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激戦

「反乱軍共のドローン部隊は、なかなかやりおる」

 一見好々爺のような雰囲気のルーランカ少将が飄々とした口調で話した。

実際彼は70歳の老人だ。若い頃は黒かった毛皮が、加齢のためにところどころ白くなっている。 

 同世代のチャマンカ人には白くなった毛皮をホロメイクで若く見せる者もいたが、ルーランカはそういう真似に興味はない。

「マデリンカに連絡し、発電所を破壊するよう伝達するのじゃ」

 それを聞いた側近のチャマンカ人が、目を丸くした。

「そんな真似をすれば、ズワンカ市民への電気の供給が完全に絶たれますが」

「すでに市民はクーデター派の狼藉で、甚大な被害を被っておる。市民の惨状を終わらせるための必要な手段じゃ」


 ルーランカからの指令を受け、マデリンカは核融合発電所の運用に必要な装置を破壊して撤退する。

 発電所の作業員は全員捕虜にして兵員輸送用のオーニソプターに乗せ、一緒に連行した。

「あんたらは、鬼畜生だな」

 作業員の1人がマデリンカに食ってかかる。

「発電所をストップさせたら、市民は大変な被害をこうむる」

「これは、上からの命令だ」

 マデリンカは手にしたゴム棒で、口出ししてきた作業員を殴り倒した。

「殺されなかっただけ、ありがたいと思え」


 一方ズワンカ市に乗りこんだ34人のダラパシャイ人達は激戦の中、1人また1人と殺されてゆく。

 ズロッシャイ中佐がかぶったヘルメット内のモニターには、彼を含め19人に減ったダラパシャイ兵が映っている。

 クーデター派のチャマンカ兵は次々と補充が来て、ダラパシャイ隊は苦戦していた。

 なぜチャマンカの正規軍は応援を送ってよこさないのか? 

 やはりルーランカ少将の狙いはダラパシャイ隊を捨て石として使い、壊滅させる腹なのか。

 しかしここでダラパシャイ隊が全滅すればチャマンカ正規軍はズワンカ奪回のチャンスを失うから、それはないと考えたかった。

 ズロッシャイはプラズマ・ソードを振り回し、迫り来る敵を1人1人打ち倒した。が、それでも次々と反乱兵達が襲いかかり、キリがない。

 奮戦虚しくついに彼は、敵兵の振り下ろしたプラズマ・ソードの衝撃に耐えかね、自分の剣を地面に落とした。

 敵兵の顔に笑みが浮かび、そいつの手にしたプラズマ・ソードが頭上からズロッシャイを斬らんばかりにに接近してくる。

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