LV1だけど気持ちはLV10、鋼鉄のダンジョン攻略隊、最初は失敗したけどね
RPGでは酒場が大事。この異世界にはエラのコンカフェがあります。ステージが充実していてお酒が美味しい。男性客はちょっぴり精気を吸われるシステムになっています。
エラ「あら、いらっしゃい。長靴猫ちゃんのとき以来ね。」
桜「今度しばらくこっちにお世話になることになりました。」
翼「冒険者になるのでここにときどき遊びに来ます。」
エラ「あらまあ、冒険者なのね。ならば酒場は大事よ。ちょっと待ってね。…… メロちゃーん、こっちのテーブル、お願いね!」
メロ「いらっしゃい。あ、猫ちゃんのときにオーガの精気を吸わせてもらった人たちだ!」
紬「あのときはありがとう。おかげで長靴猫ちゃんもハッピーになったよ。」
メロ「うちらもたくさん吸えて久しぶりにお腹いっぱいになったよ。」
翼「メロちゃん、かわいいね。」
紬「おい、目つきがオヤジになってるぞ、翼。」
メロ「ふふふ、かまわないのよ。サキュバスだからオヤジ目線にフィットするのが一番。まあ、心だけオヤジの翼さんからは吸えなくて残念だけど。」
翼「いや、おい、紬、勝手にオヤジにするな。私は枯れ専の華麗な美少女だ。おっぱいもCカップだ。」
桜「おい、サキュバスさん相手におっぱいを自慢するな。そもそもCなんて自慢にならん!」
メロ「あははは、楽しいお客さんだ。これからステージもあるので楽しんで行ってね。」
3人はJKのくせにシャンパンを飲んでステージに熱狂して楽しく宿屋へ戻ってきた。
桜「いやー、最高だったわ、あのミナルナ。」
翼「あんな激しいダンスを踊ってるのにちっとも息が乱れてない。」
紬「双子のくノ一でアイドルって、設定が三層構造じゃん。」
桜「メロちゃんが言ってたけど射撃スキルもすごいんだって。」
翼「うちらも早くレベルアップしてすごいって言われたい。」
紬「あたいはもうおねむれす~。」
桜「こいつ、シャンパン3杯が限度だから、次からはしっかりと見張ってようぜ。」
翌朝、異世界なので食あたりの心配がない宿屋の朝食を食べてから、JKトリオはダンジョン入り口の受付に向かった。
受付嬢「おはようございます。クエストにチャレンジですか?」
桜「うん、とりあえずEにチャレンジする。登録料とかいるの?」
受付嬢「はい、Eは20ゴールドです。」
翼「じゃあこれで。」
紬「レベルアップして帰ってくるね。」
受付嬢「行ってらっしゃいませ。」
鋼鉄のダンジョン攻略隊は大事なことを忘れていた。前回、この地から転移したとき、装備は持ち出せたが消費アイテムはすべて消失していたことを。ポーションも属性ロールもない。つまり、治癒も魔法攻撃もできない。
桜「いててて、血が出た。」
翼「敵は弱いけど、少しはダメージを食らう。」
紬「私、まだLV3だからヒールできないよ。」
桜「消費アイテムなしで挑んだのは間違いだった。」
翼「まだちょっとしかやってないけど撤退しよう。」
紬「くっそー、腹立つなあ。」
桜「こっちが油断したミスだ。」
翼「高校生なのにコンカフェでシャンパン飲んじゃったし。」
紬「午後にリベンジしよう。」
3人は町に戻り、道具屋パキスタンと魔法屋マンソンジュでポーションや属性ロールを大量に買い込んだ。
店員「大量のお買い上げありがとうございます。」
桜「はっはっは、これから大量に使うからねえ。」
翼「カネなら腐るほどあるんだ。」
紬「LV3だけど心はLV30だよ。いやホント、次に来るときはLV30になってる。」
桜「うちら、鋼鉄のダンジョン攻略隊なので、そこんとこよろしく。」
リベンジマッチは順調に進んだ。ゴブリン、オーク、コーボルト...異世界ダンジョンのルーティンになる敵を次々に殲滅して3人は先へ進んだ。
桜「固まってる雑魚にロール投げるの、最高だな!」
翼「燃えたり凍ったり吹き飛んだり...」
紬「暴力衝動のカタルシス。」
桜「もうレベル18だよ。」
翼「ドロップアイテムもそこそこ貯まった。」
紬「ここはただの狩場みたい。ボスはいないみたいね。」
桜「じゃあこれで戻って、明日はDに挑戦しよう。」
受付嬢「おかえりなさい。無事のご帰還おめでとうございます。」
桜「鑑定おねがいね。」
鑑定結果は1800ゴールドだった。今の3人にとっては取るに足らない額だが、とりあえず手持ちと合わせて20000ゴールドを銀行に預けた。ダンジョンでは何があるかわからない。手持ちのキャッシュは3500ゴールドだ。
桜「まだ先の話だけど、不動産屋さんを見に行こうか。」
翼「異世界で持ち家を買う...どんな罰ゲームなんだろう。」
紬「買えたら女神様の神殿として奉納しよう。どうせここには住めないんだし。」
店員「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
翼「まだ買えるレベルじゃないけど、買えるレベルになったときのために...」
桜「目標額がどのくらいか確認しておこうと思って。」
紬「うちら転移してきたので相場とかわからないんだ。」
店員「どうぞこちらの資料をご覧ください。」
桜「へえ...異世界だから戸建てしかないか...」
翼「最低でも3LDK....大きい屋敷は....10部屋もある。」
紬「最低でも20万ゴールドだね。立地が良いと50万。それ以上はもう天井知らずだ。」
桜「ありがとうございました。クエスト頑張って必ず買いに来ます。」
調子こいてますが、ダンジョンの厳しさを味わうのはこれからですね。




