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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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首里に拠点を作った、次は那覇の元になる久米村だよ、有能な部下も雇う

王都の政治の中心である首里と交易の中心である久米村(那覇港)で拠点を作ります。


挿絵(By みてみん)



士族の娘「こんにちは。採用いただきありがとうございます。知念真鶴と申します。」


桜「やあ、真鶴ちゃん、良く来たね。仕事の内容は口入れ屋から聞いてると思うけど。」


真鶴「はい、屋敷の管理人だと。」


桜「そこに住み込みで自活してもらうので、給金500文で生活もやりくりしてちょうだい。」


真鶴「わかりました。過分なお給金だと理解しております。」


翼「真鶴ちゃん、鳩は好き?」


真鶴「生き物は何でも好きです。鳩の鳴き声は癒やされます。」


翼「鳩小屋を作って鳩の世話をしてくれたらさらに100文足すけど。」


真鶴「そんなことで100文もいただけるのですか?」


翼「大事な仕事なんだ。やってもらえる?」


真鶴「はい、よろこんで。」


桜「さて、ここからが本題なんだ。屋敷の管理人ということで雇ったけれど、実はまだ屋敷がない。これから買うんだ。」


翼「困窮している士族から高額で買い取りたいの。誰か知らない?」


真鶴「私の叔父が交易に手を出して船が沈み...困窮しております。」


翼「それは渡りに船だ、船だけに。」


桜「真面目な話に余計なギャグを挟むな。真鶴ちゃん、その人の屋敷、15両で買いたい。即金で。」


真鶴「そ、そんなに...ですか?」


桜「浜辺の村に堅牢な屋敷を新築したんだけど、20両でできた。中古の屋敷なら15両で十分だと思うのだけど。」


真鶴「不動産の知識は全くありませんが、15両は法外な金額だというくらいはわかります。」


桜「口を訊いてもらえないか?」


真鶴「わかりました。行ってきます。」


桜「待って。あまりにも突飛な話で不信感を抱かれるので、これ、見せ金として持って行って。3両ある。承諾したらそのまま手付金として渡していいから。」


真鶴「了解しました。」



桜「さて、これで首里の拠点と通信手段の伝書鳩が手に入りそう。」


翼「屋敷が手に入ったらリノベーションだね。」


紬「町の中じゃ常時水洗トイレは無理かな。」


桜「そんなに長居しないからそこは我慢しよう。」


翼「リノベーションと家財道具の購入にあと5両、これは真鶴に任せよう。鳩小屋の設営もあるし。」


桜「ここの拠点運営が始まったら次は久米村だね。」


紬「渡来人と倭寇に接触....いよいよ鉄砲へのアクセスも近いかな。」


翼「タイミングを見て宮廷にも接触したいな。敵対勢力じゃないって印象づけたい。」


桜「それは...本当にタイミングを見て、だね。慎重にやらないと。」



真鶴「ただいま戻りました。叔父は喜んで屋敷の売却に応じました。」


桜「そうか、良かった。それじゃこれ、残金の12両。叔父さんに渡してちょうだい。それからこの5両で屋敷のリノベーションと家具・調度品の購入もお願い。」


真鶴「りのべーしょん?」


桜「住居の修繕と再生。ただ壊れたところを直すだけじゃなくて、屋根や壁を取り替え、床も張り替え、石垣も強化する。建物を強靱化するんだ。まず玄関が打ち破られないように頑丈に作り、施錠できるようにする。シングルエントリー、つまり出入可能な場所を一カ所にして、横や背後からの侵入を防ぐ。真鶴ちゃんも士族の娘なら、坊城という言葉を知ってるでしょ?賊の侵入を防ぐことが大事。管理人の真鶴ちゃんがひとりで守る屋敷だからね。あと鳩小屋も作ってちょうだい。家具や調度品は真鶴ちゃんの趣味で選んでいいから。寝具はうちらと真鶴ちゃんと、あともうひとつ予備として、全部で5つね。」


真鶴「わかりました。全力で取り組ませていただきます。で、余った予算は?」


桜「今後のために屋敷内に隠しておいて。何かに使うかもしれないから。」


翼「じゃあ、お願いね。じゃあこれ、今月の給金の600文。うちらは久米村に行く。」


真鶴「了解しました。浮島ですが陸路でも行けます。でも渡し船のほうが早いと思いますよ。お気を付けて行ってらっしゃいませ。」



挿絵(By みてみん)



紬「ここが久米村かあ、異国情緒が漂う町。」


翼「船もいっぱい浮かんでる。」


桜「この町のリーダーは誰なのかな?」


翼「ちょっと待ってね ………… あ、出た。宮廷から紫金大夫という称号をもらった人が対外的に村のヘッドだって。そのほかに長老とかいろいろいるみたい。」


桜「いきなりヘッドにアクセスはできそうにないね。」


紬「ここでも市場で情報を得て口入れ屋を探そうよ。」


桜「それが早道かな。」



紬「わーお、首里の市場とずいぶん違う。市場に漂う匂いが違う。」


桜「中華の匂いだ。」


翼「あそこに中華粥の屋台があるよ。お腹に優しくて美味しそう。」



屋台店主「へい、らっしゃい。」


翼「お粥3つください。」


屋台店主「へい、お待ち!」


桜「ねえ、おじさん。人を雇いたいんだけど口入れ屋はどこ?」


屋台店主「この先で腕組みして立ってるやつだよ。もっと愛想良くすりゃいいのに。」


桜「ありがとう。はい、これミルキー。甘いから食べてね。」



口入れ屋「よお、職を探しに来たのか?」


翼「いえ、雇用したいんですけど。」


口入れ屋「何?雇用だ?金は払えるのか?」


翼「もちろん。破格の好待遇ですよ。」


口入れ屋「久米村の相場は首里より高いぞ。」


翼「とりあえず話を聞いてもらえますか。私たちは住み込みの管理人を探しています。条件は日本語と中国語が話せて読み書きができる人。できれば士族の方。そして鳩の世話ができる人です。給金は鳩の世話を含めて月に600文です。」


口入れ屋「そんなに出せるのか。その条件なら士族の二男坊、三男坊がいくらでもいるが。」


翼「うちらは女3人で、その屋敷に宿泊することもあるので女性限定です。できれば若い女。」


口入れ屋「なるほど...その条件ならひとりいる。」


翼「ひとりしかいないの?」


口入れ屋「ああ、久米村にはたくさん仕事があるので、暇なやつは少ないんだ。とくに今の条件ではな。」


翼「じゃあ面接してから決めたいと思います。」


口入れ屋「じゃあそこの茶屋で待ってな。連れてくるから。」



挿絵(By みてみん)



女「こんにちは。口入れ屋さんに紹介されてきました。鄭蘭と申します。」


桜「こんにちは。仕事の話は聞いてるかもしれないけど、住み込みで屋敷の管理人をして欲しいの。給金は月に600文、これには自活のための生活費と鳩の世話代も入ってるわ。」


蘭「はい、承った話の通りです。」


桜「それでね、屋敷の管理人ということで雇ったんだけど、実はまだ屋敷がないの。これから買おうと思ってるんだけど、どうしたら入手できるかな?」


蘭「私の父が働いている組織のボスが倭寇の人たちに貸し出すための家屋をいくつか所有しています。」


桜「売ってくれないかな?」


蘭「すごく吹っかけられると思いますが。」


桜「いくらなら売ってくれるのか、明日まで訊いておいてくれない?」


蘭「了解しました。」


真鶴ちゃんと蘭ちゃん、ふたりの有能な部下を得て、鋼鉄の経済旅団は琉球を強国にするために邁進するのです。

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