ヴァンパイアに再挑戦した、最奥まで進んだ、そして...
準備万端で再チャレンジです。心が昂ぶるヴァンパイア討伐団。
桜「ふわ~、寝坊したかも...」
翼「おはよ~...」
紬「グースカピー...」
桜「昨日は移動日でいっぱい歩いたから...」
翼「HPとMPを満タンにするのに時間がかかったね。」
紬「ピースカグー...」
桜「こいつ...メガネしたまま寝てる...」
翼「なんかデレッとした笑顔でよだれ垂らしてる...」
桜「紬!夢の眼福はそのくらいにして起きろ!」
紬「ふにゃっ!」
翼「朝ご飯に行くよ。」
メロ「さあ、再チャレンジだ。」
桜「気合いを入れていこう。」
紬「範囲魔法シールド展開!」
フィナ「範囲物理シールド展開!」
桜「突入!」
慎重に準備してきたので、一行は敵を殲滅しつつ洞窟の奥に迫った。これまでの戦闘でJKトリオはLV32に上がり、フィナはLV31になった。
メロ「洞窟の奥まで残り30%というところかな。」
桜「たいして被弾もせずにここまで来れた。」
メロ「この先はそうも行かないかも。敵は複数キャスターで範囲魔法を唱え、属性矢を放つシューターがそれに加わる。」
フィナ「シールドを張り替えつつ範囲治癒で回復ですね。」
紬「会敵と同時に範囲状態異常を付与してからシールドを張る。」
翼「後衛が忙しくなるから、私はプロヴォークでできるだけ攻撃を引きつけるよ。」
桜「私はともかく敵を減らす。」
メロ「私は敵の後衛まで飛んで焼き払う。」
桜「行こう!」
多少の被弾を耐えながら、それでも最奥の手前まで敵を殲滅し続け、JKトリオはLV34、フィナはLV33になった。HPもMPも各種パラメーターも上がった。
メロ「さあて、そろそろボスかな。さっきの戦闘でけっこう精気を吸ったから火力が上がったと思う。」
ヴァンパイアロード「ここまでたどり着いたか...」
桜「年貢の納め時だよ。」
メロ「安くはないよ。おまえの命と財宝全部だ。」
翼「こっちが強盗みたいになってるけど違うからね。」
眷属1「ふふふ...女だけのパーティですね。」
ヴァンパイアロードの目が紅く輝きだした。メロが危機を察知して叫んだ。
メロ「やばい、目を閉じて逃げろ!」
一行はメロの指示に従ってその場から電光石火で退却した。
メロ「あいつは強力な魅了スキルを持ってる。私たちサキュバスも生まれながらに魅了スキルを持っているのですぐわかった。危なかった。同士討ちで全滅するところだったよ。」
桜「どうしよう?」
メロ「店を回って魅了対策のアクセサリーを探すしかない。」
翼「ボス戦までに回収したドロップがたくさんあるから、高くても買えそうだけど...」
紬「しらみつぶしに探すしかない。」
一行はギルドを訪れてドロップアイテムを売却した。25000ゴールドになった。
桜「ちょっと訊いてもいいかな?」
受付嬢「何でしょうか?」
桜「魅了対策のアイテムってどこかに売ってる?」
受付嬢「市販されてはいません。魔法屋に相談して鍛冶屋で作ってもらうしか手はありません。」
桜「わかった。ありがとう。」
メロ「なかなか面倒くさいことになった。」
紬「RPGあるあるだ。」
店員「魔法屋マンソンジュ本店へようこそ。」
桜「ちょっと相談なんだけど、魅了対策のアクセサリーってどうやって入手するの?」
店員「アメジストドラゴンを倒して得られる素材を鍛冶屋に持ち込むしかありませんね。」
翼「そのアメジストドラゴンって強い?」
店員「あらゆる魔法に耐性を持っています。物理防御力も身体が鉱物なのでかなりのものです。攻撃手段は無属性のブレスと噛みつき、踏みつけ、テールスイング。」
桜「ウィーカーは入るんだろ?」
店員「そうですね。ただ殴り合いにこちらが耐えられるかどうかです。」
紬「後衛はひたすら範囲治癒を唱え続けるだけ?」
店員「範囲防御強化と範囲物理攻撃強化もありますが。」
紬「それ、高いの?」
店員「どちらも20000ゴールド、合わせて40000ゴールドです。」
翼「うっ、有り金全部だ。」
紬「ダメだよ、焦っちゃ。宿代も食事代も払えなくなるし、消費アイテムも補充できなくなる。」
桜「ありがとう。また来るね。」
翼「どうする?」
メロ「ギルドで金策クエストを受けて、お金を用意してからだね。」
桜「ああ、その間にやつらはあっちこっちのダンジョンに侵入して、冒険者を眷属にして防御を固めるに違いない。」
メロ「ともかく急ごう。」
受付嬢「こんにちは、みなさん、お元気ですか?」
桜「あれ?何か浮かない顔をしてるけど、受付嬢さん、どうしたの?」
受付嬢「それが...帰還しない冒険者さんが増えてるんです。」
桜「うわ、ヴァンパイアの暗躍が始まってるか。」
受付嬢「どうしましょう?」
翼「ヴァンパイアを倒すためにいろいろ準備が必要なので、金策クエストを受注したい。そこにヴァンパイアがいたらついでに討伐します。」
受付嬢「了解しました。ではK2はいかがでしょう?敵は物理攻撃と物理防御に特化したさまざまなゴーレムです。」
桜「わかった。それを受注する。」
受付嬢「では登録料1000ゴールドとここに署名を。」
いやあ、RPGあるあるで面倒くさいことになっちゃいました。レベルとゴールドが増えるのはいいけれど...。




