どこかで見たような話
すみません。少しスランプになり続きが書けなくなってしまいました。いつものクセで別の小説を書いて感覚を取り戻そうとして、また執筆が遅くなってしまいました。もう少し続きはお待ち下さい。
『短編』
【爆炎の大魔導士は世界を救う。(でも本当の属性は不遇属性の風属性なんです)ドヤ顔( ・`ω・´)】
こんなの投稿しました。
リハビリがてら書いたのでサラッとお読み下さい。
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一泊してから1番近い領地へと向かった。
「いい天気で旅は順調なのに、胃の痛さが治らんのはなんでだろうか?」
二人の姫君を少人数で護衛しながらの旅である。
しかも敵国の領地ときたもんだ。
少しげっそりしながらクロードは馬を引いた。
半日ほど進むと、急に道が荒くなった。
「これは・・・整備が行き届いていないみたいですね」
「領地の境だったか?他の領地の整備は勝手にはできないからな」
そこの領地の領主、代官が有能かそうでないかは『道』を見ればすぐわかるのだ。
「この展開は知っておるぞ。ここの領主が税を払えなければ若い娘を奴隷として売り飛ばそうとする奴じゃ!」
「うん、そのパターンだよね」
シオンとスカーレットは小説の展開を話している。
「いやいや、どんな無能領主や代官でも『普通』はそんなことをしませんから!」
クロードのツッコミが入る。
「しかしクロードよ、この道の荒れようじゃ。正しく領地の運営資金が使われておらんじゃろう?」
「それは確かに」
道が悪いと商人も余りこなくなるからな。
「つまり、『テンプレ』展開が始まるのじゃ♪」
「えっと、テンプレ???」
シオンの言葉が理解できないクロードは戸惑った。
「シオンよ、そう急ぐでない。別のパターンもあるかも知れない」
「うむ、そうじゃのぅ。楽しみじゃ。クロード、少しスピードを上げるのじゃ」
「いえ、悪路のため安全運転で行きますので、もう少しお待ちください」
二人の王女を乗せている手前、無理はできないクロードだった。
そして、しばらく馬を走らせると町が見えてきた。
「やはり活気がないのぅ」
ゆっくりと馬車で道を通っていると人はまばらで、路上に出ている店舗も少なかった。
すると通りの奥から悲鳴が聞こえてきた。
!?
「これは、まさかなのじゃ!」
「ええ、行きましょう」
スカーレットはシオンを抱いて馬車から飛び降りると悲鳴のした方へ走って行った。
「えっ、ちょっ!まっっ!?」
馬車を運転しているクロードは反応が遅れた。
スカーレットの護衛二人と、後の馬車から護衛騎士が追いかけることになった。
裏路地を抜けて、通りの先に出ると5人ほどのゴロツキっぽい男たちが女性を襲っていた。
「何をしている!やめないか!!!」
スカーレットはシオンを抱いたまま伊勢よく飛び出した。
「なんだ!てぇめらわ!!!関係ない奴は引っ込んでな!!!!」
「黙れ!か弱い女性を取り囲んで何をしようとしている!見過ごせる訳ないだろう!」
シオンを抱っこしているのでいまいち締まらないが、スカーレットの迫力に男たちは後ずさった。
「ちっ、別に俺たちは違法なことをしている訳じゃねぇよ。こいつが貸した金を期限までに返さなかったから、身体で払ってもらうってだけだ。ここに証文もあるだろ?」
リーダーっぽい男は紙を見せた。
「なんじゃ。それは失礼したのぅ。レットお姉ちゃん、馬車に戻るのじゃ」
「そうか、それは失礼。では我々はこれで」
「え、あ、おう、気をつけて帰れよ?」
余りにも素直に帰るので男たちも呆気に取られてしまった。
「ま、待って!助けて!!!」
女性は助けをこうが・・・
「なんで妾達が助けなければならん。金貸しさん達だって生活があるのじゃ。借りた金を返さないお主が悪いのであろう?金貸しさん達や、お仕事お疲れ様じゃ」
「あ、はい、ありがとう???」
いや、そうなんだけど!そうなんだけども!!!!!
なんか違うのよ!
女性も男達と一緒に呆然としてしまったがすぐに我に返ると叫んだ。
「私は騙されたの!それに借りたお金は利息を含めて返したの!!!!」
ふむ?
シオンはスカーレットに視線を送ると引き返して男の証文を見た。
「なになに?銀貨5枚を借りて銅貨50枚の利子をつけて返すと・・・」
「違うわ!最初は銅貨5枚の利息で借りたのよ!」
ピコーン!!!
「レットお姉ちゃん」
「うむ、あれだな」
証文をよく見てみると◯が歪んでいた。
「なるほど、こんな古い手を使う者がまだいたとはな」
「なんだと?」
「これはサインした後にマルを付け足したのだ!」
!?
「な、何を証拠に・・・」
明らかに動揺している男達にスカーレットは紙を破り捨てた。
「お前達の反応が証拠だ。よってこの証文は無効である」
スカーレットはやや強引に言い切った。
「何しやがる!商売の邪魔しやがって!お前の妹を売ってもいいんだぞ!?」
シオンを見て男が言った。
そしてそれは禁句だった。
ギランッッ!?
周囲に潜んでいる諜報部隊の殺気が向けられて、ゴロツキたちは喉元にナイフを突きつけられたような悪寒に見舞われるのであった。




