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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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サツマ国との最終決戦、女たちにやられる侍ニッポン、西郷のサイゴー

はい、最終決戦ですけど、タマが溶けた状態ではどうにもなりませんね。

桜「じゃあ行こう。いつものダンジョン攻略と同じね。」


翼「私がヘイト管理。」


紬「私は範囲物理シールド。」


桜「私は今回は切り伏せないで麻痺と睡眠で無力化する。」


紬「敵の弾丸が尽きたら私も範囲デバフかけて大量無力化するよ。」


桜「ふっふっふ、LV42の威力を味わいなさい。」


紬「レベルが上がると範囲の射程がすごく大きくなる。」



 そのころ敵の本陣では西郷が伝令の報告を受けて歯ぎしりしていた。



西郷「な、なんち!? 南からも北からも、おなごばかりの小部隊が攻めてきっせ、我が軍が無力化されたちいうんか!」


伝令「はい....しかも、弾薬庫が攻撃されて消し炭になりました。」


西郷「な、なんち……! 弾薬庫までも、失っしもたいうんか!」


伝令「徴兵した平民は次々に脱走して敵陣に逃げ込んでいます。」


西郷「こん陣地に、兵はあと何人残っちょっか?」


伝令「精鋭の親衛隊を中心に30人ほどです。」


西郷「こんいくさ、負くるかもしれんな……。」


伝令「我ら最後の一兵まで...」


西郷「わしが脱出すっまで、こん本陣ば死守せよ。わしの脱出を見届けたら、投降せ。わしの野望に付き合っせ、命までも落とすことはなか。」



桜「あ、あれが本陣ぽいよ。」


翼「あれだけガチガチに守っていたら逆に目立つのに。」


紬「簡単に無力化できそうだけど、いちおう投降を呼びかけてみようか。」


桜「そうだね。そのほうが省エネだ。」


エラ「あら、みんな、もうここまで来たの?」


エミリー「よお、あらかた片付いたな。この本陣もハチの巣にするか?」


ミナルナ「麻酔銃撃つばかりで退屈!手裏剣投げたりチャンバラしたり、くノ一っぽいことしたかった。」


メロ「私、西郷の精気だけは吸いたくない。キモい。」


エラ「あら、ああいうのも渋みと濃厚さが混じり合って良い塩梅なのよ。」



桜「えー、皆さん。包囲されてますよ。もう負けは確定です。」


翼「うちら3人はLV42です。勝てるわけがない。降参しちゃえば?」


紬「無駄な抵抗かわいくない。命は一つ、かけがえがないよ。」


ミナルナ「チャンバラなら相手するよ。きょうは特別に峰打ちで許してやる。」


エミリー「はっはっは、だったら私は西部女のボクシングだ。かなり痛いぞ。」



 そのとき本陣内から西郷の声が轟いた。



西郷「はっはっは、わっぜえ馬鹿者どもが! こげなところまで押しかけたか。じゃっどん、おはんらに容易く捕まるわしではなか。さらばじゃ! 首を洗うて待っちょれ!」



 西郷は道具屋に特注で作らせたランドリターンの陸上版を使ってその場から離脱した。そして、それを確認した親衛隊はすぐさま武器を捨て投降した。



西郷「ふう……ここいらまで来れば、敵も追っちょっは来んじゃろう。あとは船ばチャーターしっせ隣国へ逃げ、ひとつからやり直しじゃ。軍資金ば300万ゴールド持ち出したっで、私兵ば組織すっことにすっど。組織が太こなれば、こん国ば海から攻むっ。はっはっは、夢が広がっなあ。」



 しかし、安堵して高笑いしている西郷の背後に海の魔物が迫っていた。ランドリターンの陸上版は海に戻すように設計されている。今回は運良く海に落下しなかったが、落ちて水死してもおかしくない危険なアイテムだった。そして、運良くというわけにもいかなかった。西郷は魔物に頭から噛みつかれ、絶命して海に沈んだ。



挿絵(By みてみん)



女神「はい、そこまでだ。おまえら、東京に帰って良いぞ。」


桜「え?もういいんですか?」


翼「まだドラゴンを倒してないけど。」


紬「倒したいわけじゃないんですよ。」


女神「甘やかしの女神という最悪の女神のせいで西郷隆盛というイレギュラーがこの異世界に紛れ込み、もうリセットしかないかと半分諦めかけていたところをおまえたちは良く解決してくれた。もう解放してやろう。東京に戻ってクレープを食べるなり好きなことをしろ。次の転移は来週まで待ってやる。ゆっくり休め。」


桜「ホントに?やったー!」


翼&紬「女神様―、ありがとう!」


メロ「冒険、楽しかったね。またおいでよ。」


翼「いや~、自由に行き来できないんで。」


紬「あ、来た来た、久しぶりの隠微な感覚。」


桜「こんな人がたくさんいるところで...」


翼「身体の底からいっちゃいま~す!」



桜「ふう、久しぶりのセーフハウス。」


翼「ねえ、90万ゴールドも持ち帰っちゃったよ。」


紬「金庫がパンパンになる。」


桜「せめてインゴットにしたいところだけど...」


翼「異世界の金貨じゃねえ。」


紬「ちょっと今の金の相場はっと……グラム25000円。」


桜「やばい、20億円以上だ。こんなん持っていられない。」


翼「女神様―っ!」


女神「どうした?むふ~んな感じになる褒美が欲しいのか?」


翼「いえ、そうじゃなくて、このゴールド、手に余ります。」


女神「そう言われてもなあ...私は受け取れないぞ。」


紬「そうだ、次の転移先、すごくお金がかかるところにしてもらえませんか?」


女神「ふむ、来週まで考えておこう。」


桜「お願いします。」



翼「とりあえず帰ろうか。疲れちゃった。」


紬「来週の木曜日に集まって消耗品の買い出ししよう。」


桜「じゃあ、お疲れ~」



西郷のサイゴー、悲惨でした。西郷は二度死ぬ。さて、20億円以上、どうしたらいいのか?金が溶ける転移先、女神様は何を考えてくれるのでしょう?

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