表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

120/178

中級職パーティとして安定してきたけど、上を目指すための情報を探していたら、まさかの再会

お金を稼いでも稼いでも、我が暮らし...の石川啄木で、美貌に配慮する余裕もなくなったJKトリオです。

桜「さすが金策クエストだ。1回で3万になった。」


翼「4000しか残っていなかったから助かったよ。総額34000だ。」


紬「このままDクラスを2周やろう。レベルが上がるし、わずかだけど金策になる。」


桜「よし、Dを2周で1万以上稼ごう。」



 3人はDを2周してから宿屋に戻って、社畜のように食堂で酒と飯をかっ込み、泥のように眠った。手持ち資金は45000ゴールド、レベルはLV25になっていた。



桜「次に購入すべきは、翼の攻撃武器と紬の範囲攻撃呪文。それで余ったら私の属性効果付与だな。」


翼「稼いでも稼いでも我らが暮らし...」


紬「石川啄木だよ。」


桜「貧すれば貪す...じゃなくて、貧すればブスになったかも...」


翼「由々しき問題だ。」


紬「生存と闘争を優先するとどうしてもね...」


桜「強くなれば効率的に稼げる。稼げれば...またかわいくなれるさ。」


翼「こっちにいる限り歳は取らないのだから、ある意味エルフより有利。」


紬「そう考えると気が楽になった。」



店員「武器と防具の店モデストへようこそ。」


翼「パラディンの片手剣を買いに来た。」


店員「パラディンは守りの要。攻撃武器にそれほど注力する必要はありません。その盾に合わせたミスリスソードでよろしいかと。5000ゴールドです。」


翼「わかった、それにしよう。撃ち漏らして近くに来た敵を斬り捨てるだけだからな。」



 次は魔法屋マンソンジュ、40000ゴールドで効率良い買物をしなければならない。



店員「魔法屋マンソンジュへようこそ。」


紬「賢者の範囲攻撃呪文、いくらなの?」


店員「火、氷、風、土の四大エレメントは5000ゴールド,光と闇は7000ゴールドです。」


紬「では光と闇をくれ。」


店員「毎度ありがとうございました。」


桜「属性付与魔法は5000だったな。氷と風と土をくれ。」


店員「毎度ありがとうございます。15000ゴールドになります。」



 これでLV25の中級職パーティはすべての魔法と装備を揃え、11000ゴールドの資金を持つ綱渡り状態の窮乏状態になった。だが、これから先は増える一方である。3人は希望に燃えギルドへ向かった。



受付嬢「こんにちは。毎日精が出ますね。クエスト受注ですか?」


桜「ああ、Dクラスを頼む。あのダンジョン、中で待っていればリポップするのだろ?」


受付嬢「はい。ですが注意しないと、安心して休んでいるところに矢が降ってきます。気は抜けないですよ。」


桜「わかった。ちょっと財政状況が悪いので、泥臭い戦いをしなければならないんだ。2~3周してくる。」



 3人はDクラスのダンジョンに籠もって、敵を3回殲滅させた。LV27に上がり、ドロップアイテムは30000ゴールドで売れた。そろそろ次のクラスが視野に入ってきた。アーベントイアーで情報収集をしよう。



 冒険者酒場アーベントイアーにシルヴィとフィナの姿はなかった。鋼鉄のダンジョン攻略体はとりあえず座ってエールを飲む。



翼「誰か相談できる先輩パーティはいないかな。」


紬「できれば眼福のいるパーティが。」


桜「あそこのお侍みたいな人、転生者じゃない?」


翼「あ、あきらかに日本人だ。それも昔の。」


紬「なんか見覚えがあるんだけど...」


桜「思い出した!幕末の京都で知り合った中岡慎太郎さんだよ。」


翼「ああ、あの近江屋の、坂本龍馬さんじゃない人。」


紬「お笑いコンビの影が薄いほうみたいに言うのやめて。」


桜「おーい、中岡さんですよね?」


中岡「おや、これは!電気忍者乙女ではないか!」



挿絵(By みてみん)



翼「今は鋼鉄のダンジョン攻略隊なのです。中岡さんはこんなところで何を?」


中岡「いやあ、あのとき助けてもらったのは良いのだが、その後しばらくして長州の刺客に江戸で暗殺されてしまい、三途の川を彷徨っていたら、女神が現れてな...」


桜「まさか青い髪でニヤニヤしてる?」


中岡「いや、金髪でおっぱいが大きい優しい女神様だった。殺されてしまってかわいそうね、子リスちゃんとか言って、マシュマロを食べさせられ、恥ずかしながら抱っこされてしまった。」


翼「え、そんな女神様がいるんだ。」


中岡「甘やかしの女神って自己紹介してたぞ。」


桜「その女神様が中岡さんをこちらへ?」


中岡「ああ、まだ戦う意思があるようですねと、こちらの世界に送り込んでくれた。軍資金10万ゴールドとともに。」


翼「うわ、めっちゃ甘やかしてる。」


桜「中岡さんはこちらで冒険者を?」


中岡「ああ、魔法剣士LV40だ。こっちで結婚して子どももふたりいる。」


紬「顔に幸せが出てますよ。」


中岡「仲間にも恵まれてな。ちなみに嫁さんもパーティの仲間だ。」


桜「もうかなり上位クラスのダンジョンも攻略してるんでしょ?」


中岡「うちらのパーティルールは無理せず長生きだから、Bクラスを何度もやってる。Aにはドラゴンが出るっていうし、ここで死んだらもう次はないからな。」


桜「Cクラスのこと、訊いても良いですか?」


中岡「ああ、あそこは強敵が5体出るんだ。パーティではなくてソロで。」


翼「5体だけ?」


中岡「これが全部タイプが違うんだよ。しかも固定ではない。俺たちは何度も挑んだが、全部で20種類ぐらいと遭遇したな。もっといるかもしれない。」


桜「とくに注意が必要な敵は?」


中岡「石化攻撃をする敵だ。こいつはやっかいだ。後衛に石化解除の範囲魔法を使えるやつがいないと全滅だな。幸い、うちの嫁が優秀ですべて解除してくれたが。」


翼「えーと ………… メドゥーサ、バジリスク、コカトリス...ですね。」


中岡「京都でも見たが、その箱、何でも調べられるんだな。」


翼「スマホっていって、21世紀の日本で買えるんです。」


中岡「そうか...日本も未来は栄えるのか。少し安心した。」


桜「情報ありがとうございました。あ、そうそう。どうぞ、これ。虎屋の羊羹です。」


中岡「これはかたじけない。うわあ、懐かしいなあ。家に帰って嫁と食べるよ。」


じゃないほうの中岡さんとまさかの再会。この志士は笑顔の写真を残した数少ない幕末人なので、それを元に挿絵を作りました。異世界で知り合った奥さん、どんな人なのでしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ