純金の女神像、祭壇を作って信仰心を強調、だけど過酷な中世に転移
セクシー女神ちゃんの純金フィギュア。もし売却したら原材料費より上になるのか下になるのか気になるところですね。
桜「ふう、今回は楽ちんだったけど、達成感がないな。」
翼「私、トイレ!」
紬「あ、ズル...先を越された。」
桜「おまえは砂場でしなかったからな。」
紬「砂場って快適なの?」
桜「ああ、跳ね返らないし、吸収もいいし。」
紬「覚えておくよ。」
女神「やあ、おかえり。エーゲ海はどうだった?」
桜「気候は快適で海もきれいで、女神様のおかげで快適なクルーズでした。」
紬「これから海に出るときはいつもあれでお願いします。」
女神「神を便利な道具にするな。ところで、連チャン行くか?それとも明日にするか?」
桜「明日にしてください。」
紬「できれば過酷なところは避けて...」
女神「おまえらに快適クルーズを与えていては試練にならないだろ。まあ、考えておくわ。」
翼「ふう、スッとした。」
桜「戻るとトイレがルーティンになってるな。私はシャワーに行くよ。潮風が身体に染みついた。」
紬「私もトイレの次にシャワーに行く。」
翼「そういえば現地で何も食べなかった。」
紬「次はグルメができる楽しいところに転移させてくれないかな。」
翼「そんなことを呟いていると過酷な試練に飛ばされるよ。」
紬「こないだのよりもっと大きい女神像を作って売ってやろうか。」
翼「なんとなく恥ずかしいポーズのやつ。」
紬「よし、異世界ゴールドを200g持って行って作ってもらうよ。」
紬「キャハハ、できた。セクシー女神ちゃん。金200gだから原材料費は460万円だけど、どうするかみんなに相談しよう。」
紬「というわけで、これどうする?」
桜「売ってもお金の使い道がないし、飾っておこうか。」
翼「仏壇に。」
桜「こら、それはあかんやろ。」
紬「祭壇を作って祀ろう。」
桜「それがいい。女神様もきっと喜ぶ。」
土曜日になった。自宅でしっかいリチャージした3人はHPもMPも満タンだった。補充すべきアイテムもほとんどなかったが、ハルピュイア相手に消費したテイザーのカートリッジだけ怪しい武器屋で仕入れた。
桜「さて、どこに行くのやら。」
翼「暑いか寒いか、それが問題だ。」
紬「日本ならいいけど、中国や韓国は皆目見当が付かないから勘弁。」
桜「女神様もその発想はないよ、たぶん。」
女神「さて転移先の発表だ。………… ん?なんだその祭壇は?」
紬「女神様を祀る祭壇です。」
桜「純金の像です。」
翼「試練の尊さを日々忘れないように設えました。」
女神「....おまえたち...何だかごめんな。次の転移先、けっこう過酷にしちゃった。こんなに信仰してくれているのに、悪かったな。」
桜「どんと来いですよ。」
紬「Don’t come.....」
翼「おい、紬!」
女神「次の転移先はドイツ中世、気候は秋冬だな。まあ頑張ってくれ。」
桜「行っちゃった...」
紬「久々のドイツ語だね、翼。」
翼「う...まったく上達してない。」
桜「うわ、陰鬱だわ、ここ。」
翼「修道院かな?」
紬「イヤな予感しかしない。」
桜「とりあえずモブに訊いてみて、翼。」
翼「…… Ah, Pardon, was ist das Gebäude hier?(この建物は何ですか?)」
モブ「Dominikanerkloster in Schlettstadt.」
翼「ダンケ、ミルキー、ビッテ!」
桜「ドミニカーナー?」
翼「シュレットシュタットのドミニコ会修道院だって。」
紬「中世のドミニコ会....キナ臭い。」
翼「待って …… Dominikanerkloster in Schlettstadt Mittelalter で検索するから ………… あった、これだ。異端審問官ハインリヒ・クラーマー。」
桜「魔女を火炙りにするやつ?」
翼「そう。それの親玉みたいな人。」
紬「イヤな予感が当たった。胸くそ案件だわ。」
桜「実力行使で介入は無理そう。」
翼「下手すると魔女認定されて火炙りだよ。」
紬「焦げ焦げで強制転移のゲームオーバーは勘弁だわ。」
翼「ポニテが燃える。」
桜「難しいけど論破で行くしかない。」
翼「私、無理だからね。」
桜「そのためのAIとインターネットだ。」
翼「とりあえず拠点を...」
紬「宿屋にするか水場のキャンプにするか...どっちも過酷。」
桜「宿屋を確保してから水場を探して衛生ルーティンにしよう。」
翼「これまでの経験からすると、水車小屋の近くにありそう。」
陽光輝くエーゲ海から陰鬱な中世ドイツへ。JKトリオのテンションもダダ下がりです。しかも介入が難しい相手。どうするのかな?




