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二人のアイドルとあの軍団と僕⑳
そして、真夜中のドールズクローゼットの幕が開く。
もはや耳馴染みのゴシックテイストでキュートなSEをバックに、目を瞑ったミソラの手を引いてルルカが現れた。
「みーたん、お目覚めの時間だよ」
そう言って、ルルカがミソラの額に自分の額を翳すと、ミソラの目が開く。
そして、ミソラは見た。
フロア中が自分の担当色の水色に輝いている様子を。
真夜ドクのファンも、彼らからサイリウムを配られた他のグループのファンも、皆が水色のサイリウムを持ってミソラを待っていた。
目を見開くミソラに向かって、オタクたちが叫ぶ。
「みーたん! みーたん!」
「ずっとずっと待ってたよ~!」
目を見開いて震えるミソラを、ルルカが最高に嬉しそうな笑顔で抱き締める。
「おかえり、みーたん!」
しばらく呆然とルルカと会場を見比べていたミソラは、やがて顔をこれ以上ないくらいクシャッと崩した笑顔になった。
「ただいま、ルゥちゃん。ただいま、みんな! わたし、戻ってきたわ! ありがとう!」
そして、彼女たちの最高のステージが始まる。




