表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】幼女の建国記!!幼女は強大な魔力で国を豊かにしていく  作者: naturalsoft


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/81

和解

スカーレットは腰を折って深く頭を下げた。


「エリザからテレパシーの魔法で聞いています。貴女が助けてくれたのでしょう?頭を上げてください」

「しかし・・・」


エリザちゃんも心配そうに見ていたのでスカーレットは頭を上げてエルフの女王の目をしっかりと見た。


「貴女も精霊に好かれている稀有な存在のようですね。もし貴女が時代の『王』になるのならエルフの国と同盟を結んでも良いかも知れません」


!?


「い、いえ、申し出は嬉しいのですが今の帝国は腐った貴族が多くて、エルフの国にはご迷惑をお掛けすると思いますので・・・」


エリーゼは少し微笑んで答えた。


「今すぐではありません。貴女が王となり、その腐敗した貴族を排除してからの話になりますね」

「それは!・・・いえ、お申し出ありがとうございます」


お互いの手を取り合い少し信頼関係が築けたかも知れなかった。


「さて、エルフ軍と妾のノルン騎士団が到着するのは明日じゃ。今日はささやかな食事会でもせぬか?」

「良いですね。シオンの神器で作った野菜は格別ですから♪」


「えっ、神器で野菜を作る???」


エルフの女王様には理解し難いことであった。


シオンは城の庭にてユグドラシルの杖を使い、トマトやキュウリ、ナスビなど野菜を成長させて作った。


「こ、これが神器の力ですか・・・」


流石のエルフの女王も目を大きく開いて驚いた。


「シオンさんの作った野菜なら交易しても良いかも知れませんね」


エルフの国は森に包まれている。

動物を狩って肉を食べることもあるが、主食は穀物である。

ただ小麦を育てるには領地的に厳しい場所なので、エルフの装飾品と交換で小麦を輸入しているのが現状だった。

今回は、帝国の南部の領地を一部もらい、小麦を育てることのできる領地を手に入れたという訳である。


「さて、さっさと収穫して楽しい晩餐会にするのじゃ♪」


こうしてシオンが神器で育てた野菜を使った晩餐会はエルフの女王の口にもあって和やかな空気のまま締められることになった。


「シオン、本当にありがとう。シオンがいなかったら帝国は終わっていたよ」

「お安い御用なのじゃ。それより病床の皇帝には会えぬか?」

「・・・どうして?」

「考えたくはないが毒物の可能性もあるのではと思ったのじゃ」


!?


「それは我々も考えたが、念の為に別の医師にも見せたが毒物反応はなかったと言われたが・・・」

「それは『信用』できるのかのぅ?妾なら神眼で状態異常など見れるのじゃぞ?」

「あ、確かに!今なら邪魔な兄妹も逃げ出していない。よし、すぐに案内するよ」


スカーレットはシオンを連れて皇帝の寝室までやってきた。

流石に寝室の前の扉には騎士が警備していた。


「これはスカーレット様、どのようなご用件でしょうか?」

「女神の寵愛を受けしシオン姫殿下をお連れした。父上の容態を何とかできるかも知れないようでな」


「それは本当ですか!?」

「責任は私が取る。時間はとらせんし、見張っていてもかまわない。通して欲しい」

「いえ、逃げ出した王族の方々を思えばスカーレット様こそ時代の皇帝に相応しいと言えましょう。どうぞお入りください」


流石に皇帝の警護を任されるだけあって皇族の忠誠心は高いようだ。

シオン達は中に入ると激しい呼吸をしながらいつ死んでもおかしく無いような枯れ木のような老人が寝ていた。


「父上・・・まさかしばらく見ないうちにここまで弱っていたとは」


身内であっても簡単には会えない状態だったようだ。


「さっそく見て見るのじゃ」


神眼を使って内部スキャンを開始した。


「・・・・はぁ、いったいどこまでこの『薬』のことを知っている奴がおるのじゃ?」


シオンの呟きにスカーレットが反応した。


「何かわかったのか!?」

「実は、少し前にスノー王国や、レグルス王国で問題になった『魔薬』の成分が検出されたのじゃ。秘匿された薬ゆえ、王宮の医師でも気付かなかったのか・・・もしくはその医師が盛っておるのかわからぬがのぅ」


「やはり薬を盛られていたのか」


スカーレットは拳を握って怒りに震えた。


「いっかいの医師が薬を盛っても意味がないのじゃ。脅迫されていたか金に目が眩んだか・・・」


シオンは部屋を見て回ると原因を見つけた。


「見つけたのじゃ。薬や飲み水ではない。そこに置いてある火鉢に仕掛けてあるようじゃ」

「火鉢?」

「この魔薬は煙にして吸うのじゃよ」


!?


「なるほど。いくら調べても証拠が出てこない訳だ」


スカーレットはこの火鉢について部屋の前にいた騎士に尋ねた。


「それは暖炉では寝ている陛下が寒いだろうとベットの近くに置いて温めるようにと、第一王子のレガード様が持ってこられました。無論、検閲済みですが?」


流石に炭を焼く灰の成分までは調べてなかったのだろう。魔薬は灰に溶かしてあり、火を焚くと炭と一緒に煙として部屋に充満するようになっていたのだ。


しかし困ったことになった。

そのレガードはアスティア王国との戦で死んでいるのじゃが・・・

どうすれば良いのかスカーレットもシオンも何とも言えない顔でお互いを見つめるのだった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ