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【連載版】幼女の建国記!!幼女は強大な魔力で国を豊かにしていく  作者: naturalsoft


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作戦

下からの笛の音に城壁の上で指揮を取っていたバルドは弓隊の攻撃を止めるよう指示した。


「弓隊!発射止め!!!長槍隊は下から登ってくる敵に引き続き集中!」


煙幕でほとんど何も見えない中、必死で下から登ってくる敵に槍を刺す。

そしてついに、敵が城壁に登って来た。

数は18人程度。まだまだ下から登ってくる。


「弓隊は後ろに下がれ!剣士隊!前へ!!!」


さらに後ろで待機していた剣を持った部隊が突撃してきた。

登ってきた敵は後続が来るまで持ち場を死守するかのように防御に徹して味方を待った。

しかし、なかなか後続がやってこない。人数差もありすぐに討ち取られた。


「よし!、長槍隊はそのまま後続の対処を!弓隊は命令あるまで少し待機!」


その命令に一部の隊員が尋ねた。


「バルド元帥様、敵の攻撃が落ち着いたのならこのまま攻撃を続けた方が良いのではないのでしょうか?」


歳の若い隊員だった。


「ふっ、このまま撃っては味方に当たる。しばし休憩しておけ」

「えっ?」


弓隊の一部は城壁の下を見てみると──

城門が開いており、ノルン騎士団が討って出ていた。


「嘘でしょ!城門が開いてる!?」

「安心しなさい。これも作戦の一つだ」


バルドは年若い弓隊員に諭すように言った。


「すごい!こちらが押してる!」


当然だ。

敵の煙幕で城門が開いたことがすぐにわからなかったのだから。

しかも城門の左右の城壁に戦力を集中していた為、城門前には敵がほとんどいなかったのだ。

前回と違い、城門前にはシオンが作った石壁はなかった。


「シオン姫殿下のために!」


『『姫殿下のために!!!!』』


クロードの掛け声を全員が複勝した。

自由連合も5万の大群を全員動かした訳ではない。

城壁の攻略部隊を出したに過ぎず、大部分は弓矢の届かない場所で待機していた。


「今がチャンスだ!城門が開いている!味方の部隊がいれば城壁の上から弓矢も放てない!一気に攻めいるのだ!!!!」


自由連合の総司令官は大部族の長であった。

一気に2万もの部隊を突撃させた。

外に出ているのは3千の騎士団のみである。


まだ先行部隊と戦っているクロード達の撤退は間に合わない。


───かに見えた。


ドッッッッッン!!!!!!!


「はっ?」


突撃した部隊が落とし穴に落ちた音だった。

今回は、砦前ではなく敵が陣を引くであろう、遠くの場所に落とし穴を仕掛けていたのだ。

これにより数千規模の部隊が広範囲の落とし穴に落ちたのだった。


「ば、バカな!?こんな陣地の近くの場所に落とし穴だと!!!!!?」

大長おおおさ!ここも危険かも知れません!本陣を下がらせましょう!」


本陣のすぐ近くに広範囲の落とし穴があったため、首脳陣達が怖気付いてしまい、側近の言葉に従うことになった。

ただ弓矢が届かない場所なので、助かった者達は落ちた者の救助をするため、本日の攻撃は中止となった。

クロード達は砦前の敵を掃討して砦に戻るのだった。



「なんとか読み通りに進んで、今日はなんとかなったのぅ?」

「ええ、流石に道具も使わずに石壁を登ってくる獣人達には肝を冷やしましたぞ」


シオンとバルド、クロード達は作戦会議を開いていた。


「クロードも危険な任務、ご苦労じゃった」

「いえ、今回は出番があってよかったです」

「防衛戦でクロードの出番があること自体が危険なことなんじゃがな」


確かにとバルドも頷いた。


「しかし自由連合国の一般兵は魔薬の事を知らぬのであろう?どうして今まで仕掛けて来なかった戦を仕掛けてきたのじゃ?」


「それについては少し調べました。どうやら、自由連合国の統治が上手くいっていないのが原因かと思います」


???


「どういう事じゃ?」

「前の旧クレスト王国と同じです。ガス抜きに戦を仕掛けたという事ですな」


「はぁー???」


掻い摘んで説明すると、今までは国内の少数部族を迫害する事でガス抜きを行っていたが、多くの少数部族が逃げ出してスノー王国を建国したため、国内でガス抜きが出来なくなった訳という事ですな。

そこに最近話題の姫殿下が頭角を現してきたので、難癖を付けてスノー王国と一緒に叩いてしまおうとなったのです。


「ふ、ふ、ふざけるなーーーなのじゃ!!!!!」


ムキー!と怒る姫殿下は可愛い♪

、ではなくてシオンの叫び声が司令室に響いた。


「そんな事で大事な民の命を危険にさらすとは、もっての他じゃ!」


「確かにそうなのですが、今の自由連合国の兵士達は、元々少数部族を迫害して虐めていた奴らです。慈悲は無用かと存じます」


「………ふむ、それもそうじゃの。我先にと突撃してきたしの」


「元々、力が有り余っているのですよ。そのまま土地の肥やしになって貰いましょう」


バルド元帥も獣人族のやり方に憤りを覚えているようだった。


「クククッ、バルド元帥も言うではないか」

「姫殿下の大切な民の命が掛かっておりますからな」


そうじゃ。

こんな他国のエゴの為に我が民を危険にさらす訳にはいかん。

シオン達は再度、決意を堅くするのだった。









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