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【連載版】幼女の建国記!!幼女は強大な魔力で国を豊かにしていく  作者: naturalsoft


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女神降臨!新たな女帝!

シオンは気持ちを落ち着けて神器を取り出した。


「何をするんだ?」

「この杖で身体に溜まった毒気を抜いてみるのじゃ」

「そんなことができるのか!」

「あくまでこの杖は植物を操るものじゃ。なので解毒効果のある植物で癒すという感じじゃな」


なるほど。


「問題はある程度、毒気が抜けてもここまで弱っておってはもう・・・」


シオンは口を閉じると治療に専念した。

緑色の光が消えると皇帝の呼吸は落ち着いていた。


「妾にできるのはここまでじゃ」

「ありがとう。何から何まで・・・私にできることなら何でも言って欲しい。出来る限り叶えると約束する」

「良いのじゃ別に。仲間になったものを助けるのは当たり前のことじゃ。それにこれからは帝国とも良き貿易相手として付き合っていきたいのじゃ」


スカーレットは涙を流しながら頭を下げるのだった。

翌日、エルフ軍が到着した。

エルフの女王エリーゼはエリザを連れてエルフ軍へと戻った。数時間後、北からノルン騎士団が到着し、名目上はノルン聖王国が仲介という形で和平会談が行われた。

驚くべきことに、病床だった皇帝が車椅子で出席したことで、帝都に残った貴族達を驚かせた。


「エルフの女王よ。我が帝国の民が迷惑をお掛けした。どうか追い先短い我が首で手打ちにしてくれぬか?」


その言葉に周囲が驚きの声をあげたが───


「申し訳ないが今日、明日死にそうな貴殿の首に価値はない。それより次世代の皇帝を指名して欲しいのだが?」


エルフの女王のものいいに帝国側は怒りを露わにするが皇帝が手で制した。


「・・・確かにわしの首に価値はなかろう。それにわしが指名しなくても誰が次の皇帝に相応しいか皆もわかっておるだろうよ。帝都が直接攻められても、なお最後まで最善を模索し、民のために行動できるもの。それは──」


皇帝は視線をスカーレットに向けて言った。


「次の皇帝は、いや、女帝はスカーレット、お前だ」


!?


「ち、父上・・!?」

「この決定は覆すことはない。エルフの女王にノルン聖王国の姫殿下が証人となる!スカーレットよ、お前はまだ若い。時には一人で抱え込んでパンクすることもあるだろう。そんな時はこのお二人を頼るのだ。今後のより良い関係を築いていくには二人の後ろ盾が必要だろう。媚びろとは言わん。対等な立場で友好を結んでいくが良い」


「・・・はい。謹んで拝命いたします」


皇帝は微笑むと小さな声で言った。


「どうかこの死に損ないの最後の頼みだとして我が娘をよろしくお願い致します」


皇帝は車椅子から降りると土下座をして頼み込んだ。

その姿にスカーレットは息を呑んだ。記憶の中の父親は少し冷酷で自信に満ち溢れた姿だったからだ。

そこに光が差し込んできた。


『どうやらエルフの国と和解はできたようですね』


!???


空から女神ノルン様が降りてきた。

前よりも圧倒的な神力を感じて多くのものが畏怖と敬意を持って膝を折った。


「楽にしてください。私はただの証人として降り立っただけです」


うん?どういうことだろう?


「本拠地である帝都まで敵軍が迫ったとき、皇族として唯一、帝都に残り民を導いたスカーレット・バルトスを次期女帝として女神の名の下に許可いたしましょう。この私が、いえこの私も証人として名を連らねましょう」


おおっっっっ!!!!!!

ノルンの声は帝都中に響き渡った。


「勇気あるエルフの女王に敬意を。あなたと会うのは久しぶりね。シオンちゃんのおかげで力が戻ったから頻繁に顕現できるようになったの。また昔の話をしましょう。私のお気に入りのシオンちゃんにも感謝を。また生誕祭で会いましょうね!」

「はいなのじゃ!」


女神ノルンはそういうとすぐに消えていった。

しばらくは女神の圧倒的な神気に当てられ多くの者が呆然と空を見上げていた。


「噂には聞いていましたが、本当に現れるとは・・・」


昔より圧倒的な力を手に入れた女神だったがフランクに話しかけてくるとは思わなかった。


「シオン姫殿下、毎年ノルン様はあなたの生誕祭に現れるのですか?」

「多分、そのようじゃのぅ。美味いお酒が好きでよくお供えしておるよ」

「そうですか・・・ならば来年の生誕祭には必ず参加させて頂きたいと思います」


「こちらこそ、大歓迎なのじゃ!」


二人は握手を交わした。

そして皇帝は女神に祈るポーズのまま息を引き取っていた。


「女神様は父上の魂を連れていってくれたのだな」


前皇帝に黙祷を捧げてから丁寧に皇帝の遺体を教会へ運ぶのだった。


「アスティア王国とは私が話をつけましょう。ドワーフの狙いは聖地と呼ばれる鉱山のみですから、あそこさえ渡せば変な要求はしてこないでしょう」


「何から何までありがとうございます!」


こうして一連の騒動は落ち着きを取り戻すのだった。














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