女神ノルン2
お待たせ致しました。
2話同時公開です!
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実家?にて挨拶回りの苦行を終えたシオンはようやくクレスト王国に帰ることになった。
「もう行ってしまうのかい?」
「もう少しいても良いでしょう?」
引き止める二人に言った。
「いいえ、いつまでも国を空けておくわけにはいかないのじゃ。父上や母上のように立派に民が豊かになる様に政策しなければ!」
ジーン!
「シオン、いつでも戻ってきていいんだからね?」
「何か困った事があればすぐに連絡するのよ?」
感動している2人に頭を下げると馬車に乗った。
「また手紙を書くのじゃ~」
馬車から手を振りながらシオンはクレスト王国へ戻るのだった。
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「はぁ~~~疲れたのじゃ~」
シオンは馬車の中で燃え尽きていた。
真っ白になったシオンにセツナは苦笑いをしながら毛布を掛けた。
「お疲れ様でした。しばらくはゆっくりと休んで下さい」
王妃様に着せ替え人形にされていた事を知っているセツナは王妃様の気持ちもわかるので気の利いた事が言えなかった。
『こんなに愛らしくて聡明な自分の子供と離れたくない気持ちはわかりますよ』
クレスト王国に戻れば溜まった政務の書類と格闘が待っている。それまではゆっくりと休ませて上げようと思うセツナだった。
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──天界にて──
「ふぉぉぉぉぉっっ!?」
仕事をしていた女神ノルンは急に奇声を上げた。
「ノルン様、ふざけてないで仕事をしてください。ってか、これ前にもありましたよね?」
部下のアイギスが注意すると………
「ふざけてないわよ。なんか急に多くの祈りの力が入ってきたのよ」
女神の力は信仰心である。
まとまった祈りの力がノルンに届いたのだ。
「それで今度はどんな感じなんですか?」
ノルンは立ち上がると両手を握って力を放った。
身体中に『神気』をバチバチと漲らせた。
「ひょぇぇぇぇええええ!!!!!」
余りの力に奇声を上げるノルン。
アイギスも額から汗を流してその力に畏怖した。
「この力は女神階級5位?いえ、4の位まであるのでは?」
「えっ?この間、7の位に上がったばかりなんだけど?なんで一気に4の位まで上がったの?」
アイギスはすぐにパソコンのキーボードみたいなものをカチャカチャと叩いて調べた。
女神階級は1から10の位まであり、ノルンは8位の下位の女神階級だった。それがこの前7位に上がったばかりでる。
少しして、アイギスがわかりました!と声を上げた。
「何があったの!?」
ここ最近の様子をモニターに出した。
「なるほど。前回の攻防戦が印象的でしたが、今回はシオンさんの善行のおかげでノルン様の力が増えたようですね」
「あの子の善行???」
攻めてきた敵国を万単位で殺すあの子が?
「えっと、こんな感じですね」
隣国のスノー王国で食糧支援をした事でスノー王国の全国民が毎日女神ノルンに心からの祈りを捧げる様になった。更にはシオンの母国であるレグルス王国でも女神の愛し子であるシオンの活躍に民達が感謝の祈りを捧げる様になったのが大きい。
国王と王妃達が、自らが大きな教会に赴いて女神ノルンに祈りを捧げた事で、他の貴族達も祈らずにいられなくなったのだ。
一部の貴族はパフォーマンスのためだが、全てを見通す神の瞳を持つシオンの事は広く伝わっているので、賢き者は真面目に女神ノルンに祈る様になったのだ。
その祈りの力が天界にいる女神ノルンに届いたのである。
「きゃ~!シオンちゃん大好き♪」
何を脳天気な。
アイギスは深いため息をついた。
「何を脳天気に言っているんですか。第4の位ともなればすでに上級女神の仲間入りですよ?使える『権能』も増えたはずです」
「あっ、そういえばそうね」
「また少しでも目を離すとダウンする可能性もありますので、これまで以上に異世界に送ったシオンさんを見守らなければなりませんよ?」
地位が上がれば義務も増える。
当然である。
「なんかここから常に見守るってストーカーみたいで嫌ね。たまにチェックするならともかく」
「何を今更・・・」
ノルンの身も蓋もない言い方に呆れた。
「それよりもうすぐ女神会議がありますよ?またヤケ酒はやめてくだいね」
「そっちも忘れてた・・・orz」
今のノルン様が行ったらどうなるのか、アイギスだけは想像できてニンマリするのだった。




