↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界守  作者: 琥珀猫
PR
28/89

― 立秋に誓う ― (4)b

 「長く話すと疲れるな!」

 足を伸ばした姉さまの上に頭を乗せて寝そべってしまった雷公さんは、これからってところで「交替!」って続きを振ってしまった。

 やれやれと首を振って、嬉しいことに僕の頭も乗せてくれて、さて……と――。



 続きの前に少しだけ補足をしようか。

 時は負け色も濃くありつつあるのに、まだ犠牲者を生み続けている頃。

 一人の男がいた。四十路よそじを過ぎていたが、自身の記憶はもちろん、それ以前の記憶もなぜか持っていた男である。一つ前の和暦に死亡扱いされていたため、お国のために働かされることもなく、北に南にと休むことなく駆けずりまわっていた。

 疲れも見せず、一年ぶりに逢うものと愉しい時を過ごして別れた。次の日、また駆けずりまわろうとした直後、それが落下した。

 即死は免れたが、己の寿命がかなり短くなることを悟った男は、無理をしてでも己がやっていることを優先した。

 終戦後、しばらくして男は人知れず静かに彼岸へ渡った。次に生まれてくる己に続きを託して……。だが生まれてきた新しい己は、長生きできなかった。

 次も、その次も……。口減らしや病、また自身の能力の著しい低下により左眼を擬態することが難しくなったため殺されたりしたせいで、多くは赤子のまま、一番長生きして五つまでしか生きられなかった――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。