西郷隆盛がクランを率いてギルドへ直訴に行っちゃう、王宮防衛隊へ知らせなくちゃ...
王都に暗雲が...西郷隆盛、王都の秩序を壊そうとしています。
桜「この国の防衛はどうなってるの?」
エラ「警察と軍隊は分かれてないわ。他国が攻めてくることを想定してないもの。他国はあるけれど、交易で共存してるから攻め込む動機がないの。」
翼「何ていうの、その組織?」
エラ「王宮防衛隊よ。お城の近くに本部があるわ。」
紬「行ってみようかな。」
エラ「ほとんどが冒険者を引退した人たちよ。冒険より安定を選んだのね。たいして危険な仕事じゃないもの。」
王宮防衛隊へ向かおうとしている3人の前にサツマ・クランの部隊が現れた。制服を着て旗を掲げて行進している。先頭に立つのは西郷隆盛だ。圧倒的なカリスマで周囲を睥睨している。
桜「うわあ、こういうの苦手...」
翼「町の雰囲気が最悪になってる...」
紬「みんなレベルアップしたのかな?あんなに貧弱だったのに強そうになってるよ。」
西郷「おい、おはんら、あんときん日本人冒険者じゃな?」
桜「(うわ、最悪)...そうですけど何か?」
西郷「おはんらはギルドの新ルール、パーティ上限が5人までという制限ばどう思うか?」
翼「正当だと思います。そうしないと軍隊でダンジョンを制圧できてしまいますからね。」
西郷「それの何が良からんちいうとか?」
紬「ダンジョン攻略は戦争じゃありませんから。」
西郷「わしはルール改定ん撤廃を求む嘆願書ば差し出しに行く。300名を超ゆっ署名を集めたんじゃ。」
桜「そうですか。ではどうぞ穏便に。」
翼「やばいやばい!あの人数で押しかけられたらギルドのお姉さん、泣いちゃうよ。」
紬「とりあえず王宮防衛隊に知らせよう。」
桜「たいへんです。ギルドにサツマ・クランが押し寄せます。数十人規模で。」
防衛隊員「はあ...それだけでは事件性はありませんね。」
翼「事件が起こってからじゃ遅いでしょ。ギルドの衛兵では捌ききれない人数ですよ。」
紬「あんたじゃ話にならない。上司を出せ!」
上司「どうなさいました?」
桜「ギルドに大勢のサツマ・クランが押し寄せています。対応を。」
防衛隊員「押し寄せただけではね...」
上司「ここは私が預かる。おまえは引っ込んで仕事に戻れ。」
防衛隊員「...そうですか、わかりました。」
桜「何なの、あの人。」
上司「実は...元サツマ・クランなんだ、あいつ。」
翼「えっ?そういう人、他にもいるんですか?」
上司「正確な数は把握してないが...少なくないと思う。」
紬「それ、ヤバくないですか?蜂起されたら防衛隊内部から崩れる...」
上司「ともかくギルドへ警備隊を派遣しよう。通告ありがとう。」
桜「思った以上に状況はヤバそうね。」
翼「コンカフェでエラさんに相談しよう。」
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女神「あのクソ甘やかしのせいでとんでもないことになってるじゃないか!」
翡翠「まるでナチスドイツの設立時みたいですね。そのうち反乱を起こすかもしれません。」
青水「防衛隊にまで入り込んでいるというのがどうにも困ったものだ。」
翡翠「王様や王女は知ってるのでしょうか?」
青水「そういえば翡翠は王女と友だちだったな。」
翡翠「友だちというか...ファンだと言われて...」
青水「ここからは介入できない。JKトリオに任せるしかないな。」
女神「私は介入できるぞ。甘やかしを捕まえて責任を取らせる。」
青水「いや、捕まえるのは無理だと思うぞ。」
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エラ「あら、いらっしゃい。どうぞ入って。」
桜「エラさん、大変だよ!」
エラ「あら、まあ、どうしたの?」
翼「サツマ・クランが王宮防衛隊の中にまで入り込んでる。」
紬「このままだとクーデターになってしまうよ。」
エラ「あら、大変だわ。ともかく入って。対策を考えましょう。」
メロ「どうしたの?」
紬「メロちゃん、この国がヤバいことになってるよ。」
メロ「え、悪者?私が燃やしてあげようか?」
エラ「メロ、そういう問題じゃないから。」
桜「国の根幹をなしているのは王様と王女様。あの人たちは事態を理解してるのかな?」
エラ「私は直接のコネがないけど、コネがある人を知ってる。」
メロ「翡翠?」
エラ「うん....翡翠、近頃ちっとも姿を見せないけど、女神様ならなんとかできるかも。」
翼「女神様なら私たちが声をかけられるよ。」
紬「その翡翠さんという人に王女様へお声がけをしてもらおう。」
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女神「甘やかしのおかげで頼まれごとが発生しそうだ。」
翡翠「私が王女様へ...ですか...」
青水「頼まれる前にこっそり介入しておいたらどうかな?」
翡翠「そうですね....分身を放って王女様に状況を伝えておきましょう。」
王女「あら翡翠...すごく久しぶり。会えてうれしいわ。」
翡翠「王女様、緊急事態です。」
王女「何でしょう?あなたらしくないわ、そんなに慌てて。」
翡翠「国家転覆の危機です。今すぐサツマ・クランへの対策を整えてください。」
王女「何ですの、そのサツマ・クランとは?」
翡翠「精鋭を連れてお忍びで町を調査してください。状況はすぐに判明すると思います。」
王女「わかりました。あなたがそこまで言うのなら、ことは緊急を要するのでしょう。王宮親衛隊から精鋭を選抜して調査へ向かいます。」
翡翠「本当は私が動ければ良いのですが、今は某所にて観察の役目に就いています。今ここに顕現しているのも分身です。」
王女「そうだったのですね。私とて一国の王女...しっかり務めを果たしましょう。」
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桜「女神様―!」
女神「おまえたちか。大丈夫だ、状況は把握してる。王女に事態は伝えた。王宮は事態を把握して動き始めるはずだ。」
翼「良かったー!」
女神「争いごとにならなければいいが、少なくとも王家は対抗措置を取るだろう。」
紬「私たちもできるだけのことはします。」
女神「うむ、頼んだぞ。」
ダンジョンの外で戦闘とか....異世界では御法度ですけど。どうなっちゃうの?




