。ボスは金貨での支払いにとても機嫌を良くしてますから、きっと紹介してもらえるでしょう。」
桜「よかった。場所は嘉手納村なの。船を増やす予定なので港が必要で。」
蘭「船は何隻ぐらい寄港するのですか?」
桜「5隻以上....いや10隻よ。」
蘭「かなりの費用がかかると思われますが。」
桜「紹介してもらったら、この拠点で私が交渉する。あ、そうそう、中型の船も5隻欲しいの。船大工も連れてきて。」
蘭「了解しました。父を通じて話を通します。」
桜「お願いね。」
翼「よし、港と船は何とかなりそう。」
桜「次は首里へ行って王宮とのコンタクトの可能性を探る。」
紬「頼むよ、真鶴ちゃん。」
桜「真鶴ちゃん、拠点の整備は....できてるみたいね。」
真鶴「はい、資金にものを言わせて大工を大量に投入して突貫工事で仕上げました。」
紬「見た目とのギャップ、すごい実行力。」
桜「士族の偉い人で宮廷に接触できる人を探してるんだけど。」
真鶴「うちは家格が低いので直接の知り合いはいませんが....伝手の伝手をたどれば何とか連絡を付けることができるかもしれません。」
桜「役人には賄賂、これは世界の常識だから、これ、10両あるので上手に使ってここで話ができるようにしてちょうだい。」
真鶴「了解しました。使える伝手のすべてを投入して実現を目指します。」
翼「あ、そうそう、鳩は元気?」
真鶴「はい。私は名前が真鶴なので鳥類とは相性がいいんですよ。」
翼「私も翼なので相性がいいかも。鳩さんに名前を付けてかわいがってあげてね。」
真鶴「はい、実はもう勝手に名前を付けてしまいました。」
翼「あら、愛され鳩さんになってる。」
桜「いま何羽いるの?」
真鶴「3羽です。」
翼「5羽に増やして。鳩さん、連絡中にハヤブサに襲われて戦死するかもしれないから。鳩さんたちも立派な戦士なんだよ。」
桜「通信実験をするので1羽借りるわよ。久米村からここに飛ばしてみる。」
真鶴「はい、ではこのククをお持ちください。私はあと2羽を購入してきます。」
桜「ふう、久米村と首里、往復は渡し船だけど、モーターボートなら一瞬なのに。」
翼「無い物ねだり。歩かないで済むだけマシよ。」
紬「ククちゃん...クックック、鳩ぽっぽ♩」
翼「次に手渡されるのはポッポちゃんかもしれない。」
桜「首に所属名を付けておかないとわからなくなるね。」
翼「うん、鳩に名札、かわいい。」
蘭「お帰りなさい。港湾工事と船大工の件、手配しました。あと30分で来ると思います。」
桜「早っ!蘭ちゃん、有能すぎ。」
蘭「中華ネットワークは隅々まで浸透してますから。」
土建屋「組織から連絡があったので来ました。港湾工事をご希望とか。」
桜「はい、嘉手納に港を作ろうと思っています。中型の船が10隻入港できる規模の。」
土建屋「それだけの規模になるととんでもない費用がかかりますよ。」
桜「はい、その費用がどれだけになるのか伺いたくてご足労願いました。」
土建屋「ざっと見積もって500両は下らないでしょう。工事期間は1ヶ月以上かかります。」
桜「ならば...そうですね、ありったけの人足を集めて2週間で仕上げていただけるなら千両支払いましょう。即金で。」
土建屋「即金で?どこからそんな資金を?」
桜「資金の出所がどこかよりも、支払いが確実かどうかが重要なのではありませんか?ここで即決していただければ、前金で200両支払いますがいかがでしょう?前金で2割、これは信用の保証になりませんか?」
土建屋「たしかに...こんな仕事が今後舞い込むかどうかもわかりません。いいでしょう、組織の総力を持ってお受けいたします。」
桜「ありがとうございます。ではこれが前金の200両に相当する金貨100枚です。純度100%です。偽金でないことはもうすでに組織の上層部が鑑定済みです。」
土建屋「わかりました。嘉手納はこれから海運業の中心地になると思います。全力で取り組ませていただきます。きょうは良い取引をさせていただきました。」
桜「こちらこそ、ご決断が早くて助かりました。完成を楽しみにしています。」
蘭「船大工の代表がいらっしゃいました。」
桜「ご足労ありがとうございます。」
船大工「中型の船の建造だと聞きましたが。」
桜「10メートル級の船を3隻、15メートル級の船を2隻、作って欲しいのだけれど、いくらになるでしょう?」
船大工「10メートル級が30両、15メートル級が50両といったところでしょうか。まあ雑費が生じるかもしれないので、全部合わせて200両も用意していただければ承れます。」
桜「わかりました。では金貨100枚でよろしくお願いします。」
船大工「金貨で支払っていただけるのですか?これはありがたい。」
桜「いえ、こちらも両替の手間を省けますから。納期は1週間でお願いできますか?」
船大工「そうですね...職人の人数を工面できるかどうかにかかっていますが、最長でも10日以内になんとか仕上げましょう。」
翼「じゃあ蘭ちゃん、“久米村でお友だちできた”という手紙を付けてククちゃんを飛ばせて。」
蘭「はい。さあククちゃん、首里に帰ってお友だちに報告してね!」
これから物語は国家レベルの大改革になりそうです。




