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【連載版】幼女の建国記!!幼女は強大な魔力で国を豊かにしていく  作者: naturalsoft


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希望

執務室のドアからノックの音が聞こえたので入室を許可するとプリンセス・ガードの一人が入ってきた。


「あら、あなたはプリンセス・ガードの」

「はい、スカーレット様に同行していた一人です。どうしても皇女殿下に会いたいという方がいてお連れしました」


後ろからシオンぐらいの『幼女』が入ってきた。


「この子はカマセ・イヌーダ男爵の屋敷に囚われていた子供の一人です」


ああ、影の人たちが言っていたね!


「変態趣味のオークに捕まっていた子供ね。もう大丈夫なの?」

「この子はご両親から『魔守りの魔法』を掛けられていて、多少殴られたりしても防御されて怪我などしない状態でした」


「へぇー!すごい両親なのね~」


スカーレットは感心した風に言ったが問題はそこじゃない!


「レットお姉ちゃんよ。今までの話の流れでわからんかなぁ~彼女、耳が長いでしょ?」


「えっ?」


まさか………

ギギギッッッと壊れたブリキのロボットの様に顔を向けると───


「えっと、女神様の声が聞こえてきて、エルフの国と大変な事になっているって。私はエルザと言います。エルフのおさ)の孫に当たります」


!?


「この度は我が帝国の者が大変申し訳ありませんでした!!!!」


スカーレットは素晴らしい土下座をして謝りました。


「確かに怖かったですが、私を救ってくれたのも、守ってくれたのも帝国の人間でした。今はその御礼がしたいと思ってここまで来ました」


「守ってくれた?」


「はい。オークに襲われそうになった時、一緒に捕まった帝国の子供に助けてもらったんです。そして、そのオークを倒してくれたのが貴方とそこの子供だと聞きました。だからその御礼をさせて頂きたいのです」


オーク………あの男爵の親戚だったかのぅ。すでに人間としてカウントされておらぬとは哀れじゃ。


「わ、私共としてはエルフの国と事を構えたくないのです。お詫びに領地の一部を割譲などして差し上げますので、なんとか矛を収めてくれないかお願いできないでしょうか?」


「私にできることなら何でもします。ただ私を救ってくれた子供に手厚い御礼をお願い致します」


「もちろん!」


『あらあら、これで何とかなるかしら?仲裁役はシオンちゃんがしたらどうかしら?』


「そうじゃのぅ。他国のノルン聖王国として仲裁に入ろうかのぅ。クロードよ、少し危険じゃが使者としてこの事を伝えに行ってくれぬか?お孫さんを安全に引き合わせるという趣旨を伝えて欲しいのじゃ」


「はっ!お任せ下さい」


クロードは一礼して素早く出て行った。


「バルド元帥よ、明日くる本陣にエルフ軍を攻撃せぬよう伝令を頼むのじゃ」


「かしこまりました。すぐ手配致します」


「ノルン様、ありがとうございましたなのじゃ」

『どういたしまして』


「女神様!私からも心からありがとうございました!」


『いいのよ♪ただ御礼は布教でお願いしたいわ。帝国が一番祈りが弱いから』


!?


「はっ!絶対に心から祈りを捧げるよう厳命致します!」


『無理強いしても効果はないからほどほどにお願い

ね。それじゃシオンちゃんまたね~~』


「「ありがとうございました!」」


こうしてノルンとの通信は切れて、クロードが戻ってくるのを待つことになった。


「最低限、城門の警備だけはしておこう」

「そうじゃな。向こうが話を聞かず攻めてくることも考慮せねばならぬか」


そうしていると3時間後にクロードがエルフの使者を連れて戻ってきた。


「お待たせ致しました。こちらの方が姫様の確認をしたいと一緒に来られました」

「・・・初めまして、私はエリーゼと申します。エリザはどこですか?」


警戒しているのか、我々を信用していないのか険しい顔でエリザを呼んだ。


「あ、お婆様!」


エリザは駆け寄ると抱きついた。

うん?

お婆様???


一部の者は首を傾げた。


「大丈夫でしたか?」

「はい!怖かったですが助けてくれたのも人間だったの。だから私のせいでの戦争は止めてください!」


エリーゼは少し目を瞑り考えたがゆっくり頷いた。


「あなたが無事なら帝国を攻撃する理由がありません。ただ、戦争を止めるにも理由が必要です。シオンさんだったかしら?女神様の寵愛を受けし者が仲裁に入るのなら兵を引きましょう」


「おおっ!妾にできることなら何でもします」


「それと私の孫娘を助けて頂きありがとうございました」


!?


お婆様と呼ばれた時点で気づくべきだった!


「ま、まさかエルフの女王様!?」


周囲の者達が驚きの声を上げた。


「まさか一国の王が単身で乗り込んでくるとは思わなかったのじゃ」

「使者であるクロード殿に精霊が懐いていましたので、信用できると思ったのです」


精霊とな?


「普通の人間には見えない者です。我々はその精霊をみて人間を信用できる者か判別しているのです。まぁ女神様の眷属とでも言えばいいでしょうか?」

「そういった存在がいたのじゃなぁ。妾の神眼でもみたことがないのぅ」

「それは仕方がありません。種族的なものでエルフが古の昔に契約したことでエルフにしか見えないのですから」


ふむ?


「ならクロードは優秀ということじゃな。使者をクロードにしてよかった」

「勿体無いお言葉です」


良い感じの雰囲気になったところでスカーレットは恐る恐る尋ねた。


「あ、あの、この度は我が帝国の者が大変申し訳ありませんでした!」


スカーレットは深く頭を下げるのであった。











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